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ぎおんまつり

テーマ:よもやま話
昨日の夜は久し振りに家族で外食です。遅ればせながらの結婚記念日のお祝い、息子の近畿大会出場祝、私の浄瑠璃発表会の慰労(これはどうでもいい)と、こじつけられるものは何でもこじつけて、とにかく出かけました。

出かけると申しましても場所は家の近くの「ぎおん黒壁店」、つまり焼肉であります。焼肉にビールは欠かせないわけですが、昨今飲酒運転取締が厳しく、車で行く距離の店には行ってもビールが飲めないし、かと言って代行運転なんて洒落た手段を使うのも鬱陶しいので、自ずと足が遠のいております。

何とタイミングの良いことに、というか、そのことが店を選んだ主因でもあったわけですが、6月20日から1ヶ月間ぎおんさんでは「30周年ありがとうセール」開催中で、飲み物が半額になり種類によってはお肉も特別価格で提供されております。いの一番に生ビールを注文いたします。何せ這ってでも帰れる距離ですから。お肉もいつもよりグレードをあげましょう。特上カルビに上ロース、塩タン、ホルモン、キムチに生野菜っと。

適当に追加注文もいたしまして、すっかり満腹となり、いよいよ会計です。セール中とはいえ、いつもより上質な肉をしかもお腹一杯注文いたしましたので、それなりの金額は覚悟いたしておりました。

支払いに立った家内が、店の美しい若奥様と何故か子どもの話題で盛り上がっております。金額出ました。○○○○円?「ちょっと安すぎないか」と思ったのですが、その場はやり過ごし家に帰りました。しかし家で計算し直すとどう考えてもおかしいので、どうするか家族会議を開き、(実は不誠実だと息子に促され)店に戻ることにいたしました。何せ這ってでも行ける距離ですので。

若奥様に「安すぎるのでは?」と申しますと「いえいえ、セール中ですから」と一旦はおっしゃったのですが、「では念のため」と計算しなおしていただくと、やはり2000円ほど計上漏れとなっておりました。多分家内の世間話がレジ打ちの邪魔になったに相違ありません。「わざわざありがとうございました、助かりました」と1000円の商品券を頂戴いたしました。

追加で払ったとはいえ、それでもお値打ち料金で大満足の一夜でした。養老の「丸明党」だったアナタもこれを機会に是非「ぎおんまつり」へお出かけくださいませ。

とがなくて死んだのは

テーマ:曳山・歌舞伎
昨晩、曳山博物館伝承スタジオにて竹本塾(義太夫・三味線修業塾)の素浄瑠璃発表会がございまして、不肖私めもその末席を汚させていただきました。私の演題は「仮名手本忠臣蔵三段目 殿中の段」いわゆる「松の廊下」でございます。

歌舞伎でありますと、セリフは役者さんがおっしゃいますので、太夫は浄瑠璃の部分だけ語ればよいのですが、今回は素浄瑠璃ですので、セリフの部分も太夫が語らねばならず、役どころに応じて声色や調子を変えねばならず、これはこれで大変です。高師直(吉良上野介に擬する)のセリフの部分が一番多いわけですが、性格が真っ直ぐでないせいか、語っていて違和感がないというか、自分の本性を見るようでこわい部分もあります。

さて「仮名手本忠臣蔵」は史実の赤穂浪士の敵討ちをいわば「ドラマ化」したものでありますが、四十七士をいろは四十七文字になぞらえ、、『忠義の家臣として武士の手本となる大石内蔵助を主人公とする赤穂浪士四十七士の物語を、かな文字で書いたようにわかりやすいお芝居にしてご覧に入れます』という意味がこめられているようであります。

「江戸川柳で読む忠臣蔵」という本におもしろいことが書かれておりました。つまり「いろは」を次のように七文字づつ書き並べて
 
いろはにほへ ちりぬるをわ よたれそつね らむうゐのお やまけふこえ
あさきゆめみ ゑひもせ

それぞれの末尾の文字を並べ直すと「とかなくてしす」=「咎なくて死す」、すなわち罪もなく死んでいった赤穂浪士を意味するというもので、「とかなくて死するをもって仮名手本」などという川柳も作られたようでございます。

一方、実際名君の誉れ高かった吉良上野介を弁護する立場をとる人も近年多く、どうやら浅野内匠頭(芝居では塩谷判官)が今で言う「キレる」危険な人物であったという説もあり、丸谷才一氏などは「刃傷事件がわけのわからない逆上だったからこそ、かえって逆に人々に畏怖の念を強めた」と述べています。

実際義太夫を語ってみて、上野介(師直)の人間味を実感した私。「とがなくて死んだ」のは彼だったと思うのです。

「キムジョンイル」と「こきんとう」

テーマ:政治
北朝鮮の「核停申告」と引き換えに米国が「テロ国家指定解除」のニュースが各紙の一面を飾っており、テレビのワイドショー番組でも取り上げられておりましたが、某政治家が「金正日(キムジョンイル)」のことを「きんしょうにち」と呼んでおりました。

昔は朝鮮半島の人物名もこのように「日本語読み」をしておりました。「金日成」は「きんにっせい」。「金大中」は「きんだいちゅう」。プロ野球の「白仁天」は「はくじんてん」等々。いつの頃からか、「金日成」が「キムイルソン」に変り、今ではやや右系の人が以前のように日本語読みを継続しているものの、大方の一般ピープルは「現地語読み」に慣れて来ております。

一方中国人についてはどうかと申しますと、現在の国家主席「胡錦濤」は「フーチンタオ」とは呼ばず、相変わらず「こきんとう」と日本語読みを続けております。「毛沢東」は「もうたくとう」、「周恩来」は「しゅうおんらい」であります。

日本は相手国のやり方に合わせている様で、これを相互主義と呼ぶそうであります。中国では日本人の名前は「中国語読み」されており、朝鮮半島では「日本語読み」をされているんだそうです。(実際は、1988年最高裁判決「NHK日本語読み訴訟」(判例時報1266号)が原因で、日本のマスコミが配慮するようになったというのが真実のようでもあります。)

まあ特に政治家の人名などは、批判やジョークのねたにされることが多く、中国人に嫌われている小泉元首相は「小泉」というのが中国語で「小犬(シャオチュアン)」と発音が同じで、「小犬首相」と蔑まれたりしたようですし、米国では「胡錦濤」が中国の国家主席になった時などは"Who is Hu ?"などと言われたものですが、"Who is the leader of China ?"と聞かれた人が"Hu is the leader of China."と答えて、「Who」と「Hu」の発音が同じのため、会話が一向にかみ合わなかったという笑い話もあるようです。

いずれにせよ少なくとも、「金○男」とか「金土日」などという国家主席とかだけは登場してもらわないようにお願いしたいものです。


祭のでんとう

テーマ:曳山・歌舞伎
祇園祭の山鉾を照らす駒形提灯の電球が従来の白熱電球から蛍光灯に変わるそうであります。何でも消費電力とCO2の排出量が半分以下になるので「環境に優しい祇園祭」なんだそうであります。

これに加えて、白熱電球は時間がたつと電球が熱を持つが、蛍光灯は熱を帯びにくく安全面も向上するとのこと。一方60ワットになると駒形提灯が明るすぎるのではないかという懸念もあるようですが、環境面を重視したそうであります。

駒形提灯は全部で2200個あるそうですが、電器メーカーと祇園祭を応援する企業が蛍光灯を提供するようです。祇園祭クラスになりますと考えることもグローバルですが、「地球に優しい」と言いながら結局「当事者に優しい」行動なんでしょうね。まず山組は取替費用の負担がないので電気代削減のメリットあり。次に蛍光灯を提供する企業も広告宣伝費と考えれば安いもんなのでしょう。

こういうのを三方よしと言うのだと、長浜の曳山でも追随しようという動きは必ず出てくるでしょうね。ところで今年私がお世話になった垂井の曳山祭は今だに舞台提灯に「ろうそく」を使っています。しかも青年と呼ばれる若衆は芝居の途中、ろうそくの火が絶えることのないように、それこそ(芸も忘れて)真剣に監視しております。

垂井は多分「でんとう」にしないことを「でんとう」にし続けるのではないでしょうか。地球に優しいかどうか知りませんが私もそうあってほしいと願う一人です。

大垣共立戦術

テーマ:保険・金融
大垣共立銀行という一風変った銀行がある。長浜にも支店があるのでその存在を知る方も多いと思う。

その大垣共立銀行が今度は「美容限定ローン」を始めたらしい。対象は20~65歳の女性で美容整形、エステティック、脱毛、歯の矯正、美容器具の購入などを想定しており、女性行員だけの専用チーム「女性応援プロジェクト」による自主開発商品の第1弾とのことである。

数年前にも、離婚に関連する慰謝料、財産分与資金、裁判等の費用に利用できる「離婚ローン」を発売したり、ATMスロットゲームサービス も提供している。行員を見る限り皆謹厳実直そうで、とてもこうした際物を扱う連中とは思えないのだが...。

やはり頭取である土屋 嶢(つちや たかし)氏の才覚によるところが多いように思われる。氏は土屋家からは3人目の頭取であり、マスコミへの露出度も高く、共立会の新年会等ともなるとわざわざ長浜まで足をお運びになり、会員との懇ろな会話を楽しむ社交家でもある。

その頭取も語るように、一連の奇をてらったようなような商品は当然のことながら批判も多いけれども、それらにより「大垣共立銀行」の知名度は著しく上昇し、広告宣伝費と考えれば実に低コストである。実際、大垣共立銀行の顧客満足度は高く、2005年度のダイヤモンド社の調査では顧客満足度で全国第一位に選ばれている。

「商品の宣伝でなく会社宣伝のための商品を生み出す」こういうのをマーケティング用語でなんというのか知らないが、もし横文字であるとするならば、「大垣共立戦術」と和訳したい。

最後に岐阜県には「十六銀行」という滋賀県でいうと「滋賀銀行」のようなガチガチバンクがあり、大垣共立銀行は同行に対し強烈なライバル心をもって挑んでいるらしい。ちなみに本店ビルは17階建てでこれは「十六を超える」という意味があるらしい。

加油(中国語でガンバレ)!大垣共立。
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