吉本語録

テーマ:よもやま話
いわゆる読売、朝日、毎日の3大新聞。一昨日の一面下のコラム(編集手帳天声人語余録)の話題はすべて吉本隆明さんの逝去に関するものだった。吉本隆明氏は詩人、評論家で戦後最大の思想家と称されているようだが、一般人には娘さんのよしもとばななさんの方が有名か。

私も、吉本氏が一体どんな人物なのかよくわからないまま、氏の著作を図書館で借りて数冊読んだ。難解といえば難解だけれども、要所で本質を突いてそうなことが書かれている。でも、それは正しいような正しくないような、自分の意見と合うような合わないような、しかし気になる。そんな印象。

読んだ本は「超『20世紀論』上・下」、「『ならずもの国家』異論」、それに「子供はぜーんぶわかってる」。その中の気になった言葉というのが、

・日本は「消費を抑えたら社会が崩壊する」という、高度な消費資本主義の社会(生産者よりも消費者が強い)に入った

・酒鬼薔薇事件の加害者は一歳未満までの母親の育て方に問題があった

・エコロジストの「原始時代に戻れ」は不可能。温暖化は規制より科学的解決法で

・マルクスの「革命が起きるとすれば、一番先進的な発達をした資本主義の地域から始まる世界同時革命」という言葉

・人類の目指すべき目標は「個人の全的自由の実現」つまり「個人の自由を奪う制約をすべて取り払うこと」

・拉致事件の解決法は、被害者本人がどちらで生活したいかということに尽きる

・金正日は未熟な生き神様。北朝鮮は戦争などする気はない。戦争は脅し程度のことからでは始まらない。

・国家は宗教の最終形態である。宗教がなくなったら国家は壊れてしまう。

そして、一番最近読んだ本に書かれていた

「黙っていても学童は、先生がどんな人間かちゃんとわかっている」

確かに、今の自分よりも、子どもの頃の自分が先生を見る目の方が何となく正確だったような気はするなあ。吉本隆明氏の言葉を満足に理解はできなかったけれども、とにかくご冥福をお祈り申し上げます。

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