イーハトーブ

テーマ:旅日記
「イーハトーブ」とは、「岩手」(歴史的仮名遣で「いはて」)をもじってつくられた宮沢賢治による造語で、賢治の心象世界中にある理想郷を指す言葉。とwikipediaには書かれております。

盛岡には、この言葉を冠につけた商店街があります。その名も「いーはとーぶアベニュー材木町(正式名称:盛岡市材木町商店街振興組合)」。我々は旅行の最後をこの町での研修で締めくくることといたしました。(物見遊山だけじゃないんよ~)

ここは400年の歴史を持つ由緒ある町なのですが、30年ほど前から商店街改造事業に取り組み、3mのセットバック、コミュニティ道路整備、共同駐車場事業などをすすめ、宮沢賢治の世界をテーマにしたモニュメント(星座、絹座、詩座、石座、音座、花座)も設置されております。
音座
絹座
商店街の方にお話を伺いますと、「宮沢賢治が青春時代の10年間を盛岡で過ごし、ゆかり深い土地であるから」というのは後付で、本音は「石川啄木でも良かったんだけど、彼は暗いんで、まあ宮沢賢治の方がマルチ人間で広がりが持てっから~」ということだったようです。

さて、ハード事業はともかく、この商店街で特筆すべきは「よ市」であります。よ市の「よ」には夜(よる)萬(よろず)余(よ)良(よい)与(よ)喜(よろこぶ)といった様々な意味が込められているそうですが、いずれにせよ昭和49年間から実に36年間の間、4月から11月の毎週土曜日の午後3時~7時までの路上買物市を開催し続けているのです。

「継続は力なり」と言うは易し、行なうは難し。今では、新鮮な農産物や雑貨、骨董類、地ビールを求める買物客で430mの通りが埋め尽くされる名物イベントになっているとのことであります。
ふるまいに利用される釜

しか~し、これに付随するイベントも充実しておりまして、資金的に大きな貢献をしておりますのが、前述いたしました駐車場経営であります。この収益金が商店街の収入の2/3程度を占めているようです。
立体駐車場もあり

さて、通りで我々の目を引いたのは、3mのセットバックをしていない1軒のお店でございました。宮沢賢治の『註文の多い料理店』を出版した「光源社」であります。現在は民芸店で奥には賢治の碑も立てられております。
光源社
註文の多い料理店出版の地
商店街の方に「あそこだけセットバックしないのは、わざとなんですか?宮沢賢治に敬意を表して?」とお尋ねしましたら、「協力しねえんですよ。そんなことしなくても自分の力で客呼べるって...」

さらに、「あの『註文の多い料理店出版の地』の石碑、あれウソですよ~。別の場所で出版したんだけど、途中でこっちさ移って来たんだかんね。」いろいろ裏話があるようでございますが、こういう話こそわくわくいたしますね。

(その外、この商店街にはお酒屋さん必見のこんなスポットも有り)



さて、盛岡からは東北、東海道新幹線を乗り継いで帰浜。無事2日間の東北旅行は終了いたしました。今回の旅行をコーディネートして下さいましたS酒店さん、ならびにプランナーのマルセンツーリストMさん、誠にありがとうございました。実に充実した2日間でありました。

皆さんも、旅行にお出かけの際は、長浜専門店会および加盟店が出資する「マルセンツーリスト」にご用命いただきますよう、何卒よろしく御願い申しあげます~。

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