齷齪と忙しなく
テーマ:言葉・漢字
2012/03/28 09:14
昨日は歯医者さんに。一昨年、歯石取りをお願いして以来、口腔ケアに通っており、現在は3ヶ月に一度のペース。歯に隙間があると、そこに歯垢がたまり歯周病の原因となるので、歯磨きもただゴシゴシ歯をこすってるだけではダメなんですね。
さて、毎日あくせくと働いておりますと、3ヶ月に一度の予約も忘れがちになりますが、この「あくせく」という言葉、漢字で書きますと「齷齪」、これではよくわからないので拡大しますと「齷齪」なんですが、歯に関係する字なんですね。
「齷」の旁の「屋」は「つまる、ふさがる」の意、「齪」の旁は「促」の略で「せかせかする、間が狭い」という意味だそうで、「齷」も「齪」も「歯と歯の間が狭いさま」を意味する漢字のようです。
「歯と歯の間が狭い」ことと、「あくせくする」こととあまり関係ないように思いますが、どうやら「歯と歯の間が狭い」から「心が狭い」さまを表わすようになり、そこから気ぜわしくするさまを表わすようになったとか。意外とすきっ歯の人の方が心が広いんでしょうか?
「あくせく」の類語に「せわしない」という言葉があります。「せわしい」に「ない」がつくから、「せわしくない」のかと言うと、いやむしろもっとせわしい感じがしますね。この「ない」は否定の「無い」ではなく、強調の「ない」なんだそうです。
他の用例として、「満遍ない」「いたいけない」「切ない」「はしたない」などが挙げられておりましたが、このあたりの方言でよく使われる「さびしない」なんてのもこの部類なんでしょうね。
それにしても、この「せわしない」を漢字変換すると「忙しない」と出てまいります。しかし、これは実にまぎらわしい。「忙しない」とあれば、このあたりでは「いそがしない」と読んでしまい、全く正反対の意味になりますね。さて、あなたはどっちの「忙しない」?
さて、毎日あくせくと働いておりますと、3ヶ月に一度の予約も忘れがちになりますが、この「あくせく」という言葉、漢字で書きますと「齷齪」、これではよくわからないので拡大しますと「齷齪」なんですが、歯に関係する字なんですね。
「齷」の旁の「屋」は「つまる、ふさがる」の意、「齪」の旁は「促」の略で「せかせかする、間が狭い」という意味だそうで、「齷」も「齪」も「歯と歯の間が狭いさま」を意味する漢字のようです。
「歯と歯の間が狭い」ことと、「あくせくする」こととあまり関係ないように思いますが、どうやら「歯と歯の間が狭い」から「心が狭い」さまを表わすようになり、そこから気ぜわしくするさまを表わすようになったとか。意外とすきっ歯の人の方が心が広いんでしょうか?
「あくせく」の類語に「せわしない」という言葉があります。「せわしい」に「ない」がつくから、「せわしくない」のかと言うと、いやむしろもっとせわしい感じがしますね。この「ない」は否定の「無い」ではなく、強調の「ない」なんだそうです。
他の用例として、「満遍ない」「いたいけない」「切ない」「はしたない」などが挙げられておりましたが、このあたりの方言でよく使われる「さびしない」なんてのもこの部類なんでしょうね。
それにしても、この「せわしない」を漢字変換すると「忙しない」と出てまいります。しかし、これは実にまぎらわしい。「忙しない」とあれば、このあたりでは「いそがしない」と読んでしまい、全く正反対の意味になりますね。さて、あなたはどっちの「忙しない」?