態と
テーマ:言葉・漢字
2012/03/31 09:12
「ねこ、くま、おおかみ、たぬき、きつね」、この中で仲間はずれはどれでしょう?なんていうクイズ聞いたことありませんか?皆さんのお答えを聞いている暇がないので早速答えを申しますが、これが何と「くまさん」。やっぱりなぁ、あの人はこのあたりにはちょっとや~りそうにない人やさかいなあ。じゃないですよ、理由は。
それぞれを漢字に直すとわかります。「猫、熊、狼、狸、狐」。はい、そうですね。けもの偏がつかないのは「熊」だけというわけ。ふん、じゃあ、何で「くま」は「熊」という字を与えられたのか?
「熊」の上の部分、つまり「能」という字は、「肉(月)+かめの足(ヒヒ)+ム(音符)」の会意兼形声文字で、亀や熊のようにねばり強い力を備えて働くこと」を表すそうです。
ここから転じて、「ねばり強くて長く燃える獣のあぶら肉」を意味し、「熊」という字は「能+火(れっか)」ですから、「肥えて脂肪の乗ったくまの肉がよく燃えること」を示した字なんだそうです。熊は昔、「火の精」である獣と考えられたんですね。
さて、タイトルの「態と」。ここまで読むと、♪ある~日、森の中、的な話かと思うでしょうけど、よく見るとこれは「熊」ではなく「態度」の「態」の字。さて「態と」と書いて何と読む?例によって皆さんのご意見を拝聴する時間はございませんので申し上げますが、「わざと」と読みます。で、「わざわざ」は「態々」と書く。
「態」という字は「能+心」ですから、「ねばり強い力でがんばれるぞという心構え」を意味するわけですが、いかにも「そういう気持ちを持ってるぞ」と、うわべをつくろって、それらしく見せる輩が現れて、そういう人たちの様子をも「態」という字で表すようになったようです。
例えば「態色」とは「わざとらしい顔つきや態度」。「態臣」は「主君にこびへつらって愛されようという臣下」。日本語にはこういう言葉はありませんが、その意味だけが伝わって日本語の「わざと」という字に充てられたものと推察いたします。minoriさん、これでご疑問の回答になりましたでしょうか?
それぞれを漢字に直すとわかります。「猫、熊、狼、狸、狐」。はい、そうですね。けもの偏がつかないのは「熊」だけというわけ。ふん、じゃあ、何で「くま」は「熊」という字を与えられたのか?
「熊」の上の部分、つまり「能」という字は、「肉(月)+かめの足(ヒヒ)+ム(音符)」の会意兼形声文字で、亀や熊のようにねばり強い力を備えて働くこと」を表すそうです。
ここから転じて、「ねばり強くて長く燃える獣のあぶら肉」を意味し、「熊」という字は「能+火(れっか)」ですから、「肥えて脂肪の乗ったくまの肉がよく燃えること」を示した字なんだそうです。熊は昔、「火の精」である獣と考えられたんですね。
さて、タイトルの「態と」。ここまで読むと、♪ある~日、森の中、的な話かと思うでしょうけど、よく見るとこれは「熊」ではなく「態度」の「態」の字。さて「態と」と書いて何と読む?例によって皆さんのご意見を拝聴する時間はございませんので申し上げますが、「わざと」と読みます。で、「わざわざ」は「態々」と書く。
「態」という字は「能+心」ですから、「ねばり強い力でがんばれるぞという心構え」を意味するわけですが、いかにも「そういう気持ちを持ってるぞ」と、うわべをつくろって、それらしく見せる輩が現れて、そういう人たちの様子をも「態」という字で表すようになったようです。
例えば「態色」とは「わざとらしい顔つきや態度」。「態臣」は「主君にこびへつらって愛されようという臣下」。日本語にはこういう言葉はありませんが、その意味だけが伝わって日本語の「わざと」という字に充てられたものと推察いたします。minoriさん、これでご疑問の回答になりましたでしょうか?
教育委員一周り
テーマ:まちづくり
2012/03/30 09:17
昨日は、今年度最後の教育委員会定例会。なぜかいつもと比べてやたら議題が多い。24年度の組織変更に伴う教育委員会規則の制定、改廃、一部改正など義務的事項の承認などが大半。また教育行政方針や教育振興基本計画実施プランの説明も多岐に渡り過ぎており、短時間では消化不良。
協議事項の中で、市議会での一般質問答弁の要旨が配布されまして、その中に先日MashiToshiさんが取り上げておられました、中学校武道必修化についての質疑応答も記載されていたので、その件に関して尋ねてみました。
武道は柔・剣道などから一つを選択できるそうですが、長浜市は13中学のうち11中学が柔道、2校が剣道を選択。滋賀県では特に愛荘町で部活中に死亡事故が発生したこともあり、関心が高まっていることも指摘し、安全面の確保についても聞いてみました。
柔道指導に長年携わっておられる現教育委員長によれば、事故が起こったのは部活動でしかも明らかに指導者の行き過ぎによる過失。学校教育における柔道の授業でそういう事故が起こったことはなく、受け身などの基本から正しく教えていけばほとんど問題はないとのことでした。ただ、はしゃいで無茶をする生徒にだけは注意と。
指導者たるべき体育の先生は、当然武道指導の専門教育も受けて来ているとのことで、13中学に指導できる教員を配置しているとのことでした。また、ダンスも必修化されるようですが「柔道とダンスを両方教えられるような先生はいるんですか?」とMashiToshiさんのクエスチョンをぶつけてみたところ、
ダンスは運動会や文化祭の中に取り入れて、その練習時間をそれに充当するようなことをおっしゃっておりました。ストリートダンス系のバリバリものを想像していたのですが、どうやらそれとは異なる模様です。
まあ、こんな風に教育の素人として質問をしながら1年間務めさせていただきましたが、まだまだ勉強不足。ただ素人感覚を忘れずに、また皆さんのご疑問、ご意見を吸い上げて、教育委員会の透明化に役立って参りたく存じますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、卓越した先見性と比類なきリーダーシップをもって教育委員会を引っ張って来られた伊藤宏太郎教育長が今年度で退任されることになりました。まだまだご指導頂きたいこともたくさんあったのに大変残念です。今日までの多大なるご功績に衷心より敬意を表し感謝を申し上げたいと思います。本当にお疲れ様でした。
協議事項の中で、市議会での一般質問答弁の要旨が配布されまして、その中に先日MashiToshiさんが取り上げておられました、中学校武道必修化についての質疑応答も記載されていたので、その件に関して尋ねてみました。
武道は柔・剣道などから一つを選択できるそうですが、長浜市は13中学のうち11中学が柔道、2校が剣道を選択。滋賀県では特に愛荘町で部活中に死亡事故が発生したこともあり、関心が高まっていることも指摘し、安全面の確保についても聞いてみました。
柔道指導に長年携わっておられる現教育委員長によれば、事故が起こったのは部活動でしかも明らかに指導者の行き過ぎによる過失。学校教育における柔道の授業でそういう事故が起こったことはなく、受け身などの基本から正しく教えていけばほとんど問題はないとのことでした。ただ、はしゃいで無茶をする生徒にだけは注意と。
指導者たるべき体育の先生は、当然武道指導の専門教育も受けて来ているとのことで、13中学に指導できる教員を配置しているとのことでした。また、ダンスも必修化されるようですが「柔道とダンスを両方教えられるような先生はいるんですか?」とMashiToshiさんのクエスチョンをぶつけてみたところ、
ダンスは運動会や文化祭の中に取り入れて、その練習時間をそれに充当するようなことをおっしゃっておりました。ストリートダンス系のバリバリものを想像していたのですが、どうやらそれとは異なる模様です。
まあ、こんな風に教育の素人として質問をしながら1年間務めさせていただきましたが、まだまだ勉強不足。ただ素人感覚を忘れずに、また皆さんのご疑問、ご意見を吸い上げて、教育委員会の透明化に役立って参りたく存じますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、卓越した先見性と比類なきリーダーシップをもって教育委員会を引っ張って来られた伊藤宏太郎教育長が今年度で退任されることになりました。まだまだご指導頂きたいこともたくさんあったのに大変残念です。今日までの多大なるご功績に衷心より敬意を表し感謝を申し上げたいと思います。本当にお疲れ様でした。
からだを読む
テーマ:よもやま話
2012/03/29 09:14
養老孟司さんの本を結構読みます。何か世の中を斜めから見てニヒルに切り捨てるみたいなタッチが好きで。「バカの壁」が一番有名な著作なんでしょうけど、元々は解剖医ですから、そっち方面の話も聞いてみたい。
と思って読んだのがタイトルの「からだを読む」(ちくま新書)。本を読んだ時には、興味を持ったことや気になる言葉を手帳にメモしておくのだが、この本はどうだったか、と見なおしてみると、
まず「ヒトの唇の知覚神経」=「動物のヒゲ」と書いてある。動物のヒゲは音や気配に反応してアンテナのように動くけれど、ヒトの唇も言われてみれば結構敏感。食べ物や異性など、とりあえずこの部分で確認したいという本能が働くのは当然か。
そしてもう一つ、「人中より上の穴が一対で、下の穴は一つ」と記されている。う~む、なるほど。ところで、人中とは「じんちゅう」もしくは「にんちゅう」と読み、「鼻と唇の間の溝」のこと。
おでの顔不気味ぃ?
おぉ、確かに、人中より上にある「目」、「鼻」、「耳」の穴は左右対称に二つあるし、人中より下の「口」、「尿道口」、「肛門」、あと臍もか?とにかく一つしかない。う~ん、何でやろ?と思いつつも納得。
これを息子に言ったら、「あぁ、ほんまやな~」と納得した後、思いついたように「毛穴はどうなん?」と来た。いいね、いいね、その切り返しはいいぞ。
と思って読んだのがタイトルの「からだを読む」(ちくま新書)。本を読んだ時には、興味を持ったことや気になる言葉を手帳にメモしておくのだが、この本はどうだったか、と見なおしてみると、
まず「ヒトの唇の知覚神経」=「動物のヒゲ」と書いてある。動物のヒゲは音や気配に反応してアンテナのように動くけれど、ヒトの唇も言われてみれば結構敏感。食べ物や異性など、とりあえずこの部分で確認したいという本能が働くのは当然か。
そしてもう一つ、「人中より上の穴が一対で、下の穴は一つ」と記されている。う~む、なるほど。ところで、人中とは「じんちゅう」もしくは「にんちゅう」と読み、「鼻と唇の間の溝」のこと。
おでの顔不気味ぃ?
おぉ、確かに、人中より上にある「目」、「鼻」、「耳」の穴は左右対称に二つあるし、人中より下の「口」、「尿道口」、「肛門」、あと臍もか?とにかく一つしかない。う~ん、何でやろ?と思いつつも納得。
これを息子に言ったら、「あぁ、ほんまやな~」と納得した後、思いついたように「毛穴はどうなん?」と来た。いいね、いいね、その切り返しはいいぞ。
齷齪と忙しなく
テーマ:言葉・漢字
2012/03/28 09:14
昨日は歯医者さんに。一昨年、歯石取りをお願いして以来、口腔ケアに通っており、現在は3ヶ月に一度のペース。歯に隙間があると、そこに歯垢がたまり歯周病の原因となるので、歯磨きもただゴシゴシ歯をこすってるだけではダメなんですね。
さて、毎日あくせくと働いておりますと、3ヶ月に一度の予約も忘れがちになりますが、この「あくせく」という言葉、漢字で書きますと「齷齪」、これではよくわからないので拡大しますと「齷齪」なんですが、歯に関係する字なんですね。
「齷」の旁の「屋」は「つまる、ふさがる」の意、「齪」の旁は「促」の略で「せかせかする、間が狭い」という意味だそうで、「齷」も「齪」も「歯と歯の間が狭いさま」を意味する漢字のようです。
「歯と歯の間が狭い」ことと、「あくせくする」こととあまり関係ないように思いますが、どうやら「歯と歯の間が狭い」から「心が狭い」さまを表わすようになり、そこから気ぜわしくするさまを表わすようになったとか。意外とすきっ歯の人の方が心が広いんでしょうか?
「あくせく」の類語に「せわしない」という言葉があります。「せわしい」に「ない」がつくから、「せわしくない」のかと言うと、いやむしろもっとせわしい感じがしますね。この「ない」は否定の「無い」ではなく、強調の「ない」なんだそうです。
他の用例として、「満遍ない」「いたいけない」「切ない」「はしたない」などが挙げられておりましたが、このあたりの方言でよく使われる「さびしない」なんてのもこの部類なんでしょうね。
それにしても、この「せわしない」を漢字変換すると「忙しない」と出てまいります。しかし、これは実にまぎらわしい。「忙しない」とあれば、このあたりでは「いそがしない」と読んでしまい、全く正反対の意味になりますね。さて、あなたはどっちの「忙しない」?
さて、毎日あくせくと働いておりますと、3ヶ月に一度の予約も忘れがちになりますが、この「あくせく」という言葉、漢字で書きますと「齷齪」、これではよくわからないので拡大しますと「齷齪」なんですが、歯に関係する字なんですね。
「齷」の旁の「屋」は「つまる、ふさがる」の意、「齪」の旁は「促」の略で「せかせかする、間が狭い」という意味だそうで、「齷」も「齪」も「歯と歯の間が狭いさま」を意味する漢字のようです。
「歯と歯の間が狭い」ことと、「あくせくする」こととあまり関係ないように思いますが、どうやら「歯と歯の間が狭い」から「心が狭い」さまを表わすようになり、そこから気ぜわしくするさまを表わすようになったとか。意外とすきっ歯の人の方が心が広いんでしょうか?
「あくせく」の類語に「せわしない」という言葉があります。「せわしい」に「ない」がつくから、「せわしくない」のかと言うと、いやむしろもっとせわしい感じがしますね。この「ない」は否定の「無い」ではなく、強調の「ない」なんだそうです。
他の用例として、「満遍ない」「いたいけない」「切ない」「はしたない」などが挙げられておりましたが、このあたりの方言でよく使われる「さびしない」なんてのもこの部類なんでしょうね。
それにしても、この「せわしない」を漢字変換すると「忙しない」と出てまいります。しかし、これは実にまぎらわしい。「忙しない」とあれば、このあたりでは「いそがしない」と読んでしまい、全く正反対の意味になりますね。さて、あなたはどっちの「忙しない」?
週末の食卓(54)
テーマ:週末の食卓
2012/03/27 09:39
(その1)
朝食の時に、ゴミ出しの準備をしている妻を見て
母: 今日はラップの日かいな?
妻: ラップぅ?
母: ラップて言うんちゃうんか?
妻: 今日は、プラ
母: ラップとプラは違うんか?
妻: ラップ。プラ。逆さまですがな。
ところで、ラップはプラか生ゴミか?
(その2)
息子がスタンドでバイト中、暇な時間にミクシーとやらをしていて
友人A: 今、お前の家の近くに来てるわ
息子: 今、スタンドにいるんやけど
友人B: えっ!近江高の試合見に行ってるんか?
スタンド違いでございますがな
(その3)
minoriさんが、お友達と長浜に来て母に会いに寄って下さった日の夕方
母: 今日な、ほれあの◯◯さんとこに昔勤めてやった大浦の
私: あぁ~ん、minoriさんか?
母: minoriさんちゅうんかいな
私: 苗字は確か「こ◯◯」さんかな。
母: あぁ、ほやほや。小◯◯さんにしては、大きいな。なんや、お友達とこめかさんの何たらいうもんを食べに行くんで待ち合わせてるんやて言うてやんたわ。
私: ピザか?
母: いやピザでないけどな。あ、「おばあちゃんピザ食べるの?」て聞かんすで、「食べるよ~、好きやでぇ」て言うたら、「ええなぁ、うちのおばあちゃんは、豆腐とかしか食べんで難しいんよぉ」て言うてやんたわ
私: ふ~ん
母: ほんで、「ここちさんでこれ買うてきたんやでぇ」て見せてくれやんたんや。あの子はハイカラヤでああいうもんでも似合うでええわ。大浦ではじっとしてられんやろ。
さて、そのハイカラなものの行く末や如何に?→→→こちらここちらここちらら
朝食の時に、ゴミ出しの準備をしている妻を見て
母: 今日はラップの日かいな?
妻: ラップぅ?
母: ラップて言うんちゃうんか?
妻: 今日は、プラ
母: ラップとプラは違うんか?
妻: ラップ。プラ。逆さまですがな。
ところで、ラップはプラか生ゴミか?
(その2)
息子がスタンドでバイト中、暇な時間にミクシーとやらをしていて
友人A: 今、お前の家の近くに来てるわ
息子: 今、スタンドにいるんやけど
友人B: えっ!近江高の試合見に行ってるんか?
スタンド違いでございますがな
(その3)
minoriさんが、お友達と長浜に来て母に会いに寄って下さった日の夕方
母: 今日な、ほれあの◯◯さんとこに昔勤めてやった大浦の
私: あぁ~ん、minoriさんか?
母: minoriさんちゅうんかいな
私: 苗字は確か「こ◯◯」さんかな。
母: あぁ、ほやほや。小◯◯さんにしては、大きいな。なんや、お友達とこめかさんの何たらいうもんを食べに行くんで待ち合わせてるんやて言うてやんたわ。
私: ピザか?
母: いやピザでないけどな。あ、「おばあちゃんピザ食べるの?」て聞かんすで、「食べるよ~、好きやでぇ」て言うたら、「ええなぁ、うちのおばあちゃんは、豆腐とかしか食べんで難しいんよぉ」て言うてやんたわ
私: ふ~ん
母: ほんで、「ここちさんでこれ買うてきたんやでぇ」て見せてくれやんたんや。あの子はハイカラヤでああいうもんでも似合うでええわ。大浦ではじっとしてられんやろ。
さて、そのハイカラなものの行く末や如何に?→→→こちらここちらここちらら