髪一重

テーマ:よもやま話
今朝、日めくりカレンダーをめくると、今日は「頭髪の日」と書いてある。調べてみると、毎月18日は頭髪の日だとのことで、昭和53年に全国理容環境衛生同業組合連合会(長っ!)が制定したらしい。

頭髪と言えば、幼い頃、座敷に飾られた先祖の写真を見て自分もいつかこうなるのかとおぼろげに感じていたものだ。

初代(曽祖父):ハゲ、二代目(祖父):ハゲ

父は不思議とフサフサしていたが、兄がこれまた薄くて、自分自身も額が広く、うなじが高く、キャンディーズ全盛の高校時代は、クラスで将来ハゲそう三人衆「アデ・ラン・スー」の筆頭に位置していたほどだ。従って関心は「ハゲるか?」ではなく「いつまでもつか?」だった。

とりあえず努力はしようと毎日洗髪することだけは心がけた。結婚するまではもった。結婚する前は「結婚さえしてしまえばいつハゲても」と思っていたのに、欲が出て「子どもが大きくなるまでは」となる。そうこうするうちに、ハゲではなく白髪が大いに増えだした。どうも様子がおかしい。

高校のクラス同窓会。「アデ・ラン・スー」のうち「ラン」と「スー」はその道まっしぐら。当然ハゲるはずだった私の頭に視線が集中。どうやら怪しまれているらしい、かぶっていると。具合の悪い事に私の頭髪部は耳を動かすと、まさにヅラのように前後によく動く。強くひっぱっても取れないので、ようやく信じてもらえた。

ところが最近コマーシャルを見ていると、どんどん技術がすすんで見た目もよくわからない製品が出てきた。以前はそんなバレバレよくつけるわ、なんて思っていたのに。むしろ鏡を見ると、自分の生え際あたりは本物のカツラよりカツラ臭く見えてきた。

「地毛と見まごうカツラ」と「カツラと見まごう地毛」。もうどっちだっていいじゃないか。

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