プロレスを見習え

テーマ:スポーツ
先日湖北図書館で借りて読んだ「1976年のアントニオ猪木」。この年にプロレスラーの猪木が、モハメッド・アリ戦をはじめとする、いわゆる異種格闘技のリアルファイト(真剣勝負)を数試合繰り広げたことが綴られておりました。

ま、プロレスに興味などお持ちでない方がほとんどだと思うのですが、私は子どもの頃、いや結構いい年になるまで割と夢中になっておりまして、「プロレスは最高の格闘技である」というアントニオ猪木の言葉を半ば信じておりました。

しかし、この本には上記のリアルファイトこそ例外で、プロレスが完全なショー、つまり勝ち負けも展開も決まっている作り話であることが見事に暴露されておりまして、「プロレスにおいては、ただ強いのではなく観客を喜ばせるレスラーが凄い」のであり、相手を実力以上に見せる技術を持っていた猪木はその最高峰であったと。

さて、話変わりまして、大リーグミネソタ・ツインズを首になった西岡選手が、阪神などの国内チームと交渉を始めたという報道がなされておりましたが、先日のドラフトでは日本のプロ野球をすっ飛ばしていきなり大リーグに挑戦したいという花巻東高の大谷投手が話題にもなりました。

事程左様に日本の野球選手のやたら大リーグ志向が強まってきているわけですが、先の西岡選手をはじめ、ほとんどが期待はずれに終わっているというのが実情。実際、現在日本と同様の活躍ができているのは、ダルビッシュ、黒田、イチロー、あと青木?くらいのもので、後は試合にすら出られない選手のほうが多いじゃないですか。

自分の力を試したい、今さら日本に戻れない、という気持ちはわからないでもないですが、試合に出て観客を楽しませてこそのプロでしょうが。大リーグをやめて帰って来た新庄選手がどれだけ日本ハムのチームを華やかにし、イメージアップに貢献したかを見れば、マイナーに落ちてまで大リーグに拘る愚かさが理解できません。

ショーであるプロレスとプロ野球を同一線上で語ることはできないかもしれませんが、「観客を喜ばせる」ことができる選手が凄いことにおいては同じでしょう。西岡だけでなく、松井、福留、川崎、松坂等は、一刻もはやく猪木にビンタを食らわしてもらい目を覚まして欲しいものです。

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