じんとにっく

昨日書きましたようにスタンドには色んなお客さんがいらっしゃいまして、様々な人間模様を勉強させていただけます。スタンドでの失敗談を何回か書いているのですが、こんな日もありました。

昼頃に現われたのは、多分「謝罪日和」の男。ほぼ２年前に満タン（50ﾘｯﾄﾙ）入れたら「20ﾘｯﾄﾙて言うたやろ～！」と激怒され、150度謝罪をした方です。

今回は「灯油をくれ」と。その日のスタンド出勤の相棒は三ツ矢のスタンドのO所長。私より1歳年下ですが風格は私より上の超ベテランです。O君、容器の大きさを見て「20ﾘｯﾄﾙ入りますかねえ」。すると「いや、少し入ったるし、20ﾘｯﾄﾙ入るかどうかはわからん」とお客様。　

「おい、そんなことより絶対こぼすなよ！」てことで、神妙なペースで容器に灯油を注ぐO君。すると、お客様、何を思ったか、「お前スタンドで灯油なんか入れたことないやろ？」「いや、しょっちゅう、いや毎日入れてますで～」う～ん、やっぱり理解できんぞ、謝罪日和男さんよ～。でも再来店して下さっているようでありがとうございます。

そして、今度は「なまりはなけれれども」の男。「ウルトラ満タンね～」でレギュラーではなくハイオクを入れちゃったお方です。「いつもの通りね～」とカードを差し出されたので、「ウルトラ満タンですね」と言うと「そうそう、でもハイオクじゃないよ、レギュラーだよん」と念押し。あれ以来、いつもこうやって念押しがあるみたい。

で、彼、給油途中に運転席で急に体をゆすって踊り始めた。こうすることによってガソリンがタンクにスムーズに入って、さらに追加給油が可能となる、いわば「ウルトラ満タンダンス」。いやはや色々やってくれやんす。

そうかと思えば、今度は軽自動車で来店の若い女性客有り。「あの～、空気入れてもらっていいですか？」。おっと唐突。多分お父さんか彼氏にでタイヤ交換してもらって、空気充填のために来たのでしょう。

男のお客さんなら「ガソリンは？」と聞くところですが、女性には弱い。「はいはい、いいですよ」なんて気前良く入れ始めたものの、「もしかしたら、入れ終わったら『おいくらですかぁ？』と聞くかも～。そしたら、『いやお代は結構ですよ』と言おう」「すると彼女が『えっ！いいんですかぁ』」とか勝手に心の中で想像。

なんだか結構空気持ってかれたんですが、「入りましたよ～」と言いますと、彼女「ありがとうございました～」とあっという間に走り去っていきました。考えてみれば、私も自転車屋さんで同じことしてるもんな～。今度からは「おいくらですかぁ？」と一応尋ねることしよう。