卒業式で告辞

テーマ:まちづくり
先月の教育委員会定例会の終了後、「中学校の卒業式で『こくじ』をお願いすることになります」と言われまして、「は?こくじ?挨拶するんですか?」「大丈夫、大丈夫、紙に書いてあるものを読み上げるんやさかい」「はぁ...」「あ、服装はダブルでお願いしますね」「ダブル?」「そうそう、結婚式のスタイルで」

てことで、昨日は小雪がちらつく中、我が母校長浜西中の卒業式に出席して参りました。教育委員会事務局の方に車で送っていただき、校長室で待機しておりますと、続々と来賓が。ある方が校長先生に「教育委員会は教育長が来ゃありますんか?」「いや、(目の前の)油甚さんです。」「あ~ぁん、ん...」。ま、無理もなかろ。

さて、卒業式の挨拶は、学校長式辞、PTA会長祝辞、在校生送辞、卒業生答辞、てっきりこの4Gかと思っておりましたら、学校長とPTA会長の間に「教育委員会告辞」というものが入るんですね。5Gとは全く知りませんでした。いや、昔からそうだったようですので、てっきり忘れていましたという方が正確か。

座る席がまた大層でして、来賓の一番上座で、一人だけ机が独立しておりまして、白布ではなくよくオルガンなんかにかぶせてある綴織風の織布が敷いてあります。それに、「本日はお忙しいところ、長浜市教育委員の油甚さんをはじめ、多数の来賓に....」なんて実名で紹介いただく等、居心地の悪さ極まりなし。

で、この「告辞」。辞書で調べますと「あらたまって告げ知らせる言葉」とあります。しかも今回は「教育委員会の代表」としての言葉。従って私のブログ調のシニカルな挨拶ではあかんわけですね。事務局で念入りに作成していただいた原稿を推敲し、それを「あらたまって」「格調高く」告げるのが私の仕事。

例によって、視力低下により、式場にいらっしゃる生徒さん、保護者さんの顔はぼんやり。こうなると、浄瑠璃の発表と同じ、他人になりきって演じたろ、という心境になってまいります。終了後、前述の年配の来賓の方に「久しぶりにええ話を聞かせてもろた」とおっしゃっていただけたんで、まあ一安心。

しかし、卒業式の送辞、あれは反則ですな。母親への感謝の言葉をいう件になると目の前に座った女生徒たちがいっせいにすすり泣き始め、こちらまで感極まって参ります。お父さんへの感謝になると突然すすり声が妙に静まるのも不思議なんですが。

冬に逆戻りになった天候で底冷えのする体育館でしたが、厳かでありながら感動的な本当にいい卒業式でした。卒業生、保護者の皆様、おめでとうございました。そして先生方、支えてくださった地域の皆さん、本当にありがとうございました。

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