1  |  2  |  3  |  4  |  5    次>    最後>>

コメったもんです

テーマ:油甚本店
昨日、えごま油が一世を風靡していると書きましたが、全国的に入手困難になっているようで、当店でも先週ひと月ぶりに2ケース入荷したのですが、事前予約分と店頭販売であっという間に無くなってしまいました。

えごま油と同じオメガ3系の亜麻仁油というのもあるのですが、当店では以前は扱っていなかったものの、えごま油の代替品として一度仕入れましたら、これもあっという間に売り切れ、すぐ再注文したものの、その後入荷する目処は全く立っておりません。

さらに、これまたテレビの影響なんですが、こめ油までが品不足になってまいりました。当店は一斗缶で仕入れたものをポリ容器に小分けして販売しているのですが、1か月足らずで3缶分がほぼ完売。こんなことはかつて無かったことです。

こめ油は米ぬかから取れ、ビタミンEやɤーオリザノールなどの成分を含み体にいい油と言われておりますが、実は悲しい歴史を有している油でもあるのです。

カネミ油症事件というのを聞いたことがあると思います。今から50年近く前、九州でPCBの混入した食用油を摂取した人たちに障害が発生し、皮膚に色素が沈着した「黒い赤ちゃん」が生まれた事件。

もちろん原因はPCBだったのですが、混入された方の食用油が「こめ油」だったわけです。米は日本で自給でき、そういう意味でも食用油としても使用することが理に適っているわけですが、この事件の影響で、こめ油そのものが消費者からそっぽを向かれてしまいました。

こめ油に責任はないわけですので、行政は何をしたかというと学校給食にこれを使うことを考えたわけですね。皆さんが食べて来た給食の揚げ物や炒め物にはこめ油が使われてきたんですよ。

で、こめ油のブームに伴い、今メーカーや問屋は学校側に食用油をこめ油から菜種油や大豆油への変更をお願いしているそうですが、役所というところは融通が利かず、こういう歴史も知らないため、油種変更は困難を極めているそうです。

長浜市はどうなんでしょうね?いずれにしても、テレビの影響すごすぎ。コメったもんですわ。

エゴな油

テーマ:油甚本店
今だけでしょと思っていたえごま油人気。1ヶ月ほど前のTV放映後2日間で売り切れ、その後すぐ発注するも生産が需要に追いつかず納期未定のまま、来る日も来る日もお客さんが「あのぉ、えごま油ありますか?」

「すみません。TVで放映後、急に売れちゃって次いつ入荷するかわからないんですぅ」。で、代わりに他の油買って帰ってくれればいいんですけど、「ああ、そうですか」と踵を返して立ち去っていくお客様の数々。

一体何人のお客様にお断りしたことでしょう。2ケース(24本/ケース)追加発注したのですが、ひょっとすると1ケースしか来ない可能性もあり、その1ケースも既に予約で埋まっており、来てもまたすぐ欠品かも。

と思っていたところ、ようやく「25日に2ケース入荷予定」の連絡が。これで一息つけるなぁ、と思っていたところに、また前日24日に「みんなの家庭の医学」という番組で「血管が若返る栄養素 スプーン1杯の◯◯油」の新聞予告。

うわ~っ、こりゃ、また注文殺到かぁ。と身構えておりましたら、昨日25日は平日ということもあったのか、商品入荷後もえごま油を求めてのお客様は無しで、ちょっと拍子抜け。

予約をしておられたお客様が夕方取りに来られましたので、「すみません、長いことお待たせして」と言いますと、「いえいえ、でもよく入って来ましたね」「はい、おかげさまで。でも、また昨日TVでやったみたいですね」

「そうなのよぉ~。もう勘弁してほしいのよ。私はずーっと以前からこれ使ってて、急に無くなっちゃってホント困っちゃうのよ~」と言って、「念のため、もう1本余計に買っていくわ」と。

確かにね、以前からの利用者にとっては、ブームに煽られてえらい迷惑かもしれませんね。「若返りたい」「長生きしたい」「買いたい」「売りたい」「買わせたくない」、そんな気持ちが交錯する「エゴな油」。とりあえず、今日は在庫あります。

ぼんさい少年来訪

テーマ:油甚本店
いやぁ、昨日は本当にうれしいことがありました。何や?一万円でも拾たんかてか?いや、そういうことに喜びを見出すことは立場上なくなりました(笑)

昼過ぎに出先から帰ってまいりますと、店内に長身の若者が立っておりまして事務員さんが相手をしておりましたので、「いらっしゃいませ」と言いますと、「あ、社長、帰ってきゃありましたわ」と事務員さん。

え?私にお客さん?と言っても心当たりはなく、格好からして何かの営業の方ではなく、カメラも持っているし明らかに観光風情。「どなたさんでしたっけ?」という顔をしておりましたら、

「5年前にこちらで就労体験をさせてもらった葛飾総合高校の....。え~っと、ご主人が葛飾のぼんさい少年というブログを書いて下さった...」「え~っ!あの盆栽少年~ん?全然わからんわ」

当時、全国各地から毎年何組かの商店街就労体験を受け入れておりましたが、ほとんどが中学生で小さかったイメージがあり、「随分背が高くなったもんやな~」とええかげんなこと言ったのですが、当時のブログを読み直すと、元々背の高い高校生であったことがわかりました。

いずれにせよ、盆栽に興味を持っていたことは強い印象があり、礼儀正しく姿勢も良かったことはよく覚えておりました。その盆栽少年が京都に遊びに来たついでにわざわざ立ち寄ってくれたというわけです。おまけに、手土産まで持って。

胡麻油三兄弟を事務員さんの指導で作ったことも覚えていて、今回もおみやげに買っていってくれました。「いやぁ、ここの胡麻油はほんとスーパーのやつとは全然香りが違うんで」。うわっ、お上手も言えるようになったのね。

今春、大学を卒業し就職だとか。そうか、うちの息子と同い年だったか。残念ながら長浜の盆梅展はまだ見たことがないとのこと。まあ、今度長浜に来る楽しみにとっておきましょう。

就労体験の生徒を受け入れたことは何度もありますが、こうやって再訪してくれたのは初めて。こんなに幸せな気持ちになれるとは思いませんでした。そういえば、他府県の学校からの商店街就労体験、いつの間にかすっぽり無くなりましたな。

今だけでしょ

テーマ:油甚本店
一昨日、朝刊を読んでいた時、TV欄で「林修の今でしょ!講座」という番組が2時間スペシャルになっていて、その中に「話題の油の秘密を解明」と書いてあったのが気になったのですが、その時間になったらすっかり番組のことを忘れておりました。

明けて昨日。最近は平日は観光客が少なく閑古鳥が鳴く状況が続いていたのですが、朝から珍しくお客さんが入って来られます。当店の場合、売上の大半は胡麻油が占めるのですが、この日だけは様相が違う。

お客さんが買って行かれるのは、ほとんど「えごま油」。事務員さんに「今日は何かあったんか?」と聞きますと、「テレビでえごま油がええて、やらあったらしいですわ」と。

そこで「あ、これだったのね」とピンと来まして、林修先生の顔が浮かんで参りました。えごま油が体にいいことは以前からわかっておりまして、何度か一時的に売れることはありましたが、今回は結構反響大きいですね。

地元のお客様も買いに来られまして、「以前から置いてらっしゃいましたっけ?」と。「はい、ずっと前からありましたよ」と言ったものの、派手なディスプレイが嫌いなもので、こっそりと目立たなかったかもしれません。

確かブログでも一度宣伝したことがあったぞ、と思い出しまして、調べてみますと何と7年前。タイトルも「荏田南中の『荏』の油」。これじゃ、何だかようわかりませんな。

朝方はケースにほぼ一杯入っていたものが夕方には在庫が少なくなり、あわてて発注したのですが、メーカーの方もにわか今でしょ景気の影響か、品不足で入荷未定だとか。

てことで、「えごま油」は当店で販売いたしております。一時的に品切れになる可能性もございますが、長い目で見ていただきますと、いつでもございますので、一度お試し下さいませ。おなじオメガ3型の亜麻仁油も近々入荷予定ですので、併せてご利用下さいませ。

それにしても林修先生の影響力はすごい。いつ買うの?どうせ今だけでしょ。

トクヤマだそ~だ

テーマ:油甚本店
当店では、昔メーカーから頂戴した木製および琺瑯製の看板を下の写真のように並べて掲示しております。古い看板ですので、現在では社名などが変わったりしているものがほとんど。

それらの会社に所縁がある観光客が偶々通りがかりに見つけて、「わぁ~、懐かしいなあ」と写真を撮って行かれることも時々ございます。

さて先日日曜日に店番をしている時に来られた方は、このうちの「徳山塩安」の看板の写真を撮らせて下さい、と。何でも以前同社に勤務されていたとか。ちなみに「塩安」とは塩化アンモニウムの略で肥料の一種。

「この会社は今は徳山曹達(ソーダ)って言うんですよね」と私が申しますと、「ソーダ、ソーダ」なんてことは言われるはずもなく、「いや、今は単に徳山、片仮名でトクヤマという社名に変わりました」と。「へぇ~、そうなんですかぁ」

こうやってお客様に教えていただくことがままあるのですが、続けて「ここに赤でNSKと書かれているでしょ。これ何でかわかりますか?」と聞かれます。

「そんなことどうでも塩安」と一瞬口走りそうになりましたが、しばらく考えまして、何も答えられないのもしゃくなので「窒素、リン酸、カリとか?」とかとええ加減に。

「あ、違います。創業時はね日本曹達工業という名前だったんです。だから日本(N)、曹達(S)、工業(K)の頭文字をとってNSKなんです」。「ほほぉ~、なるほどぉ」

後で調べてみますと、確かに1918年に日本曹達工業株式会社設立、と書いてありますわ。で、1936年に徳山曹達に社名変更、単なるトクヤマになったのは1994年といいますから、もう20年も経ってるんですね。

ちなみに山口県の徳山といえば、石油業界では出光興産の徳山製油所がある所というイメージなのですが、今年3月に原油処理機能を停止し、エチレン、プロピレンを中心とする石油化学製品を生産する徳山事業所へと姿を変えたとか。徳山市も合併で2003年から周南市に。

さらに、出光は昭和シェルを買収へ?時代は常に移ろいますな。

1  |  2  |  3  |  4  |  5    次>    最後>>

アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2015/05      >>
26 27 28 29 30 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 1 2 3 4 5 6

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1568人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧