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なめ茸

テーマ:よもやま話
基本、キノコ類ってのはあまり好きではないので、これまで関心もなかったんですが....。

息子が、「なあなあ、マツタケとかシイタケは『マツコ』とか『シイコ』って言わんのに、何で『なめたけ』だけ『なめこ』って言うン?」と聞きますので、「うん、確かに何でやろ?」と思いまして、調べてびっくり。

大辞泉で「なめたけ」を調べてみましたが出てまいりません。おかしい、ダイニングテーブルの上に置いたるあれは一体何なんよう?

「そこは舐めたらダメ」の「なめ耳」ではありませんよ、「なめ茸(たけ)」。ところが、ラベルをよ~く見ると、原材料「えのきたけ」と書いてあります。うそ、「なめこ」とちゃうんかいなぁ。「えのきたけ」と言えば想像しますのが
なんですけど
これは栽培ものでモヤシみたいですが、天然ものは
こんなんだそうです
ほんじゃあ、「なめこ」はと言いますと、このように
ぬめっております
「なめこ」は漢字で「滑子」と書きます。「常滑」の「滑」。ぬめりも漢字で書くと「滑り」。ちなみに、「なめこ」はモエギダケ科で、「えのきたけ」はシメジ科だそうであります。

ではなぜ「なめ茸」の中身が「えのきたけ」なのか?「なめ茸」を作っている会社は長野県を中心に多数あるようで、各社によって見解は違うのですが、有力そうな説は

(1)元々長野では「なめたけ」は「えのきたけ」の別名だったが、その後「えのきたけ」に名称統一されたが、「なめたけ」の響きが忘れられず、瓶詰め食品の名前に使用し、その名を語り継ごうとした。

(2)昭和30年代に加工されたえのきたけの水煮は笠の部分のみを使って、「なめこ」を真似た商品として販売されていたそうで、なめこを真似たから「なめたけ」になった。

まあ正確なところはよくわかりませんのやけど、みんな、わかっ茸?

けがの功名

テーマ:よもやま話
歌舞伎俳優市川海老蔵さんが、飲み屋で一緒だった男に殴られ鼻や頬を骨折し入院したという報道が流れました。まあ歌舞伎ファンとしては殺されないでよかったと思うくらいで特に同情する気も起こらないのですが、手を出せない芸能人を狙って殴る輩もいるそうですから怖いですね。
痛いよぉ
年末の京都南座顔見世は休演のようですが、興行サイドとしても痛手でしょうね。もっとも彼の生き方を見ていると、今回の事件もいずれは破天荒な大物俳優としての履歴書を飾るまさに「怪我の功名」となるような気がしてなりません。

一方、海の向こうでは「オバマ米大統領が休暇中に家族や友人とバスケットボールをしていて、対戦相手と接触し唇を12針縫う怪我をした」とギブズ報道官が明らかにした、というニュースが。

日本で首相が同じ目に遭ったらどうなることでしょうね?耳障りな声の議員さんが「何やってるんだ全く!自覚が足りないじゃないか!あんたに総理の資格はない!」とキャンキャン吠え立てる姿が目に浮かぶようですが、まあ、アメリカでは大統領にとっても休暇は正当な権利ですから、そんなことは言われないんでしょうね。

「大統領の怪我の程度はどうなの?」
「骨折らしいよ」
「本当か?」
「うん、ギブスがいった(言った/要った)らしいから」
と、しょうもない小咄を思いついたんですが、

どうやら報道官の名前は「ギブス」ではなくて、「ギブズ」。「ス」に濁点がつくそうであります。そんなことを思いながらよく調べてみると、骨折の時にはめるのは「ギブス」ではなくて「ギプス」。つまり「フ」に濁点(゛)ではなく半濁点(゜)なんですってね。Gipsというオランダ語だそうで...。

何かとりとめのない話になりましたけど、朝鮮半島のきなくさい事件もま~るく収まって「怪我の功名」に、なんてことにはならないんでしょうね...。

漢字率30%

テーマ:よもやま話
昨日の昼は久々に「そば廣」さんへ参りまして、「四川うどん」を。以前ブログ「気になるしせん」で紹介いたしましたが、癖になる味と申しますか、長浜で食べる麺類の中で私的にはNo.1であります。

さて、そこで普段あまり読む機会のない「読売新聞」を眺めておりましたら、編集手帳欄に面白いことが書いてありました。抜書きいたしますと、

「漢字が30%ほど含まれている文章は読みやすいという。20%では締まりがなくなり、40%では幾らか硬い感じになると、ジャーナリストの林邦夫さんが『「大漢和辞典」を読む』(紀田順一郎編、大修館書店)に書いている

“漢字率”30%と言われてもちょっと見当がつかないが、三島由紀夫『潮騒』の書き出し部分がちょうどその比率とか。書棚の新潮文庫版をひらくと、なるほど、活字の並んだ姿が心なしか美しく感じられなくもない」

とあります。なるほど、なるほど、漢字というのは非常に便利でして、文章の中の漢字だけを拾って目で追うだけで凡その大意をつかむことができますよね。しかし、これもカナが交じっているからこその芸当。中国語のように漢字ばかりでは元の木阿弥。

韓国ではハングル文字が発明されて漢字はほとんど使わなくなっているようです。ハングル自体は子音字母と母音字母を組み合わせて一文字を構成するもので、見ただけでどう発音するかわかるという合理的な文字ではありますが、一覧性には欠けるように思います。

うん、そう言えば、そば廣さんの四川うどんは具がたっぷり入っているけど、うどんと汁の分を差し引くと、その割合は30%くらいになるかも、と強引に美味い理由にこじつけようとする私。

さて、では私も読売新聞の編集子に倣って、今日のブログの漢字率でも数えてみるかな。ってことで数えてみましたら、何とほぼ30%でした。やるやん。

しぐれ考

テーマ:よもやま話
昔はゑびす講の頃は、朝晴れていたのに急に空が暗くなってにわか雨が降り出す、いわゆる「湖北時雨(しぐれ)」という気候が当たり前でしたね。

最近、いや特に今年は11月に入っても小春日和の日が多く過ごしやすかったように思いますが、昨日は銀行回りをしている時に「湖北時雨」に遭遇いたしました。

さて、他地域の方に長浜を紹介する時に、「ちりめん」が有名です、なんて言いますと9割方は「ちりめんじゃこ」を思い浮かべられるようですが、同様に今では「しぐれ」と言えば貝や牛肉の「しぐれ煮」を思い浮かべる人の方が多いかもしれませんね。

現在は色々な種類の「しぐれ煮」がありますが、元々は桑名名産の「時雨蛤(しぐれはまぐり)」のことを指したようです。なぜ「しぐれ」と称するようになったかには次のように諸説があるようです。

1.色々な風味が口の中を通り過ぎることから、一時的に降る時雨にたとえられた

2.時雨の降る時期が最もハマグリがおいしくなる季節だから

3.ハマグリのむき身をたまり醤油に入れて煮る調理法が降ってすぐに止む時雨に似ている

私たちは「湖北時雨」と呼びますが、もう少し北の方に行きますと「伊香しぐれ」と呼ばれるということを、コブログを通じて知りました。しかし、おそらく「いかしぐれ」と聞いた他地域の人はほぼ例外なく

こちらの方を思い浮かべられるのではないでしょうか。そのものずばり、こんなものもございます。

さて、昨日大垣共立銀行さんにまいりましたら、
こんなものが
急な時雨に備えて、傘とタオルが置かれており「ご自由にお使い下さい」と書かれております。さすが美濃(蓑)の銀行、しぐれによくあう長浜茶漬けには思いつかないサービスですね。

歯に衣着せぬ

テーマ:言葉・漢字
先日、「濡れ衣」という言葉について書きましたら、tossanから「『歯に衣着せぬ』ってのも変わった表現ですね」というコメントを頂戴いたしました。

さてこの「歯に衣着せぬ」という言葉は、よく間違って表現されることがあります。まず読み方なんですが、「歯にころも着せぬ」と読まれる方がいらっしゃいますが、これは「ころも」ではなく「きぬ」と読むのが正しい。「羽衣」は「はごろも」なんで間違えちゃうんでしょうか。

そして、もう一つ「歯に衣着せぬ」という否定形なんですが、「歯に衣着せる」というように言い間違う人、これもいらっしゃいます。ではそもそも「歯に衣着せる」ことにどういう意味があるのか?

ある方のブログによれば、「古来わが国では歯を見せて笑うのは下品とされ、『お歯黒』という習慣にも見られるように、『歯を人に見せる』ということを忌み嫌っていた」。つまり、「歯に衣」というのは本来見せたくないものをベールに包むという意味合いがあったのではないか、ということです。

「言いたいことをズバリ口に出して言えず、オブラートに包んで表現する・・・ある意味では美徳かも知れないが、狭い島国で肩寄せ合って生きていくための知恵だったのかも知れない。」と書かれておりましたが、そんな衣(ベール)も取り払ってズケズケ言っちゃうのが「歯に衣着せぬ」ということなわけですね。

ちなみに英語では「call a spade a spade(鍬を鍬と呼ぶ)」と表現するようで、同様にフランス語では「ネコをネコと呼ぶ」、イタリア語、スペイン語では「パンをパン、ワインをワインと呼ぶ」という言い方をするようです。「率直に言う」ということなんでしょうね。

また、フランス語とイタリア語には同様の意味で、日本語と同じように「歯」を使った表現があるようで、直訳するとフランス語の方は「堅い歯を持っている」、イタリア語は「歯の外で話す」という意味になるそうです。「歯の外で話す」ってのはあたかも歯の外側に口があるようで、強い口調でズケズケ言うと感じがいたします。

さて、「歯に着せる」といえば銀歯を思い浮かべますね。虫歯や歯周病で衣着せる歯がなくなってしまっては、「歯に衣着せぬ」はっきりしたもの言いもできず、もごもごになってしまいます。皆さん歯は大切にいたしましょうね。
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