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週末の食卓(49)

テーマ:週末の食卓
て言うか、年末の食卓.....

(その1)
私の誕生日の夜の食卓

母: お~っ!よい匂いがしてくると思たら、コロッケですかァ~

私: 手作りやでぇ

母: ほぉ~、お手間入りやなぁ~

妻: ◯◯さん(私)の誕生日ですがな、今日は

(私に向かって)
母: ほうかぁ、ほらこんな寒い慌ただしい時に生まれて大変でしたなぁ、あんさんも

私: 誰が?

妻: 大変やったのはお母さんでしょう?




(その2)
金正日死去の報道番組を見ながら

母: あ~あ、この人も名前がちゃんと覚わらんうちに死んでまったわ

私: え゛~~っ!名前知らんのぉ~?

母: キムぅ~

私: キム?

母: ジョン

私: ジョン?

母: ウル!


売ったらあきませんがな。



(その3)
年末に神棚の掃除しながら

私: しかし、うちの神棚は神さんだらけやな。いろんな神さんが入ってやある。何でこんな多いんやろ。

母: お前が守ったれぇ、いやお前が守ったれぇ~、て押し付け合いしてやあるんやがな

私: は~? ほんで?

母: ほんで、あっちこっち、ちぐはぐなことが起きるわけ


妙に納得。




てことで、色々ちぐはぐなこともございましたが、今年も一年何とか無事過ごせましたことに感謝申し上げます。来年もよろしくお願い申し上げます。よいお年を。

みずから駆けつける

テーマ:まちづくり
昨日は、わが伊部町自警団の総会、並びに夜警が実施されました。総会後、食事をしながら談笑。たまたま隣に水道企業団に勤務するN君が座っており、「3月の東日本大震災で東北に応援とか行ったん?」と聞いてみました。

広報で、長浜から被災地に支援物資を運んだとかいう記事は確か掲載されておりましたし、あと近畿各県から支援県を決めて、そこに消防や市の職員が派遣されているという話は聞いていましたので、あるいはその一員として派遣されたのかなと。

で、その水道のN君曰く、「我々は震災直後から厚労省→全国水道協会を通じて連絡が入り、出動可能な職員の照会があり、私自身手を挙げて翌日の午後から被災地に向けて出発しました」

彼らは結局宮城県の石巻で給水活動を行なうのですが、行き先は途中までは確定しておらず、とりあえず東名高速を東に向かい、派遣先が決まるまで海老名で滞在したそうです。当初は関東から東北へ応援が行くものと想定し、玉突き式に関東の空白地帯を埋めるように思っていたそうです。

しかし、実際は石巻へ。水道というのは市町村の直営方式と長浜のような企業団方式に分かれているようで、滋賀県でも市町村直轄のところは出発が遅れて、すべて福島県への支援だったそうです。

給水って滋賀県から水持って行くんじゃないんですね。先方での給水地が指定されて、そこで取水し、避難所へ届けるという活動を繰り返すようです。こうした情報は全国水道協会を通じてシェアされているようです。恥ずかしながら、こうした給水活動はもっぱら自衛隊がされているのだと思っておりました。

震災時の日本人のモラルの高さが賞賛されましたが、やはり命にかかわる水です。配給がうまくいかないと被災者からの不満が高じ、一触即発の状態だったようです。

旧来からの自治組織がしっかりしているところは、各家庭に行き渡っているか等の情報もスムーズで問題が起こらないのに対し、新興住宅地のように人間関係が確立していないようなところでは、我先にとエゴが先立ってトラブルが生じることが多かったとのこと。

普段、あまり多くを語らないN君ですが、自警団の総会後の懇親の席でまさに時宜を得た話題。水道企業団のブログに書いてますよ、と彼は言ってましたけど、水道企業団の諸君がかくも迅速に震災の救援活動にあたっていたことを知る市民は少ないと思います。

N君曰く、「もし長浜で事が起これば間違いなく石巻の人たちは駆けつけてくれますよ」。色々と批判の多い公共機関ですが、我々の知らないところで全国レベルのネットワークで我々の生活を守ってくれているのだということを思い知らされた次第です。

もものかは

テーマ:言葉・漢字
先日、「タイヤ交換で疲れたけど、それにもめげず云々」といった内容で書こうといたしまして、そう言えば「~もものかわ」という表現があったな、と思い出しまして、「タイヤ交換の疲れもものかわ」と書いて、いや待てよ、一応辞書で調べよ、とネットで「ものかわ」を検索。

すると、出てくるのは「桃の皮」みたいなもんばっかり。あれ~?本読んでると「ものかわ」って時々出てくるんやけどなぁ、勘違いやったっけ~。てことで、その場は別の書き方で済ますことにいたしました。

その後、何か気になりまして、アナログ辞書の「大辞泉」で「ものかわ」を調べましたけど、やっぱり無い。しか~し、近くにあったがな、「ものかは」が。あ、そうか「わ」じゃなくて「は」なんやぁ。まあ、「こんにちは」も「こんにちわ」とよく間違えますもんね。

さて、この「ものかは」という言葉、「◯◯もものかは」というように、前に「も」をつけまして、「◯◯が大したことない」とか「◯◯をものともせず」という意味になります。

「もの」っていうのは色々な意味がありますが、この場合は「ものともせず」の「もの」と同じように「取り上げる価値のある対象」ってことでしょうね。「ものの数にも入らない」の「もの」ですね。

何か「ものものしい」話になってまいりましたが、この言葉は古典にも時々出てまいります。おなじみなのは徒然草の「花はさかりに、月はくまなきをのみ見るものかは」。この場合は「~だろうか、いや、そうではない」という、いわゆる反語表現。

あ~ぁ、疲れてきましたね。退屈な話題もものかは、最後までお付き合いありがとうございました。

一が先かノが先か

テーマ:言葉・漢字
ワープロ、パソコンの普及で、最近は字を書くことが少なくなりました。先日も書きましたが、年賀状くらいは、と思いまして筆ペンで宛名を書くことにしております。そうすると、普段全く気にしていないことが気になるから不思議です。

それは筆順。なかでも「右」と「左」の書き順は確か違ったな、と改めて意識するわけです。ちなみに「左」は「一」を先に書き、「右」は「ノ」を先に書きます。なんて偉そうに言っておりますが、普段鉛筆で無意識に字を書く時は、「右」も「一」から書き始めていることに気づくんですな、これが。

しかし、何で違うんでしょうね、「右」と「左」。まあ、右の場合は横棒をを右から引けと言われるよりはましであるにせよ、何で書きにくいのに「ノ」を先に書かなあかんのや、と思いませんかぁ?

これ、筆で続け字っぽく書いてると、その理由がよくわかります。「右」という字、先に「一」を書くと、そのあと筆の運びが滞ってしまいます。普段、書き順ともよく言いますが、筆で書く場合を考えると納得がいくことから、やはり「筆順」と呼ぶべきのような気がします。

さて、一が先かノが先かを決める決め手は何なのか?どうやら、「ナ」の部の次の字が「一」つまり左から右に書く字で始まる場合は「一」から。例えば、「左」の場合、「エ」は横棒から書き始めますよね。他には「友」などがそう。

逆に「右」は、「ナ」の次の「口」は縦線から書き始めます。「有」「布」などもそうですが、こういう場合「ナ」の部分は「ノ」を先に書くというわけです。

もっとも、漢字の本場中国では、「右」も「左」も書き順は同じと教わるそうな。いつの間にか、右も左もわからない国になっちまったようです。おっと、あそこは「左」だけの国か。


長生きの秘訣

テーマ:よもやま話
彦根に保険のお客さんが一人いらっしゃいます。私がこちらに帰ってくる前からのお客様ですから、たいそう長いおつきあいです。

なんですが、このお客さん、ちょっと一風変わっておられます。年の頃80代半ばの男性。極めて商売熱心のおっちゃん。満期日が新年早々なので、何としても年内に契約更改をしてもらおうと電話をいたします。

「あの~、正月が満期日ですんで、近々寄せてもらいたいのですが」と、21日頃に電話しますと、「あぁ、土曜か日曜にして」。「えっ?でも週末は雪が降るらしいですし、できたらそれまでに」「けど、土・日しか時間ないねん。これ以上話すことはありません」。

日曜日は都合が悪いので、「土曜日は何時でもよろしいんでしょうか?」と尋ねますと「来る前に電話して」。そして、土曜日の10時頃、「これから寄せていただきたいんですけど」と言うと、「う~ん、昼過ぎにして。1時にしょう」「ほれからな、毎年手帳くれやあるけど、できたらタオルがええなあ」。「すんまへん、タオルはないんです」

1時かぁ~。中途半端やなぁ。飯はいつ食うねん?ってことで、しょうがないから早目に行って「藤平」で昼飯のラーメンを食って、その後敵地乗り込み。

すると、本人ちゃう、奥さん出てきゃはったぁ。あれ、奥さんで事が済むんなら何時でも良かったんちゃうんか。申込書に判子もろて、保険料預かって領収書切ります。そうこうしてるうちに社長登場。「1年早いな」「ほうですな」。そして「景気悪いなぁ」「◯◯さんは元気か?」「だいぶ前に亡くなりました」と毎年全く同じ会話。

「あんた、白髪出てきたな」「いや、前からですよ」「ほうか、若いのに大変やな」「若くないですよ」「ほうか、いくつや?」「51です」「へぇ~っ、そうかぁ~、早いなあ、時の経つのは」。

その後社長が退席されると、奥さんがぐちをこぼし始める。「もう、あの人勝手なことばかり言わはるの。従業員やら嫁にうなり倒して、私が間に入ってもう大変なの」。まあ、仲のいいご夫婦なんですけどね。でも奥さん確かに大変そう。

ふと棚の上を見ると、戦争中の社長の写真が。めっちゃハンサム。「すごい男前ですねぇ」「そんなん若い時やし。こんな帽子かぶったら誰でも格好ようなるわ」「いや、そんなことは。ほんとハンサムですよ」「皆にそない言われていい気になって飾ってるんよ」

「あの人死んだらな。これ葬式写真にしたろと思て」。「ハハハハハ、それはよろしいわ。けどまだまだ死なありませんわ」。「ほやろか」。「ああいうタイプの方は長生きされますわ」。「そやな、周りのこと気にせずに完全マイペースやもんな」。来年も何事もなく、また契約更改に寄せてもらえますことをお祈りいたします。
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