カッパは帽子

テーマ:言葉・漢字
先日、「カッパ指南」っていうタイトルで書きましたでしょ。そしたら、minoriさんがお酒屋さんや油屋さんでは(瓶の上の被せのことを)「かっぱ」っていうんですね、と。いや、私としてはゆうこりんさんがそういう言い方をされていたので、真似ただけだったんです。

ゆうこりんさんは、「あれ、カッパって標準語じゃなかったの?(笑)」と。そりゃ違いますやろ。ちなみに「カッパ巻き」と聞けば普通はお寿司のきゅうり巻きを思い浮かべますよね。あれは河童の好物が「キュウリ」だからというのが語源だそうです。

でね、瓶にかぶせる帽子を「カッパ」というのも、見た目が河童の頭みたいだからだろうと、私自身は推測しておったわけです。ところが、どうやら違ったようでございます。「外国語と文書作成&翻訳の情報源」というサイトにその真相が...。

雨が降ると着る「カッパ」、あれは安土桃山時代に日本に来たポルトガル人が着ていた外套(capa)を真似して出来たものだそうで、それがそのまま日本語のカッパになったとのこと。

この「capa」はラテン語の「caput(頭)」から派生した言葉で、フランス語では「chape(上着)」→「chapeau(シャッポ、帽子)になり、英語では「cape(ケイプ、肩マント)」、「cap(キャップ、帽子)」がこれに当たるというわけ。

「caput」はもともと「頭」という意味だったことから、「頭」を連想させる多くの単語へと派生したんですね。で、ビンなどにかぶせるフタの 「cap」、部族で一番偉い人の「captain」、首都の「capital」等々。

そうそう、私は最初、ていうか今でもそうなんですけど、瓶にかぶせる帽子は「キャップ」って呼んでたんですよ。でも、中栓だって「キャップ」だし考えてみると紛らわしい。

試しにGoogle翻訳で、ポルトガル語の「capa(カッパ)」を日本語訳してみたら、「カバー」と出てきた。なるほど、なるほど、そんな感じですやん。さすが創業470年を誇る山路酒造さん。用語も安土桃山時代からの伝統でしょうか。

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