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期待して当たり前

テーマ:よもやま話
この間上京した時、折角だからサントリー美術館で開かれている「歌舞伎-江戸の芝居小屋-展」をでも見に行くかと、六本木のミッドタウンを訪れました。

平日でも結構なお客さんでして、曳山博物館もこれくらい来て下さるといいのにと思いながら小一時間鑑賞し、その後ミッドタウン内を少しブラブラしておりました。

すると、ところどころの壁面にゴシック体で何やら叱咤激励風のフレーズが書かれているではありませんか。

そうか、東京もあちこちに新しい商業施設が次々と誕生するので、さしものミッドタウンも飽きられてきて、空き店舗が生まれてきたんだな、と直感的に思ったんです。つまり、空き店舗のところが寂しく見えないようにする工夫かと。

そういう目で見出すと
空き店舗を「いつも気にしていた」、新店舗を「ずっと探していた」んかぁ、とか、「完売」、あの頃が懐かしい、とか、勝手に書かれている言葉の意味を解釈し始めるわけですな。
おいおい
「私に落ち度はありません」って、えらい思い切って開き直ったなぁ。これミッドタウンの社長の言葉やろか?とかね。

でね、帰りまして、「ミッドタウンの空き店舗」というタイトルで書こうと、とりあえずミッドタウンについて調べていたら、こんなもの

イチハラヒロコ展「期待して当たり前なんだし」。そうかぁ、これって企画展だったのね。そうやわなぁ。いくらなんでも、空き店舗多すぎるわな。いや待てよ、けど、この壁面って普段どうなってるの。

「やっぱり、ほんまは空き店舗なんやろ~」と、期待して当たリ前なんだし。




(参考)の一例








まし

テーマ:言葉・漢字
「また、しょうもないこと考えて」て言われるかもしれませんけどね、「まし」っていう言葉よく使いますよね。「◯◯だったら、△△の方がよっぽどまし」だとか「~するくらいなら死んだほうがまし」とか。

あの「まし」って漢字だとどう書くんでしょうね?すぐわかりますか?「益し」つまり「利益になる」かなぁ~と思ったりしたんですが、調べてみると「増し」なんですね。

そうか「無いよりはまし」という言い方もあるし、「少しだけある状態」は確かにゼロよりは「増し」ですわな。しかし、一般的にはむしろ「程度が小さい、穏やか」というイメージもあるので、どうもこの「増」という字はそぐわない気がいたします。

考えてみると、昔は物が不足するのが普通だったので、「増し」というのはほとんどが「+」の意味合いを持っていたのかもしれませんね。

現代は物があふれ飽食の時代。「体重が増えるくらいなら死んだ方が増し」っていう人もいるくらい。そんなことするくらいなら食べない方が増し。何だよ、どっちみち増えるのかよ、って怒られるくらいなら、この辺で書くのやめたほうがまし。

生まれ来るもの去りゆくもの

テーマ:よもやま話
また話が東京に戻って恐縮なんですけど、私が以前勤めていた会社のビルが無くなったと聞きましたので、現場を見に行きました。
在りし日の日石本館
新橋の駅を降りて歩いて向かったのですが、あの懐かしい建物の勇姿はもう無く、クレーン車が数台入っているのが囲い塀越しに見えました。

解体中だったのか再開発の途上だったのか、そんなことはどちらでもいいのですが、あるべきはずの場所にあるべきはずのものが無い。

9年間の在籍中7年間はここに通ったんです。そんな自分の過去が消されてしまうような虚しさに襲われました。




一方、こちらは東銀座。

竜宮城ちゃうよ
完成まであとひと月余り
よっ!5代目
歌舞伎の新しい歴史をどんどんと詰め込んで下さいね。しかし、やっぱり後ろの高層ビルは邪魔ですな。

請求書配りの男(2)

テーマ:油甚本店
辛いことの後には楽しいことが待っている。逆もまた真なり、でありまして、2日間東京に行っておりましたので、帰りますと自然せんならんことが溜まっております。

そう、その一つが請求書配り。遠方は郵送するんですが、近いところは自転車で配りまんにゃわ。今日のタイトル、「請求書配りの男(2)」となっておりますが、(1)があったんかて?はいはい、ありましたがな。それはちょうど2年半前の真夏のことでした。

折から昨日は生憎の雪模様。何もこんな天候の悪い時に、自転車で請求書配りせんでもええやん、と思いますでしょ。でもね、2月って28日しかないんですよ。早く配っとかんと月末に集金に行っても、「請求書来るのが遅かったでお金の準備ができてない」とか言われかねない。

それに、明日以降もやることいっぱいあるし。心の中の林修先生が、「いつ配る?」

て言わあるし。てことで、濡れんように請求書の束を
ビニール袋に入れて
愛車にまたがり
道路を東進予備校、いや西進

出で立ちですかぁ?真夏の時とはうって変わりまして、ミッキーマウスの毛糸の帽子をかぶりまして、ジャンパーの下にフリース、その下にラガーシャツ。足元は防寒長靴。そして天下無敵の上下らくだのシャツパッチ。

ヒートテック何するものぞ。あの金属的なチクチクする温感はいけませんな。やっぱりしっとりと体を優しく包み込むような「らくだ」の温感に優るもの、之無し。しかし昼をはさんで正味2時間。あぁ、手がちびたかったぁ。

アメフト同期会

テーマ:よもやま話
いや~、東京は天気がいいですね~。気温が低いといってもお日様が出て風も無ければ、むしろ気持ちがシャキンとして心地よい。多くの人が集まるのも道理です。ということで、昨日、一昨日と久しぶりに上京して参りました。

現在福岡にいる大学時代のアメフト部の同期の一人が上京するということでメールが来て、どうやら他の同期も全員都合がつきそうだというので、そういう機会も滅多にないので私も参戦宣言。結局、銀行勤務の同期が急用で来れなくなったものの、1年後輩も一名加えて7人が集まりました。

うち2人はゼミの集まりで2年前に会い、3人は7年前に高島屋の大近江展に出店した時に来てくれたのでそれ以来、福岡の彼とは誰かの結婚式以来なので何と25年ぶり。

私以外は、すべて大企業に勤務。奇しくも鉄鋼、自動車、家電、食品、建設の最大手に勤務し、関連会社への出向、転籍も含めて、ほとんどが部長さん。私が務めていた石油会社も同期の何人かは部長になってるから、そんな年頃なんですかね~。「いや社長はお前だけだよ」って慰めにもならねえよ(笑)

しかし、私が20代だった頃、部長さんっていうとかなりのご年配のイメージでしたけど、若い人から見ると我々の世代もあんな風に見えるのかと思うとちょっと寂しくなりますね。人間的にも完全に大人のイメージがありましたけど、同期の連中と話していると学生時代のまんまですがな。

あ~ぁ、こいつらが日本経済の一端を背負っているのかと思うと....(笑)。それでも、原料の買い付けにここ半年アフリカを行ったり来たりしている奴、明日からメキシコ出張へ行く奴、米国に6年勤務した奴とか、こういうのを世界を股にかけるって言うんですかね。

もっとも大出世しそうな奴は居ないようで、中にはサッカーの審判員の資格をとって仕事以外の活動にも力を入れて居る者もいたり、皆定年に向けての人生設計を考え始めている。「定年の無いのはお前だけだよ」って、それも慰めにならねえよ(笑)

「ガソリンスタンドも大変だねぇ」とか言いながら、車屋と電気屋がハイブリッド車の開発の話で盛り上がっている。「何言ってるんですか!あなたたちのせいで、油甚さんとこが困ってるんじゃないんですかぁ!」とゼネコンに勤める後輩。ほんと、ほんと、よく言ってくれた。でも、それも慰めにならねえよ(笑)
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