1  |  2  |  3  |  4  |  5    次>    最後>>

せいろ

テーマ:言葉・漢字
そば屋さんに行きますと、「かけになさいますか、せいろになさいますか?」と聞かれることがあります。昔は「せいろ」と言わず、「もり」とか「ざる」とか言ったけど最近は使わないんでしょうかね。

そもそも、「もり」と「ざる」の違いもようわからんのですけど、どうやら刻み海苔が乗っかっているのが「ざる」、乗っかっていないのを「もり」と称するらしい。いずれにせよ「せいろ」の方が響きが上品だから最近はそちらが多用されているそうな。

で、今度は何でそばが「せいろ」に盛られなければいけないのか、という疑問がわくわけですけど、確かにどんと皿に盛られてくるよりも、体裁はよろしいわな。しかも、バーコード頭のように少ないものをできるだけたくさんあるように見せかけるには好都合の器と言えよう。

元々は小麦粉のつなぎが入らない生そばで切れやすかったため、せいろでそばを蒸す方法が編み出されて、その名残で「せいろ」が使用されている、という説もあるようですな。

私が子供の頃はやはり自分の家でお餅をついていたわけですが、比較的遅くまでいわゆる「おくどさん」が残っておりまして、そこで薪を焚いて「せいろ」で餅米を蒸していたことを覚えています。あの蒸気の匂いはたまらんですね。

さてこの「せいろ」、漢字では蒸篭(籠)と書くようです。「蒸しかご」という機能がそのまま字にされているわけですけど、どう読んでも「じょうろう」とちゃうん、これ?どうやら「蒸」を「せい」と読むのは唐音のようですね。

さて大みそかと言えば年越しそば。季節的にはかけで頂くことがほとんどですよね。しかし、かけそばって意外に難しい。何故か家で作ると伸びすぎてしまう気がします。今年は「せいろ」で頂こうかしら。いや、そんな要望は「むし(無視、蒸し)」やてか。それでは皆さん、よいお年を。

北小60周年とこども銀行

テーマ:よもやま話
今年は母校長浜北小が創立60周年ということで、頂戴した記念誌を眺めておりますと、歴代の校長先生の写真が掲載されていて何と懐かしや。私が入学した時の校長先生は第三代の野一色佐八先生で、後に教育長(確か助役にも?)なられた方です。

そうそう6年生になってすぐには第四代の松田校長先生が脳溢血で急逝され、学校葬で児童会長として弔辞を読んだ記憶が。
60周年誌に掲載された写真
2学期に入りまして北小が「優良こども銀行」の文部大臣賞、大蔵大臣賞、日銀総裁賞を受賞し、その表彰式が東京で。当時児童会長は学期ごとに変わり、私は既にその役を終えていたのですが、何故か私が学校代表で東京へ行くことに。
佐々木日銀総裁より表彰
中央が総裁斜め左後ろが私
結果的には棚からぼたもちのような幸運だったのですが、校長職務代理の小林侠先生と二人で、しかも全国から会ったこともない小・中学生が集うわけですから、恥ずかしい時期の子供のこと、行く前は嫌で嫌でたまらんかったことを覚えています。

6年生の時の担任が後に第十代校長となられる中川英一先生でこんこんと説得されたんでしょうな。その年に卒業記念に書かされた「生い立ちの記」にその時の思い出が次のように。

『10月16日ぼくは北小代表で東京へ貯金の表彰をしてもらいにいった。初めはものすごくいやだったが、全国の子ともすごく親しくなった。皇居、国会議事堂、日本銀行、造へい局、その他いろいろなところへ行き、また食事もごうせいだった。初めは行くのがいやだったのに、こんどは帰るのがいやになったくらいだった』

そうそう、広大な庭園のある邸みたいなところでパーティがあって、こんなご馳走食べたこと無いと思うくらいに特別料理の各種屋台が出て、手品を見せてもらったり。あれは一体どこだったのだろう?

宿泊は4人部屋で、新潟県、石川県の6年生と岩手(秋田だったかな?)の中学生と同室。6年生3人でペチャクチャいつまでもしゃべっていると、中学生のあんちゃんに東北弁で「でんつ(電気)消せぇ!」と注意されて思わず笑ってしまったり。

私は黒いズボンに北小の(前がチャックの)制服を着て行ったのですが、全国から集った諸君たちはブレザーやらネクタイやら、半ズボンやらと、当時北小ではカネボウ社員の子弟のみが着用したであろう姿ばかりで圧倒された記憶があります。

ほんと北小の諸先輩がコツコツと積み上げられて来られた結果受賞できた「優良こども銀行」大臣賞の美味しい部分だけを私が頂戴してしまいました。こども銀行の制度は平成13年に無くなったそうですね。そりゃあ最近は利息がほとんどつかないわけですから、意味ありませんわな。

こうして少しづつ貯めたこども銀行預金、確か高校の時にアーチェリーに全部使ってしまった記憶が。私の預金は夢と、いや弓と消えたのでした。

ガムテープ

テーマ:よもやま話
今年も全国の皆様から胡麻油等の宅配のご注文をたくさん頂戴いたしまして誠にありがとうございました。そうそう、何にも仕事してないと思われてるかもしれませんが、荷造りも私の担当ですのよ。

お客様によって注文の品の種類や容量は様々ですので、それらがちょうど入る箱(ビールやお茶などの箱の再利用)を見繕いながら詰めるのは頭の体操にもなって結構楽しい作業です。

さてそんな荷造り作業に欠かせないのが「ガムテープ」。これ、何でガムテープって言うんでしょうね。今まで疑問にも思わなかったのですが、年も押し詰まって来た頃に突然ふと。

どうやら、現在我々が気楽に使っているものは厳密に言うとガムテープではないらしい。本来のガムテープというのは、クラフト紙などに糊材を塗布して乾燥させたテープで、通常は粘着性はなく使用時に水をつけることによって粘着力が発生するんだそうな。使い方の要領としては切手と同じだとか。

「無断開封防止に効果的」「重ね貼りが可能」「上から文字が書ける」などの特徴があり廉価だそうですが、あまり使われているのを見たことないですね。もっとも、これってエジソンが発明したらしいですよ。そう言われると何か値打ちがありまんな。

さて、じゃあ私らが一般的に使っている「えせガムテープ」は正式にはどう言うのかと申しますと、紙製のは「クラフト粘着テープ」で、布製は「布粘着テープ」だそうな。今さらそんなこと言われても、そんな面倒な呼び方は出来んなぁ。

もっとも、本来の「ガムテープ」も商標登録されておらず、「えせガムテープ」をガムテープと呼んでも法的には問題ないらしい。じゃあ、堂々とガムテームと呼ばしてもらお。けど、何で「ガム」なん?

どうもクラフト紙に塗布する糊=gumから来ているらしい。え、これってゴム糊のことか?そう言えば、英語ではゴムのこと「ガム」って言いますもんね。ここは日本。これからは「ゴムテープ」と呼ぶことにしよう。ださっ。

図書館はしご

テーマ:よもやま話
最近めっきり本を読むペースが遅くなりまして、貸出期間を大幅に過ぎているだろう図書館の本が5,6冊手元に。ようやく全部読み終えて、このままだと正月に読む本が無い。

昨日ネットで図書館の開館情報を見ると、「あらま、明日から正月4日まで休館やん。こらあかん、借りに行かな」と思ったんですが、「待てよ、このさい市内の図書館巡りをするか」と。

実は前々から長浜図書館には無いが、市内各図書館にある読みたい本をメモしておいたのです。それらはもちろん予約すれば長浜図書館で受け取り借りることができるのですが、やはり二度手間になるのが面倒くさくそのまま読まずじまいになっていました。

ネットでそれらの貸出状況を確認し、高月、湖北、びわの3館へはしごの旅に。午前9時半に家を出てまず長浜図書館のポストに今借りている本を返却。そして最も遠方の高月に向かいます。ちょうど開館時間の10時過ぎに到着。

自分で探すと時間がかかるので、カウンターで書名を言って場所を訪ねて借りた本が2冊。1冊は清水義範さんの「蕎麦ときしめん」。彼は「大名古屋語辞典」以来のファン。そしてもう1冊は五木寛之氏の「下山の思想」。五木さんの本はかなり読んだけど、無理にポジティブでないところが好き。

続いて向かったのが湖北図書館。ここへ来るのは初めてかな。ここでは野口悠紀雄先生の「虚構のアベノミクス」を。大学時代に講義を受けた先生で「超・整理法」他著書多数。この間は三橋貴明氏の「アベノミクスで超大国日本が復活する」という本を読んだので、今回は逆の立場から見てみよう。

最後にびわ図書館へ。いやぁ、苦節何年ついに、ついに、この本が貸出中でなくなりました。そう、三浦しをんさんの「舟を編む」。映画にもなりましたが、まだ原作も読んどらんかった。この本長浜市の全図書館で15冊ほど所蔵されてますがほぼいつも貸出中。

さすがに、びわ図書館のそれも多くの人に読まれたからでありましょう。手垢にまみれヨレヨレになっておりました。ここでは、同じ三浦しをんさんの「あやつられ文楽鑑賞」も。本当は新刊本を借りようとカウンターに持ってったら、「これは貸出禁止なんです」と。

ここは富田人形のお膝元ですからね。人形団の方が調べに来られた時にいつでもあるようにとの配慮だそうです。「同じ内容の文庫本ならあります」とのことで、「あ、そんなら、そっちでいいです」。

もう1冊、題名に惹かれて借りました、「やんごとなき姫たちのトイレ」。どんな内容なんでしょうか。こうして午前11時に帰着。約1時間半、駆け足の図書館はしごの旅でありました。

くわばら

テーマ:言葉・漢字
嫌なことや恐いことを避けようとする時に「くわばらくわばら」と言いますね。砂かけさんが先日事故を見かけて、ついこの言葉を発したそうです。で、語源が面白いから書こうと思ったけどやめて、私に任せると。

あれ?前にこれ書かなかったかなぁ、と思って「くわばら」で検索しても出てこないし、誰かへのコメントに書いたんでしょうか。まあ、ええわ、どっちみちちゃんと覚えてへんし、もう一回調べよ。

ふんふん、そうか、「くわばらくわばら」は元は雷除けで「桑原桑原」と漢字で書くのね。何で桑原かというと話は平安時代に遡ります。菅原道真が太宰府に流された後、憤死して雷神と化し各地に雷を落とし復讐を試みたそうな。

ところが道真の故郷にあった「桑原」だけには一度も雷を落とさなかったそうです。この逸話から後に雷除けにこの呪文を唱えるようになったとか。つまり「ここはあなたの領地の桑原だから雷を落とさないで下さいね」というお願いね。

そもそも桑原って雷が落ちやすいんですかね。雷が田んぼに落ちて稲と結婚して米ができるから「稲妻」だという話は聞いたことがありますが、「桑妻」ってのは聞いたことがないな。吉本の婆さん役の桑原和男じゃあるまいし。

これとは別に、、「仏教用語」の「クワンバラン」(インド、サンスクリット語で、いやな事や、恐ろしい事を避けるときに唱えるおまじない)がいつの日か「くわばらくわばら‥」となった、という説もあり、むしろこちらの方が信憑性が高いような気がしますな。

もしかすると、いまいち語源がすっきりしない「がんばれ!」も「クワンバラン」→「クワンバレン」→「ガンバレ」となったんとちゃうやろか?いやいや、それともやっぱり例のヘブライ語起源か?「カバラカバラ」という呪文があるみたいだし....。

1  |  2  |  3  |  4  |  5    次>    最後>>

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2013/12      >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 1 2 3 4

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1568人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧