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電柱は美しい?

テーマ:まちづくり
長浜の駅前通りの電柱地中化工事が進められている。近年では、電柱は「景観を損ねる」ものの代表として毛嫌いされることが多く、私自身もできるだけ電柱は取り除くことが景観形成上好ましいと信じてきた。

6/22の日経新聞の最終面右上のコラム「美のよりしろ十選」で、美術家の山口晃氏が、十選の第6番目として「電柱」を取り上げていた。

曰く、「電柱は美から遠いものと見なされているが、絵を描く身からすると電柱は正に美のよりしろだ」から始まり、

・点景として電柱を描く時、電線のはしらせ方ひとつで黄金比を表したり、心地よい律動を生んだりすることができる
・電柱単体を見ても、上部に3本並行して走る高圧線、そこから引き下げ線が下へ伸び、変圧器を通り低圧線につながる等、到る所に美が下りて来ている
・優美にたわむ接続線とそれらを引き立てる碍子の艶やかな白。各部の響きあいと空間への干渉。

など電柱賛美が続き、これを見て「立華のエッセンス」を思う事しばしばだ、などとも語る。
 
「その心得のある人と装柱技師が協力したならば、一国の街路を飾るに相応しい電柱ができるのではなかろうか。その方が、ただ埋めてしまうよりは、余程文化的な気がする」と締めくくっている。


氏の主張に俄かに賛意を表すほどの審美眼を持ち合わせているわけではないものの、一見当然視されていることを、別の面から見て建設的な提案を行なう、山口氏の姿勢には強い共感を覚えたのである。(調べてみたら、この人1969年生まれ。まだ30代?)

Laymen's idea

テーマ:よもやま話
先日、盛岡に行った時に買おうかどうか迷ってしまったもの、それがこれです。

盛岡三大麺」、すなわち「冷麺」「じゃじゃ麺」「わんこそば」のセットであります。しか~し、はっきり言って、わんこそばは土産としては特にそそられるものがありません。ありゃ、現地で食べてこそのもんなんだと思います。

では冷麺とじゃじゃ麺を別々に...。とも思ったのですが、既におみやげをしこたま買い込んでおりまして、これ以上重い荷物を持って歩き回るのは苦痛。しかもおいしそうな生麺のものは、ただでさえ重そうですので、迷った挙句、「冷麺」のみを選択し、「ぴょんぴょん舎」という盛岡で人気No.1のお店のレトルトパック入りのものを購入いたしました。

では早速作ってもらって食べてみましょう。

麺とともに、スープ、キムチ(大根とキャベツ)、酢、すりゴマが付いておりましたが、小岩井農場で買ってまいりました味付けたまごも入れることにいたしましょう。
くんたま(燻製)にあらず
さらに、べっこうやさん特製のチャーシューも乗っけまして、キザミねぎで彩りを副えます。

う~ん、これはう゛ま゛い!思わず「う」と「ま」に濁点がつく「うまさ」です。やはりキムチの辛味と牛肉・牛骨がベースのスープの風味がコシの強い麺に微妙に絡み合いまして、絶妙な味に仕上がっております。味たま、べっこうやさんのチャーシューとも相性バッチリでございました。

ちなみに購入を見合わせた「じゃじゃ麺」は2年前のNHK朝ドラ「どんど晴れ」で盛岡が舞台になった時に、その存在を知ったわけですが、あれを契機に全国区になったのではないでしょうか?従って、多分それほどうまいものではない、と想像したわけでございます。

これってやっぱり、Laymen's idea(レイメンズ・アイデア=素人考え)でしょうか?




満員御礼

テーマ:曳山・歌舞伎
昨晩の文芸会館での「おくりびと」上演、いかがでしたでしょうか?

この強力なライバルを相手に我が曳山博物館の「素浄瑠璃発表会」の入りはどうなるのか、と心配いたしておりましたが、結果的には80名を越す来場者にお運びいただきました。出演者の一人として心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

私自身は5組中の4番目の大夫として登場いたしまして、ドラゴン・スリーさん(三味線)とともに「壺坂霊験記 沢市内の段」を発表いたしました。

半年以上前から稽古に取り組んでおりましたので、出来不出来は別として全体的な流れはつかんでおりましたが、6月6日に師匠に稽古をつけていただいて以来、実に3週間ほったらかしで当日を迎えるという横着をしてしまいました。

当日の朝になって、さすがにこれはまずかろうと、ドラゴン・スリーさんと音合せをいたしました。何とかなるかな、という感触だったのですが、やはり本番になりますと、稽古不足を露呈いたしました。完全にスタミナ切れでした。

1ヶ所致命的なミスを犯しただけでなく、半分を経過した頃から、脳内酸素濃度が薄くなっているのに気がつき、調節しないと最後までたどりつけなくなるなと感じ始めました。こんなことを考えながら語っているのですから、十分な感情移入もままなりません。

稽古不足により腹からの発声が十分に出来ず、喉で声を出しますので、高音部が裏返り呼吸も苦しくなります。セリフの部分で少し楽になりますが、もともとセリフの部分は難しく苦手ですし、「はだし参り」を「はだか参り」と言い間違えないように細心の注意も必要です。

何とか最後まで語り終わり、幕が下りた時はほっといたしましたが、疲れがどっと出て参りました。まだまだ修行が足りません。次はゆう歌舞伎に向けてまた稽古です。11月のゆう歌舞伎も多数の皆様のご来場をお待ち申し上げております。

プラス十二分の満足

テーマ:よもやま話
6/22のブログで、秋田の超超辛口日本酒「刈穂」をご紹介いたしました。

その旅をご一緒させていただいたS酒店さんから、次のようなメールが届きました。

『>さざえ酒店です。(6/9ゆうこりんさんのブログ参照)

酒買地蔵尊の御利益でしょうか、ご縁があって、あの奥州紀行で話題になった

刈穂 山廃純米
日本酒度 +12

720ml \ 1400円

只今入荷しました。宜しければ、ご用命をお待ちしております。』


さすが、さざえ酒店さん、やることが早い。是非もう一度味わいたいと、1本ご予約いたしましたところ、


『早速のご注文有り難うございます。

蔵元さんは凄く実直そうな方で、電話でしたが、秋田の清酒(とりわけても、この刈穂)に対して、またその酒造りへ対して並々ならぬ情熱を持った方でした。

『どうかこのご縁を大事にして、“刈穂”を遠く近江の国で末永く育ててやって下さい。』

愛娘を嫁がせるような思いをぼくとつと語られました。この蔵元さんの思いを受け止めて頂ける料飲店さんを探すのが私の使命です。側面的なご支援をお願いします。』

と返信メールが届きました。

普段、曳山博物館や専門店会その他色々なところでお世話になっておりますが、お礼に持参する「さざえ」も持ち合わせておりませんので、この場をお借りして報恩いたしたく、(ご本人には無許可ですが)宣伝させていただきます。


秋田では冷酒でいただきましたが、裏を見ますと「常温、もしくはぬる燗が最適」とありましたので、早速ぬる燗で「いか刺し」を肴に一献。全く舌に嫌な後味を残さない究極のキレ。是非一度お試しあれ。

天皇陛下のホームラン

テーマ:スポーツ
「天皇陛下がご観戦される武道やスポーツ競技のこと」を「天覧試合」といい、プロ野球の天覧試合が執り行われたのは、1959年6月25日、つまり今からちょうど50年前の昨日だ。(本当は昨日このブログを公開するつもりが、うっかり日を間違えた)

伝統の一戦、巨人対阪神戦を昭和天皇・香淳皇后が後楽園球場バックネット裏貴賓席でご覧になったものであるが、この試合は「9回裏長嶋茂雄のサヨナラホームラン」および「王貞治と長嶋茂雄のアベックホームラン第1号」によって、あまりにも有名である。(スコアは5対4で巨人の勝利)

この時、私はまだ生まれていないわけであるが、王、長嶋は私たちの子ども時代においてもスーパースターであり、この試合は、何度もビデオテープで見知っている。

先日ニュースステーションで、この天覧試合の特集が流れているのをちょっと見ていたら、長嶋茂雄の息子である一茂が次のようなことを言っていた。

「父がサヨナラホームランを打ったのは9時10分」
「天皇陛下が席を立たれたのが9時15分で、この時刻はあらかじめ決められていた」

そして、
「9回の表に、阪神がランナーを2塁まで進めた。ピッチャーは藤田。この時巨人のショート広岡のサインプレーがあり、セカンドランナーが牽制タッチアウトになったのが8時50分」

もし、広岡のこのファインプレーがなかったら、長嶋茂雄は天皇陛下の御前でサヨナラホームランを打つことはできなかった。他の誰かがサヨナラホームランを打ったかもしれないが、それは天皇陛下がお見えでない時で、しかも長嶋茂雄ではなかったであろう。

長嶋茂雄が(しかも阪神の大エース村山実から)サヨナラホームランを打つのを、天皇陛下にご覧いただけたのは、やはり神がかりであったのだと....。


ちなみに、YouTubeで懐かしい映像が見られます。天覧試合1天覧試合2天覧試合3

天覧試合3(1分36秒経過後)にはちょっと若い広岡さんが出て参ります。吾一さんに似てるかな?
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