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被る

テーマ:言葉・漢字
昨日のブログの続きというわけではありませんが、(1)損害をこうむる、(2)被害をこうむる、(3)迷惑をこうむる、さて間違いはどれでしょうか?

正解は2番なんですが意外じゃありません?むしろ、「被害をこうむる」って最も多用しているかもしれません。何で間違いなのかというと、漢字で書くと「被害を被る」つまり同じ事を繰り返して言う重言になるからだそうですわ。

まあ、それはともかく、「被る」って「こうむる」以外にも「かぶる」って読みますよね。最近「キャラがかぶる」とか「ネタがかぶる」とか、言動や特徴が他者と同じという意味で頻繁に使われますが、皆様は「かぶる」と聞いて何を想像されますか?

「かぶる」というのは「かがふる」→「かうぶる」からさらに音変化した形だそうですけど、実際辞書で引きますと、様々な意味があることに驚かされます。「帽子をかぶる」、「水をかぶる」、「罪をかぶる」などの一般的な用法はよくご存知ですよね。

「写真がかぶる」ってわかります?今はもうデジカメの時代ですけど、現像の失敗やフィルムの欠陥などで、画面が曇ってぼやけることなんだそうです。

さらに、芝居用語でこの「かぶる」がよく使われていたことを知り驚きました。例えば、帰り客が総立ちになり埃が立つため手ぬぐいをかぶったことから、「芝居がかぶる」で、芝居などが終わること。

そして、「毛氈をかぶる」の略で、「しくじる、失敗する」の意。まだまだあります。観客が一時に大勢押し寄せて大入り満員になることも「かぶる」。これだけ、たくさんの意味に「被る」という語がまさに「カブって」使われてきたんですね。

そうそう、カツラではないかと疑わしい人に「あれはかぶってやあるわ」と陰でいう人もいるようですが、あれも安物はかぶれるんでしょうか。ちなみに「かぶれる」は「被れる」ではなく「気触れる」と書くそうです。

保険サマサマ

テーマ:保険・金融
今朝8時前にスタンドから電話。「社長!給油された外人さんが、外へ出たと思ったらまた戻ってきて、サービスルームに激突して、近くにあった商品やらオレの自転車やら壊れて、大変なことになってます~」

とりあえず着の身着のまま慌ててスタンドに向かいます。既に警察が現場検証に来ておられましたが、車は正面がものの見事に大破。エアバッグは運転席、助手席ともに開いてますから、かなりの衝撃だったのでしょう。

どうやら夜勤明けということで、一睡もしないまま運転、わけがわからないまま突っ込んだとのこと。そりゃそうですよね、いったん道路に出たのにまた引き返してきて、そのまま全速で激突したんですから、わけがわかっていたら自爆テロです。

まず、人身事故が起きなかったこと、そして運転手もエアバッグのおかげでとりあえず大事には至らなかったことを喜んだ上で、さてうちの損害はどうなるの?

車に自賠責は積んでありましたが、これでは対物は保証されません。任意保険に入っているかが問題なのですが、本人は車を買ったところで入ったはずと言うけど、日本語が完全ではないので確証がない。

とりあえず、車屋さんが開く9時半まで待ってもらって、その後電話して確認。担当の方、「はい、危ないから絶対入らなあかんと言って入ってもらってます」。車屋さん、あんたは偉い!

その後、その車屋さんがレッカー車で大破した車を引き取りに来て下さり、運転手も念の為に病院へ連れて行って下さいました。ありがとうございました。お世話になりました。

しかし、世の中いつどういう形で、どんな事故が起きるかわかりませんね。備えあれば憂いなし、とにかく自分のためにも相手のためにも、保険にはちゃんと入っておきましょう。

さて、サービスルームの中で事故の一部始終を見ていた別のお客さん、「いやぁ、びっくりしたぞぉ。ほやけど、ぶつかった瞬間、この建物微動だにせんかったわ」。スタンドの建物、50年経ってますけど頑丈です。私も見習お。

うまいとまずい

テーマ:言葉・漢字
「うまい」、つまり味がいいという場合、皆さんどのような漢字を書かれます。あるいは、状況に応じて使い分けられますでしょうか?ま、一番しっくり来るのは「美味い」ですかね。味が美しい、ってことですからね。

さて、「甘い」と書くと普通は「あまい」と読みますが、これは「うまい」とも読むんですね。私は「あまい」ものはあまり好みませんが、特に女性の場合、「あまい」=「うまい」の方は多いと思います。

この「甘」という字の「廿」の部分は「口」を表しているそうで、口の中に「-」が長くとどまっている状態を指しているんだそうです。おいしいものを少しでも長く口の中に留めおきたいという願望でしょうか。私などはまずいものこそすぐに飲み込めず口の中に留まっている傾向がありますけど。

「まずい」の方は「不味い」と書くしかないみたいですね。「拙」という字がありますが、これは「他のものよりも一歩劣っている」というのが原意のようですが、味のまずさを言うときにはほとんど使われませんよね。うまそうに見えて「手を出した」ら、「まずい結果になった」みたいな字ですけど。

あ、もうひとつ、「うまい」には「旨い」という字がありますね。これは「匕」+「甘」の会意文字だそうです。漢和大字典の解説には「『匕印』は人の形であるが、まさか人肉の脂ではあるまい」なんて書かれていて、思わず笑ってしまいました。

結局、「匕」は「さじ(匙)」に当てた字であろうと解説されていましたが、大昔からさじを使っていた可能性よりも、人肉を食った可能性の方が高いんじゃないの?という考えはさすがに不味いか。


アロマとフレーバー

テーマ:油甚本店
うちの店でお客様から尋ねられる質問で最も多いのが「胡麻油って白いのと黒いのがありますけど、何がどう違うんですか?」というもの。もう何度も聞かれ、その度ごとにオウムのように同じ説明を繰り返し、「エエ加減に覚えて下さいよ」と言いたくなるのですが、お客さんはその都度変わってるんですからしょうがないですよね。

「白い方は胡麻を煎らずに生で絞っているから香りがないんです。で、煎れば煎るほど色が濃くなって香りも強くなるんです」と申し上げると、「へぇ~」と納得してくださる方が多いものの、中には「ほんで、味はどう違うん?」とさらに突っ込んで来る方がいらっしゃる。

これね、結構難しいんですよ。「味」の定義が難しいんですよね。舌が感じる味覚という点でいうと、おそらく白い方も黒い方も変わらないはず。何かの本に鼻をつまんで食べたらわからないはずだ、と書いてあったような。しかし、嗅覚も含めれば、明らかに違う味だと認識するに違いない。

しかし、こんな説明をしていたら、お客さんはあくびをし始めるか、きびすを返して店を立ち去ろうとするだろう。う~ん、どうしたらいいんだろう?と思っていたところに、11/10(土)の日経プラス1の「その違いわかりますか」のコラム。

お題は「フレーバーとアロマ」。アロマというのは最近流行りですし、アロマなママさんのブログでもお馴染みでしょうが、記事では「アロマは飲食物に限らず、さまざまなものの良い香り、芳香を意味する。」とあり、一方のフレーバーは「飲食物の味、香り、舌触りを含めたトータルな味わいのこと」と書いてあります。

さらに「口に飲み物や食べ物を含んでから飲み込むまでに感じる、総合的な口中感覚をいう」と続きます。おぉ、何と適切で芸術的な表現なんだろう。そうか、お客さんはこれを聞いてたんやな、この違いを。

アロマは嗅覚を刺激する香りで、フレーバーは味覚を刺激する風味なんですね。ようし、今度から「白と黒ではアロマはもちろんのことフレーバーも全く異なります」って説明したろ。何やて?「は~っ?」って言われるだけやてか。


幸村の末裔の見立て

テーマ:保険・金融
去る14日の午後、野田総理が党首討論で「16日に解散します!」と爆弾発表を行った頃、大垣共立銀行と取引のある会社の集まりである共立会の講演会に出席しておりました。講師は愛知淑徳大学教授の真田幸光氏。専門は国際金融論のようですが、この方どうやら戦国武将真田幸村の末裔らしい。

とにかく、声が大きく甲高い。結局マイクの置かれた壇上には上らず、フロアレベルでマイク無しで1時間半、国際情勢、為替の行方、そして講演のテーマであった「混沌の中で日本の生きる道」を熱く語られました。

世界は今、先の読めない混沌状態で、明確なリーダーシップのない「G-zero」状況であるというのが氏の基本認識。世界の為替市場は実体経済(70兆ドル)の20倍を超える額の取引がなされており、明らかに信用創造が行き過ぎたレベルになっている。

実体経済をふくらませることが当面の課題であるが、実需はインフラ整備や消費財未整備の新興国にあるため、特に人口の多い中国やインドに各国の熱い視線が集まっている。

経済が停滞する中、世界は最悪の場合、「スクラップ&ビルド(壊して作る)」、すなわち紛争の方向に向かう可能性がある。これは決して世界的なWARではなく、地域紛争。尖閣問題に関するアメリカのスタンスもこれに沿ったものではないか。中国は習近平の総書記就任で軍の影響力が拡大する。軍人の思考回路は一般人とは異なり、想像だにしていないことが起こり得る。

日本経済不振の最大要因とされている「円高」であるが、これは日本が債権国(経常収支黒字)であるとともに金払いが良い(信用が高い)から。日本の経常収支が黒字なのは、これはかつてのように貿易収支が黒字だからではなく、「海外投資からの配当金収入」によるもの。

従って円安を求めるのなら、この配当金収入の流入を止めれば経常収支は赤字となり、日本の信用力が下がり円は売られる。ただし、その場合想定以上の円安となり、むしろ資源高、食糧高の悪影響のほうが大きいだろう。

今後の日本は、安倍政権になる可能性が高く、彼が日銀法の改正に意欲を燃やすなど金融緩和の方向に向かうことが見込まれるので、少し円安の方向に向かうであろう。

2年ものの国債利回りで比較した日米金利差は現在0.1%程度アメリカが高い状況であるが、これが0.3%を超えてくると円売りドル買いが加速し、円安になる。早ければ来年の春には1ドル85~90円のレベルになるのではないか、というのが幸村さんの末裔の見立て。

さて、ちょうど4年前にも同氏がこの講演会の講師で来られていたとのこと。帰って手帳を見たらあったあった。傍らに「オバマは1期で退くだろう」というメモ。はずれてるやん。2期目に入ったオバマ政権。さて世界は、そして日本はどうなる?
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