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日記をつけていますか?

テーマ:よもやま話
また日記の話かよ、と画面越しに見える読者のうんざり顔にもめげず。タイトルの質問はブロガーの皆さんにするのもアホくさいんですが、まあブログも一種の日記ですよね。1/26(土)の朝日新聞beの中で、約3000人のモニターに対してこの質問をした結果が掲載されていました。

それによると、「はい」が41%。へ~、意外と多いんですね、というのが私の印象。日記をつけている人のうち「10年超」という人が60%くらいおられるようです。

書かない人の理由では圧倒的に「面倒くさい」が多いわけでして、この方たちの8割はこれからもつけたくない、と答えてますので、日記を書く人と書かない人は、性分でほぼ1:1に分かれるんではないでしょうか。

10年以上日記を続けるコツは、①たくさん書かない②数日分まとめてもOK③書かない日があっても気にしない、と書かれておりましたが、日常の身辺雑記にとどめておいた方が無難で、内面に触れると言葉が増え暗くなる。日記のために人生を暗くしては元も子もないとも。確かに。

私の場合、5年前から始めたブログ以外に、B5版のダイアリーにその日にあったことを文章ではなく、事実の羅列だけしています。前年分を見ながらこの時期はこんな感じか、と日常計画の目安にしたり、冠婚葬祭の記録にも役立っています。これは、こちらに帰ってきた頃からなので、かれこれ20年ほど続いています。

まあ、小学校時代の日記が未だに残っているくらいですからね。これは2年~6年の間、ほぼ毎日。中学校の時も3年の時には書いていた覚えがあるのですが、これは捨てました。いやいや、中3時の生活反省表は立派な日記でしたわ。生意気な私に正面から向き合って下さったSirMurai先生とのやり取りが日々の楽しみでした。

さて書かない理由として2番目にあげられていたのが「あとで読むと恥ずかしい」。人体の不思議展を見に行った友人から「死んだ後、こうやって体を展示されるよりも、自分の書いた日記を読まれる方がずっと恥ずかしい」と言われた人のことが書かれていましたが、確かにあんまり心情を露骨に吐露したものはあきませんやろな。

ちなみに、ブログやツイッターの日記については、「不特定多数の人の視線を意識して、『仮装』の自己表現になるのでは」と書かれておりましたが、仮装大会大いに結構。今しばらくオンライン上の仮面舞踏会を楽しみましょう。

小学生日記

テーマ:よもやま話
▼小学校四年の時の担任の先生は毎日、日記を出させ、丁寧に感想を書いてくれた。先生が感心したくだりには、赤ペンで線が引かれていた。先生の筆跡が楽しげに躍っていると、こちらの心も躍った

▼ウン十年前のそんな思い出が蘇(よみがえ)ったのは、夕刊文化欄で直木賞作家・朝井リョウさん(23)のエッセー『私の小説の原点』を読んだからだ。朝井さんの小学校時代の担任の先生も毎日、クラス全員の日記に目を通し、感想を書いてくれたそうだ

▼先生がある日、「まるで小説を読んでいるみたい」と評してくれた。その言葉に促されるように小説を書き上げ、渡した。先生は教職を象徴する赤ペンではなく、黒い字で、感想を書いてくれた

▼それが朝井さんにとって、決定的な瞬間となった。<このとき、先生が、「先生と生徒」ではなく、ひとりの人間同士として、自分と向き合ってくれたのだと思った><文章をあいだに挟めば、「自分とちがう」と思っていた人たちが、自分に向き合ってくれるのだ>

▼教室では、こんな素敵(すてき)な化学反応が起きうる。それも先生たちに一人一人の子を見つめる余裕があってのことだが、日本は一学級の人数が、先進国の中で際立って多いという

▼先生を増やし、少人数学級化を進める計画の実施を政府が見送った。学力の国際比較で大騒ぎするなら、世界に誇れる教育環境にしたらどうか。


これ、私の文章と違いますよ。昨日、長信さん行って待ち時間に読んでいた中日新聞の中日春秋のコラムに書かれていたものです。しかし、冒頭の一節は自分の気持ちを代弁して下さっているのかと思ってドキドキしたほどでした。

先生の良し悪しを日記の批評だけに集約するわけではないですが、上記コラムにあるように「先生と生徒」ではなく、ひとりの人間同士として自分と向き合ってくれている、そのことは子どもでもわかるんです。私の場合、小学校4年生の先生がまさにそれに当てはまりました。

今の学校、先生たちに一人ひとりの子を見つめる余裕は無いのかもしれません。でも、本当に必要なことをせずに必要でないことをやり過ぎていないか。あるいはやらせられてはいないか。少人数学級化は喫緊の課題ではありましょうが、それさえすれば全てが解決するとは思えないのですが。



二等を追うもの一等も得ず

テーマ:よもやま話
昨日は、某O銀行さんの取引先で構成される会の新年会。毎年、総会、講演会、新年会と100名くらいの会員が集まる機会が3回ほどございます。

まず会長のご挨拶、そして来賓の頭取さんのご挨拶、そして乾杯があって、その後酒宴が始まりまして、同じテーブルの方と歓談したり、その後座が興じてまいりますと、他のテーブルの知り合いのところにお酒を注ぎに回ったりするわけです。

そんなこんなで頃合いを見て、幹事さんが「それでは只今より恒例の抽選会を行ないます。名前を呼ばれた方は壇上にお上がり下さい」とマイクで会場にアナウンスされます。「ま、どうせ当たらへんし」と適当に聞き流しているわけですが、どなたかが社名の書いた札でも箱の中から引いておられるのでしょう。

突然、隣のテーブルに座っていた同級生の名前が呼ばれたのが耳に入ります。「あ~、またあいつ当りよったぁ」。私が知るかぎりでもここ5,6年で3回くらい当たっているような気がいたします。

そうこうしているうちに、「次は~、アラジンさんおめでとうございま~す」という声が。「あぶらじん」ではなくて「アラジン」と聞こえたのですが、周りの方が「お前や、お前や」と仰るので、「あ、そうなんか」と思って壇上に向かいまして、会長さんから「おめでとうございます」と賞品をいただきます。
これこの通り
この会で賞品が当たるのは何年ぶりでしょう。今年は十日戎でもお酒が当たったし、新年早々ついてるなぁ、と思うまもなく、抽選は今度は1等賞の発表に。

すると、まもなく「1等賞はアラジンさ~ん」。「おい、またお前やぞぉ」「いや、私さっき2等賞もらいましたもん」。周りの方の視線を感じながらも、しばらくじっとしておりましたら、一人の女性が壇上に。「あ、そういえば、あの人アラジンさんやわぁ」

その時アラジンさんという会社があったことを思い出したのですが、この場に来ておられるとは....。ということは、もしかして先ほどの2等賞も油甚ではなくてアラジンさんではなかったのか?いや絶対そうに違いありません。

間違って壇上に上がってしまった私を「違いますよ、お引取り下さい」と言うのも憚られ、しかし本当は2等に当たっていたアラジンさんをはずれにするわけにいかず、1等に回したのでは?てことで、本当は1等に当たるはずだった方、ごめんなさいね。え、私だったかもって?二等を追うものは一等も得ず。

英国風口づけ

テーマ:言葉・漢字
昨日、「屯」という字について書きましたが、この字は重さの単位「トン」の当て字としても使われますよね。でね、1トンって1,000kgって教わりましたよね。ところがこれはあくまでもメートル法でのことで、このメトリックトンは仏トンとも呼ばれるそうな。仏はフランスのことね。

じゃあ、イギリスにもトンはあるんか?と思いますやろ。これがあるんですね。英トンもしくはロングトンと呼びまして、これが1,016kg。私、昔石油の輸入業務に就いていたことがあるのですが、タンカーの運賃はこの英トンで計算されていたことを思い出しました。

で、英トンの場合は特に別の漢字が与えられておりまして「噸」と書くそうです。「整頓」の頓に口が付いております。こうやって調べていきますとね、面白いことがわかりました。

英国発祥の単位、例えば長さのフィートや重さのポンド、これらを漢字にしたものはほとんど「口偏」なんだそうですわ。例を示しましょう。

呎(フィート)、吋(インチ)、哩(マイル)、听(ポンド)、呏(ガロン)

面白いことに、それぞれの旁は尺貫法の単位になっているではありませんか。1尺=0.994フィート、1寸=1.193インチ、1斤=1.323ポンドなどは実際にかなり近いですね。ちなみに1里=2.44マイル、1升=0.397英ガロンとちょっと離れてしまいますが、一番近い単位を表す言葉に口を付けたんですね。

でも、なんで口をつけたんでしょうね。フレンチキスならぬイングリッシュキッスか。

屯する

テーマ:言葉・漢字
この間、愛車のマウンテンバイクで請求書配りしていて 
ふと目についたこの看板
「屯所」とあります。あ~ん、消防団の人らが「とんしょ」に詰める、とか何とかよう言うてやったのはこういう所のことかぁ。しかも、こんな字を書くのね。

家に帰って、辞書で「屯所」を引きますと、①兵士などが詰めている所。陣所 ②明治初期、警察署の称。とあります。消防団などは①の意味で使われているんでしょうけど、警察署も屯所と呼ばれていたんですね。

でね、「屯所」ってもっぱら「とんしょ」と読むのかと思っていたら、「たむろじょ」とも読むんですね。そうか「たむろ」って「屯」って書くのかぁ。「屯(たむろ)」とは名詞で「仲間や同じ職業の人々が寄り集まっていること。また、その集団・場所」とあります。

この字自体に「集まる」みたいな意味はないようですが、「たむろ」って「多+群れ」から来てるんでしょうかね。いずれにしても最近は「たむろする」って言うとあまりいい響きはありませんね。何か明確な目的もなくどんよりと集まってる感じ。

まあ、年末の自警団の夜警なんて見回りより酒飲んでうだうだ話するのが目的みたいな感じで、あれこそ「たむろする」という言葉がふさわしいかも。そうか、だから消防団のも「屯所」なわけね。
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