已と己と巳

テーマ:言葉・漢字
今年はへび年。以前「虹の正体」というブログで、「虫」という漢字は「へびの形を描いた象形文字」だと書きましたが、実は「蛇」という漢字の旁である「它」もまた毒蛇を描いた象形文字なんだそうです。ウヒですな。

さて、へび年と言うと露骨なので「みどし」とも言いますが、この「み」という字、次の三つを並べられた時、すぐこれこそが「み」だ、とわかります?
已 己 巳
まず最初の「已」ですが、読みは「い」ですね。古代人が鋤(農具)に使った曲がった木を描いた象形文字だそうです。ちょうどバターナイフみたいな形状をした木のようです。これは「止める」とか「すでに」という意味でへび年とは関係なし。

次の「己」は「こ」。そう、自己の己です。古代の土器の模様の一部で屈曲した矢印を描いた象形文字。はっと注意をよびおこす意味から、人から呼ばれてはっと起立する者となり「おのれ」に転じたようです。

この字は「つちのと」とも読み十干の六番目という意味もありますが、「つちのこ」ではないので、これもへび年の「み」の字ではありません。

ということで、「み年」のみは最後の「巳」が正解。原字は、頭と体ができかけた胎児を描いた象形文字。種子の胎のでき始める6月を指したことから、十二進法や十二支の6番目に当てられたようです。

むしろ私には「虫」や「它」よりも「已」や「己」や「巳」の方がヘビを表す象形文字のように感じられるのですが、三字が並んだ姿はまさにヤマタノオロチ、じゃない三叉のおろち、いやキングギドラか。

さて、もう一度尋ねますよ。已と己と巳、どの字が「み」でしょうか。やっぱ分からんてか?このみのほど知らずめ!






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