秋田美人

テーマ:旅日記
秋田県には「角館(かくのだて)」という町がございます。「みちのくの小京都」と呼ばれる、落ち着いた町並と桜並木に囲まれた贅沢な空間を持つ気品にあふれた町です。

角館は「市」だと思っておりましたら「町」だそうでして、元々仙北郡角館町だったものが合併により現在は仙北市角館町だとのこと。「仙北(せんぼく)」という地名はご当地ではなじみなのでしょうが、素人目には「仙台の北」のイメージが強く、何故角館市にしないのか疑問に思いました。

帰って調べてみると仙北市は、2005年9月に仙北郡角館町と田沢湖町と西木村が合併して発足したようですが、角館町と田沢湖町の主導権争いが激しく、どちらの名を残すかでもめにもめた結果、当たり障りのない旧郡名使用に落ち着いたという経緯があるようです。「角館」に「田沢湖」、確かにどちらも全国区の名前ですもんね。

さて、この由緒ある武家屋敷と桜並木の町を、「歴史案内人」と呼ばれるおじさんに90分コースで案内していただきました。

このおっちゃん、一箇所に長時間とどまって懇切丁寧に説明してくれるのはありがたいのですが、勿体ぶっているのか、物忘れか、なかなか言葉が出て参りませんで、そのうち「いや~、東北の人間っていうのは、口下手でなかなか思うように言葉が出て来ないんですよぉ」などと言い訳まで始めております。

でも、時々面白いことを言ったりいたしまして、最も格式のある武家屋敷である「石黒家」の中を見終わった後など
 茅葺の石黒家
「秋田美人っていうのは角館が発祥の地なんて言われてますけど、今の石黒家の展示説明員(3名の女性)なんか見てると、うそだろって思っちゃうでしょ?今石黒家の当主が市長やってるんですけどね、こいつがスケベで手を出しちゃうもんだから、石黒家には美人は置かないようにしてるんですよ」

とホントともウソともつかないことを言いますが、このおじさん、石黒家や青柳家といった有名な家の当主とは飲み友達のようであります。まあ、ともかく秋田美人というのは「色が白い」というのがまず特徴で、それも透けるように白く美しいのだそうです。

そんな女性はいるまい、と思っていたのですが、いました、いました。泊りました田沢湖畔の宿の仲居さん、これが顔立ちは言うに及ばず、言葉遣いから気遣いまで、今時こんな女性がいるのか、というような、まさに正真正銘の「秋田美人」でございました。
 無断でゴメンね
同行のある方がうまいことをおっしゃいました。「息子の嫁にしたい」タイプの女性です。
田沢湖のたつ子像
水深423mと日本一深く、かつては世界一の透明度を誇った田沢湖。辰子伝説にもあるように秋田美人の象徴のような存在ではないでしょうか。





アーカイブ

最近の記事一覧

カレンダー

<<      2009/06      >>
31 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 1 2 3 4

ブログランキング

総合ランキング
2位 / 1569人中 keep
ジャンルランキング
2位 / 816人中 keep
日記/一般

フリースペース

HTMLページへのリンク

プロフィール

このブログの読者

お気に入りブログ

参加コミュニティ一覧