よい町の10条件
テーマ:まちづくり
2009/06/25 09:02
昨年癌で亡くなられた筑紫哲也氏の「スローライフ」という著書を読んでおりましたら、嵐山光三郎氏が唱える「よい町の10条件」というのが紹介されておりました。曰く、
(1)川が流れる町
(2)町並が美しい町
(3)祭りがある町
(4)長老がいる町
(5)若手が長老を立てて活発に活動している町
(6)おばさんが元気な町
(7)酒と料理がうまい町
(8)上等の蕎麦屋と宿のある町
(9)豆腐屋がある町
(10)古都
どうでしょう、(10)古都は、奈良や京都であるまいし実現不可能ですが、長浜ってこれに照らしてみても、結構いい町っぽいですね。先日訪れた角館なんかも当てはまりそうです。
(9)豆腐屋がある町、というのは解説がいりそうですね。
つまり、個人の豆腐屋さんというのは、朝も早くて大変な労働の割に単価は安くて、なかなか儲からない。それでも、儲けはなくても仕事を続けているのは、町の人に感謝されるからだと。感謝の気持ちで人と人をつなげている仕事。その町に住む人たちの連帯感がなくては、成り立たない仕事が豆腐屋さんなんだ、ということだそうです。
本当に豆腐屋さんが儲からないかどうかは別としても、やはり豆腐屋さんは町にとっても「だいず」ですよね(苦)。
(1)川が流れる町
(2)町並が美しい町
(3)祭りがある町
(4)長老がいる町
(5)若手が長老を立てて活発に活動している町
(6)おばさんが元気な町
(7)酒と料理がうまい町
(8)上等の蕎麦屋と宿のある町
(9)豆腐屋がある町
(10)古都
どうでしょう、(10)古都は、奈良や京都であるまいし実現不可能ですが、長浜ってこれに照らしてみても、結構いい町っぽいですね。先日訪れた角館なんかも当てはまりそうです。
(9)豆腐屋がある町、というのは解説がいりそうですね。
つまり、個人の豆腐屋さんというのは、朝も早くて大変な労働の割に単価は安くて、なかなか儲からない。それでも、儲けはなくても仕事を続けているのは、町の人に感謝されるからだと。感謝の気持ちで人と人をつなげている仕事。その町に住む人たちの連帯感がなくては、成り立たない仕事が豆腐屋さんなんだ、ということだそうです。
本当に豆腐屋さんが儲からないかどうかは別としても、やはり豆腐屋さんは町にとっても「だいず」ですよね(苦)。
イーハトーブ
テーマ:旅日記
2009/06/24 09:01
「イーハトーブ」とは、「岩手」(歴史的仮名遣で「いはて」)をもじってつくられた宮沢賢治による造語で、賢治の心象世界中にある理想郷を指す言葉。とwikipediaには書かれております。
盛岡には、この言葉を冠につけた商店街があります。その名も「いーはとーぶアベニュー材木町(正式名称:盛岡市材木町商店街振興組合)」。我々は旅行の最後をこの町での研修で締めくくることといたしました。(物見遊山だけじゃないんよ~)
ここは400年の歴史を持つ由緒ある町なのですが、30年ほど前から商店街改造事業に取り組み、3mのセットバック、コミュニティ道路整備、共同駐車場事業などをすすめ、宮沢賢治の世界をテーマにしたモニュメント(星座、絹座、詩座、石座、音座、花座)も設置されております。
音座
絹座
商店街の方にお話を伺いますと、「宮沢賢治が青春時代の10年間を盛岡で過ごし、ゆかり深い土地であるから」というのは後付で、本音は「石川啄木でも良かったんだけど、彼は暗いんで、まあ宮沢賢治の方がマルチ人間で広がりが持てっから~」ということだったようです。
さて、ハード事業はともかく、この商店街で特筆すべきは「よ市」であります。よ市の「よ」には夜(よる)萬(よろず)余(よ)良(よい)与(よ)喜(よろこぶ)といった様々な意味が込められているそうですが、いずれにせよ昭和49年間から実に36年間の間、4月から11月の毎週土曜日の午後3時~7時までの路上買物市を開催し続けているのです。
「継続は力なり」と言うは易し、行なうは難し。今では、新鮮な農産物や雑貨、骨董類、地ビールを求める買物客で430mの通りが埋め尽くされる名物イベントになっているとのことであります。
ふるまいに利用される釜
しか~し、これに付随するイベントも充実しておりまして、資金的に大きな貢献をしておりますのが、前述いたしました駐車場経営であります。この収益金が商店街の収入の2/3程度を占めているようです。
立体駐車場もあり
さて、通りで我々の目を引いたのは、3mのセットバックをしていない1軒のお店でございました。宮沢賢治の『註文の多い料理店』を出版した「光源社」であります。現在は民芸店で奥には賢治の碑も立てられております。
光源社
註文の多い料理店出版の地
商店街の方に「あそこだけセットバックしないのは、わざとなんですか?宮沢賢治に敬意を表して?」とお尋ねしましたら、「協力しねえんですよ。そんなことしなくても自分の力で客呼べるって...」
さらに、「あの『註文の多い料理店出版の地』の石碑、あれウソですよ~。別の場所で出版したんだけど、途中でこっちさ移って来たんだかんね。」いろいろ裏話があるようでございますが、こういう話こそわくわくいたしますね。
(その外、この商店街にはお酒屋さん必見のこんなスポットも有り)
さて、盛岡からは東北、東海道新幹線を乗り継いで帰浜。無事2日間の東北旅行は終了いたしました。今回の旅行をコーディネートして下さいましたS酒店さん、ならびにプランナーのマルセンツーリストMさん、誠にありがとうございました。実に充実した2日間でありました。
皆さんも、旅行にお出かけの際は、長浜専門店会および加盟店が出資する「マルセンツーリスト」にご用命いただきますよう、何卒よろしく御願い申しあげます~。
盛岡には、この言葉を冠につけた商店街があります。その名も「いーはとーぶアベニュー材木町(正式名称:盛岡市材木町商店街振興組合)」。我々は旅行の最後をこの町での研修で締めくくることといたしました。(物見遊山だけじゃないんよ~)
ここは400年の歴史を持つ由緒ある町なのですが、30年ほど前から商店街改造事業に取り組み、3mのセットバック、コミュニティ道路整備、共同駐車場事業などをすすめ、宮沢賢治の世界をテーマにしたモニュメント(星座、絹座、詩座、石座、音座、花座)も設置されております。
音座
絹座
商店街の方にお話を伺いますと、「宮沢賢治が青春時代の10年間を盛岡で過ごし、ゆかり深い土地であるから」というのは後付で、本音は「石川啄木でも良かったんだけど、彼は暗いんで、まあ宮沢賢治の方がマルチ人間で広がりが持てっから~」ということだったようです。
さて、ハード事業はともかく、この商店街で特筆すべきは「よ市」であります。よ市の「よ」には夜(よる)萬(よろず)余(よ)良(よい)与(よ)喜(よろこぶ)といった様々な意味が込められているそうですが、いずれにせよ昭和49年間から実に36年間の間、4月から11月の毎週土曜日の午後3時~7時までの路上買物市を開催し続けているのです。
「継続は力なり」と言うは易し、行なうは難し。今では、新鮮な農産物や雑貨、骨董類、地ビールを求める買物客で430mの通りが埋め尽くされる名物イベントになっているとのことであります。
ふるまいに利用される釜
しか~し、これに付随するイベントも充実しておりまして、資金的に大きな貢献をしておりますのが、前述いたしました駐車場経営であります。この収益金が商店街の収入の2/3程度を占めているようです。
立体駐車場もあり
さて、通りで我々の目を引いたのは、3mのセットバックをしていない1軒のお店でございました。宮沢賢治の『註文の多い料理店』を出版した「光源社」であります。現在は民芸店で奥には賢治の碑も立てられております。
光源社
註文の多い料理店出版の地
商店街の方に「あそこだけセットバックしないのは、わざとなんですか?宮沢賢治に敬意を表して?」とお尋ねしましたら、「協力しねえんですよ。そんなことしなくても自分の力で客呼べるって...」
さらに、「あの『註文の多い料理店出版の地』の石碑、あれウソですよ~。別の場所で出版したんだけど、途中でこっちさ移って来たんだかんね。」いろいろ裏話があるようでございますが、こういう話こそわくわくいたしますね。
(その外、この商店街にはお酒屋さん必見のこんなスポットも有り)
さて、盛岡からは東北、東海道新幹線を乗り継いで帰浜。無事2日間の東北旅行は終了いたしました。今回の旅行をコーディネートして下さいましたS酒店さん、ならびにプランナーのマルセンツーリストMさん、誠にありがとうございました。実に充実した2日間でありました。
皆さんも、旅行にお出かけの際は、長浜専門店会および加盟店が出資する「マルセンツーリスト」にご用命いただきますよう、何卒よろしく御願い申しあげます~。
こいわい
テーマ:旅日記
2009/06/23 09:01
さて、秋田の旅を満喫いたしました(と言っても一日しか経ってませんが)我々は、小岩井農場へと向かいます。ここは最早秋田県ではなく、岩手県岩手郡となり、県庁所在地である盛岡も指呼の距離に近づいて参ります。
「小岩井農場」。幼い頃コマーシャルで初めてこの名前を聞いた時の新鮮な響き。高級感のあふれる乳製品の数々に心躍るものがありました。
「小岩井」というのが、「小野」「岩崎」「井上」という3人の創業者の名字から一字づつ取ったものと知らされた時の「ほ~」という私の声は、「なるほど」という気持ちに加え、少なからず夢が壊されたようながっかりしたような気分を含んだ嘆息であったかもしれません。(ちなみに岩崎は三菱の創始者、岩崎弥太郎)
印象ですか?「広いな~」とは思いましたが、「牛が居ねえじゃねえかよ」というのが率直な感想。小岩井農場自体は実に広大なわけですが、我々が食事をしたり、お土産を買ったり、レジャーを楽しむ「まきば園」と呼ばれるエリアは、まあブルーメの丘を広くした感じでしょうか。
まあ、せっかく牧場に来たんですからね、取れたての牛乳からできたソフトクリームを賞味いたしましょう。え、どんな味?聞きたいですか?
そりゃ~「濃いわい」
聞かなかったほうがよかったですね。
さて、昼食はBBQであります。テーブルの上に「焼き方の説明」が置いてあります。「まず野菜を一面に敷いてから、その上に肉を広げて置きます」などと書いてありますので、その通りにいたします。
変わった焼き方だなあ、これで肉焼けるんかい?などと言いながら、ふと説明書きを見直しますと「ジンギスカンの焼き方」と書いてありました。まぎらわしいもんは置かんでほしい。おまけに、卓上に塩コショーが置いてあるのにもしばらく気づかず....。肉もサービスも水臭いBBQです。
気を取り直して、おみやげでも買いましょう。乳製品やチーズケーキなどの菓子類がメインなのは当然ですが、意外だったのはハムやソーセージなどの畜製品が置かれてないことです。チーズケーキ、スモークチーズ、ジャム等々何点か見繕った後、子どもの土産用にキーホルダー発見。
牛の頭上の突起物を押すと、LEDライトが光って、牛が「モ~」となくスグレモノ。同行のねむりはかせが、同じものをかばんから取り出し、「わしこれなぁ、ウィーンで土産に買うたんや、しかもここより高い値段で...トホホ」
さて意気消沈のねむりはかせでしたが、自慢のアーチェリーのお手並み拝見という皆からのリクエストに応えまして、園内のアーチェリー場へ。10射できるわけですが、的のまんなかに備えられた風船に的中すれば「入園券プレゼント」の懸賞付に俄然ハッスル。そして見事に「パチン」
面目躍如の長浜のロビンフッド、いや那須の与一か。さて明日は、那須ではなく「盛岡のよ市」で名を馳せた「材木町商店街研修記」で旅行記の幕を閉じたく候。
「小岩井農場」。幼い頃コマーシャルで初めてこの名前を聞いた時の新鮮な響き。高級感のあふれる乳製品の数々に心躍るものがありました。
「小岩井」というのが、「小野」「岩崎」「井上」という3人の創業者の名字から一字づつ取ったものと知らされた時の「ほ~」という私の声は、「なるほど」という気持ちに加え、少なからず夢が壊されたようながっかりしたような気分を含んだ嘆息であったかもしれません。(ちなみに岩崎は三菱の創始者、岩崎弥太郎)
印象ですか?「広いな~」とは思いましたが、「牛が居ねえじゃねえかよ」というのが率直な感想。小岩井農場自体は実に広大なわけですが、我々が食事をしたり、お土産を買ったり、レジャーを楽しむ「まきば園」と呼ばれるエリアは、まあブルーメの丘を広くした感じでしょうか。
まあ、せっかく牧場に来たんですからね、取れたての牛乳からできたソフトクリームを賞味いたしましょう。え、どんな味?聞きたいですか?
そりゃ~「濃いわい」
聞かなかったほうがよかったですね。
さて、昼食はBBQであります。テーブルの上に「焼き方の説明」が置いてあります。「まず野菜を一面に敷いてから、その上に肉を広げて置きます」などと書いてありますので、その通りにいたします。
変わった焼き方だなあ、これで肉焼けるんかい?などと言いながら、ふと説明書きを見直しますと「ジンギスカンの焼き方」と書いてありました。まぎらわしいもんは置かんでほしい。おまけに、卓上に塩コショーが置いてあるのにもしばらく気づかず....。肉もサービスも水臭いBBQです。
気を取り直して、おみやげでも買いましょう。乳製品やチーズケーキなどの菓子類がメインなのは当然ですが、意外だったのはハムやソーセージなどの畜製品が置かれてないことです。チーズケーキ、スモークチーズ、ジャム等々何点か見繕った後、子どもの土産用にキーホルダー発見。
牛の頭上の突起物を押すと、LEDライトが光って、牛が「モ~」となくスグレモノ。同行のねむりはかせが、同じものをかばんから取り出し、「わしこれなぁ、ウィーンで土産に買うたんや、しかもここより高い値段で...トホホ」
さて意気消沈のねむりはかせでしたが、自慢のアーチェリーのお手並み拝見という皆からのリクエストに応えまして、園内のアーチェリー場へ。10射できるわけですが、的のまんなかに備えられた風船に的中すれば「入園券プレゼント」の懸賞付に俄然ハッスル。そして見事に「パチン」
面目躍如の長浜のロビンフッド、いや那須の与一か。さて明日は、那須ではなく「盛岡のよ市」で名を馳せた「材木町商店街研修記」で旅行記の幕を閉じたく候。
美酒と秘湯
テーマ:旅日記
2009/06/22 09:18
さて、我々が宿泊いたしましたのは、田沢湖畔の「花心亭しらはま」であります。
各種クチコミ評価でも常に高得点がつく名旅館です。ちなみに長浜専門店会青年部の旅行は接客術を学ぶために「一流に接する」ことを課題としており、旅行代は多少嵩みますが、そのために積立を行なっております。
秋田と申しますと、酒処でもあります。新潟の影に隠れがちですが、秋田の酒も実にうまい。夕食は数種類の冷酒(2合瓶)の飲み比べ。中でも私が最も気に入りましたのは秋田清酒さんの「刈穂」という酒でありました。
このお酒、何と日本酒度+12という超超辛口であります。同行のS酒店さんも+12の酒にはなかなか出くわすことはないとおっしゃっておられました。「辛さだけでなくお米の旨味が凝縮した味わい深い純米酒で、辛口ファンなら必ず『ぜひ飲みたい純米酒トップ10』に入れるほど人気のお酒」という評もあるようです。
(日本酒度につきましては、素人の私ではなく、是非後日、専門家からの解説をお願いしたいと存じます。)
ふと百人一首の第一首、天智天皇の「秋の田のかりほの庵のとまをあらみ我が衣出は露にぬれつつ」という歌が頭に浮かびまして、何か関係があるのか?と思いましたら、やはり「秋田県→秋田清酒→秋の田→刈穂」ということなのか、この歌が酒名の由来だと記されておりました。
久しぶりに日本酒を痛飲いたしましたので、翌朝は軽度の二日酔いに見舞われておりましたが、宿を出発いたしまして、向かいましたのは「乳頭温泉峡」であります。宿の仲居さんお奨めは最奥に位置する「蟹場温泉」
森の小路みたいなところをずんずん行くと
湯小屋が見えて参ります
まさに森林浴場ですね
付近の沢に蟹が多く住むので、蟹場温泉という名前が付けられたようですが、蟹には一匹も出くわさず。代わりにS酒店さんが沢で「にしきへび」を発見。ちなみにこの露天風呂、混浴であります。
湯から上がりますと、すっかり調子も戻りまして、次の目的地、小岩井農場でのビールが旨っそう!
各種クチコミ評価でも常に高得点がつく名旅館です。ちなみに長浜専門店会青年部の旅行は接客術を学ぶために「一流に接する」ことを課題としており、旅行代は多少嵩みますが、そのために積立を行なっております。
秋田と申しますと、酒処でもあります。新潟の影に隠れがちですが、秋田の酒も実にうまい。夕食は数種類の冷酒(2合瓶)の飲み比べ。中でも私が最も気に入りましたのは秋田清酒さんの「刈穂」という酒でありました。
このお酒、何と日本酒度+12という超超辛口であります。同行のS酒店さんも+12の酒にはなかなか出くわすことはないとおっしゃっておられました。「辛さだけでなくお米の旨味が凝縮した味わい深い純米酒で、辛口ファンなら必ず『ぜひ飲みたい純米酒トップ10』に入れるほど人気のお酒」という評もあるようです。
(日本酒度につきましては、素人の私ではなく、是非後日、専門家からの解説をお願いしたいと存じます。)
ふと百人一首の第一首、天智天皇の「秋の田のかりほの庵のとまをあらみ我が衣出は露にぬれつつ」という歌が頭に浮かびまして、何か関係があるのか?と思いましたら、やはり「秋田県→秋田清酒→秋の田→刈穂」ということなのか、この歌が酒名の由来だと記されておりました。
久しぶりに日本酒を痛飲いたしましたので、翌朝は軽度の二日酔いに見舞われておりましたが、宿を出発いたしまして、向かいましたのは「乳頭温泉峡」であります。宿の仲居さんお奨めは最奥に位置する「蟹場温泉」
森の小路みたいなところをずんずん行くと
湯小屋が見えて参ります
まさに森林浴場ですね
付近の沢に蟹が多く住むので、蟹場温泉という名前が付けられたようですが、蟹には一匹も出くわさず。代わりにS酒店さんが沢で「にしきへび」を発見。ちなみにこの露天風呂、混浴であります。
湯から上がりますと、すっかり調子も戻りまして、次の目的地、小岩井農場でのビールが旨っそう!
秋田美人
テーマ:旅日記
2009/06/21 09:37
秋田県には「角館(かくのだて)」という町がございます。「みちのくの小京都」と呼ばれる、落ち着いた町並と桜並木に囲まれた贅沢な空間を持つ気品にあふれた町です。
角館は「市」だと思っておりましたら「町」だそうでして、元々仙北郡角館町だったものが合併により現在は仙北市角館町だとのこと。「仙北(せんぼく)」という地名はご当地ではなじみなのでしょうが、素人目には「仙台の北」のイメージが強く、何故角館市にしないのか疑問に思いました。
帰って調べてみると仙北市は、2005年9月に仙北郡角館町と田沢湖町と西木村が合併して発足したようですが、角館町と田沢湖町の主導権争いが激しく、どちらの名を残すかでもめにもめた結果、当たり障りのない旧郡名使用に落ち着いたという経緯があるようです。「角館」に「田沢湖」、確かにどちらも全国区の名前ですもんね。
さて、この由緒ある武家屋敷と桜並木の町を、「歴史案内人」と呼ばれるおじさんに90分コースで案内していただきました。
このおっちゃん、一箇所に長時間とどまって懇切丁寧に説明してくれるのはありがたいのですが、勿体ぶっているのか、物忘れか、なかなか言葉が出て参りませんで、そのうち「いや~、東北の人間っていうのは、口下手でなかなか思うように言葉が出て来ないんですよぉ」などと言い訳まで始めております。
でも、時々面白いことを言ったりいたしまして、最も格式のある武家屋敷である「石黒家」の中を見終わった後など
茅葺の石黒家
「秋田美人っていうのは角館が発祥の地なんて言われてますけど、今の石黒家の展示説明員(3名の女性)なんか見てると、うそだろって思っちゃうでしょ?今石黒家の当主が市長やってるんですけどね、こいつがスケベで手を出しちゃうもんだから、石黒家には美人は置かないようにしてるんですよ」
とホントともウソともつかないことを言いますが、このおじさん、石黒家や青柳家といった有名な家の当主とは飲み友達のようであります。まあ、ともかく秋田美人というのは「色が白い」というのがまず特徴で、それも透けるように白く美しいのだそうです。
そんな女性はいるまい、と思っていたのですが、いました、いました。泊りました田沢湖畔の宿の仲居さん、これが顔立ちは言うに及ばず、言葉遣いから気遣いまで、今時こんな女性がいるのか、というような、まさに正真正銘の「秋田美人」でございました。
無断でゴメンね
同行のある方がうまいことをおっしゃいました。「息子の嫁にしたい」タイプの女性です。
田沢湖のたつ子像
水深423mと日本一深く、かつては世界一の透明度を誇った田沢湖。辰子伝説にもあるように秋田美人の象徴のような存在ではないでしょうか。
角館は「市」だと思っておりましたら「町」だそうでして、元々仙北郡角館町だったものが合併により現在は仙北市角館町だとのこと。「仙北(せんぼく)」という地名はご当地ではなじみなのでしょうが、素人目には「仙台の北」のイメージが強く、何故角館市にしないのか疑問に思いました。
帰って調べてみると仙北市は、2005年9月に仙北郡角館町と田沢湖町と西木村が合併して発足したようですが、角館町と田沢湖町の主導権争いが激しく、どちらの名を残すかでもめにもめた結果、当たり障りのない旧郡名使用に落ち着いたという経緯があるようです。「角館」に「田沢湖」、確かにどちらも全国区の名前ですもんね。
さて、この由緒ある武家屋敷と桜並木の町を、「歴史案内人」と呼ばれるおじさんに90分コースで案内していただきました。
このおっちゃん、一箇所に長時間とどまって懇切丁寧に説明してくれるのはありがたいのですが、勿体ぶっているのか、物忘れか、なかなか言葉が出て参りませんで、そのうち「いや~、東北の人間っていうのは、口下手でなかなか思うように言葉が出て来ないんですよぉ」などと言い訳まで始めております。
でも、時々面白いことを言ったりいたしまして、最も格式のある武家屋敷である「石黒家」の中を見終わった後など
茅葺の石黒家
「秋田美人っていうのは角館が発祥の地なんて言われてますけど、今の石黒家の展示説明員(3名の女性)なんか見てると、うそだろって思っちゃうでしょ?今石黒家の当主が市長やってるんですけどね、こいつがスケベで手を出しちゃうもんだから、石黒家には美人は置かないようにしてるんですよ」
とホントともウソともつかないことを言いますが、このおじさん、石黒家や青柳家といった有名な家の当主とは飲み友達のようであります。まあ、ともかく秋田美人というのは「色が白い」というのがまず特徴で、それも透けるように白く美しいのだそうです。
そんな女性はいるまい、と思っていたのですが、いました、いました。泊りました田沢湖畔の宿の仲居さん、これが顔立ちは言うに及ばず、言葉遣いから気遣いまで、今時こんな女性がいるのか、というような、まさに正真正銘の「秋田美人」でございました。
無断でゴメンね
同行のある方がうまいことをおっしゃいました。「息子の嫁にしたい」タイプの女性です。
田沢湖のたつ子像
水深423mと日本一深く、かつては世界一の透明度を誇った田沢湖。辰子伝説にもあるように秋田美人の象徴のような存在ではないでしょうか。