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XP問題ってどうよ

テーマ:よもやま話
「ブログなんか書いてるんだから、さぞかしパソコンとかに詳しいんでしょうね」とよく言われるんですが、とんでもハップン、歩いて15分。システム関係のことなんかチンプンカンプンで、「WindowsXPのサポート終了」なんて聞くとヲタヲタしてしまうのであります。

以前に、パソコンのホームドクターと言うべきTさんに電話で相談したら、「別にすぐ替えなくても問題が起きてからでも大丈夫ですよ」とあっさり言われたのですが、最近この問題を取り上げたNHKの番組や新聞の脅し広告を見てまた不安になってまいりまして再度相談。

「テレビで、家に例えるとXPはもう修繕は一切しないということなので、災害や盗難に著しく弱くなるって言ってましたけど」「う~ん、でも新しい方が絶対安全かといえば、そうとも限らないんですけどね。ま、何台かあるのなら全部替えずに徐々に更新されたらどうでしょう」

てことで、現状すべてXPなので、昨日一台を新しいPCに交換してもらいました。OSはWindows7なんですが、「これってエクセルとかめっちゃ使い勝手悪いですよね。これが嫌なんですよ、私」。「ええ、そう聞いてましたので、OFFICEは前のバージョンにしておきましたけど」

あぁ、そういうこともできるんですか。つまり家に例えると新築の家がオール電化が標準になっているとしても、風呂や台所はガスの方がいい場合は、躯体だけ新しくして水回りはガスのままにしておくことも可能ってこと?

てことで、OSもソフトもごっちゃごちゃになってる私。まあ、私みたいにPCに不案内な人がほとんどなのか買い替え需要もそこそこ出て来て、円安と相まってパソコンの価格は昨年と比べると随分高くなってるみたいです。

しかしXP使っている人はものすごく多くて、サポート終わっても買い替えるつもりのない人も結構いらっしゃるみたいですね。これで十分と思っている人が多いのに勝手にサポート止めるのもどうかと思うんですけど、できましたら「大山鳴動して鼠一匹」ということになりますことを祈ります。

大丈夫

テーマ:言葉・漢字
1/18の朝日新聞beに、最近本来の「心配不要」とは違う意味の「大丈夫」が乱発されているということが書かれておりました。その例の1番目に揚げられていたのが、ガソリンスタンドで店員が「灰皿は大丈夫ですか」(タバコの吸殻はなどは捨てなくていいですか)、というもの。

これ、私言いますわ、実際。他のスタッフがただ単に「灰皿は?」とお客さんに問いかけるのを聞いて、何か少しぞんざいというか丁寧さがないな、と感じ、いつの間にか上記のような表現を使うようになりました。

コラムの中では、こういうケースで「大丈夫」を媒介に会話すると、相手との「イエス・ノー」の意思の交換が、するっと滑るように済ませられる、とうまく解説されていましたが、そうそうそんな感じ。

「よろしいでしょうか?」は形式すぎるし古くさい、「いいですか?」は率直すぎて使いにくいと感じる世代が増えると、それに代わる適当な言葉が探され、それが「大丈夫」なのかもしれないと。なるほど、なるほど。

また、最近は「婉曲的な断り」として「大丈夫です」を使用するケースが増えているが、これは「◯◯しなくても結構です」が、単なる「けっこうです」に省略されたのを、誰かが「大丈夫」で代用し広まったと推測されるとも。「◯◯しなくても大丈夫」→「大丈夫」ってことか。

そもそもは「意思のしっかりした男性」「ますらお」という意味の「丈夫」に「大」がついた褒め言葉だった「大丈夫」が、「意思をはっきりさせたくないナヨナヨ」に多用されるってのも皮肉なもんですね。

内館牧子さんは『カネを積まれても使いたくない日本語』(朝日選書)で、「大丈夫ですか?」を「~とか」「~のほう」同様、「断定回避の法則から生まれた用法では」と推測し、「この程度の問いかけさえ、スパッと言わないとなれば、日本人の病巣は深い」と断じているそうです。

私は、少し体の調子が悪いけどさほど病巣が深いとも思われない時に、「大丈夫?」と聞かれた場合、「小丈夫!」とスパッと答えておりますが、何か?

少夫多妻

テーマ:言葉・漢字
以前に、「うちの◯◯」および「うちの△△」というタイトルで、夫や妻をどう呼ぶかについて書いたことがありましたが、「語感の辞典」の編者である中村明氏の著書「語感トレーニング」にこう書かれてありました。

『妻をさすことばに比べ、夫をさすことばは極端に少ない』

確かに語感の辞典で「妻」という言葉を引くと、類義語に「いえの者」「うちの者」「お上さん」「奥方」「奥様」「奥さん」「お内儀」「家内」「かみさん」「愚妻」「細君」「女房」「伴侶」「ベターハーフ」「嫁」「令閨」「令室」「令夫人」「ワイフ」と、こんなに沢山。

一方「夫」の方はと言うと、「うちの人」「主人」「旦那」「亭主」「ハズ」「宿六」とわずかで、他人の夫のことをいう言い方は「ご主人」か「旦那さん」くらいしかありませんわな。

電報の電文なんかでも奥さんの場合は「御令室様の....」なんて格調高いけど、ご主人の場合は「ご主人様の...」やし、そのまんまやん。味気無いですな。

こういう単純な呼称に限ったことではない、と先の中村明氏はおっしゃります。すなわち、「愛妻」も「新妻」も「恋女房」も「思い妻」も「人妻」もこれに対応する男性版は無い、と。

どれどれ。「愛妻」→「愛夫」:言いませんな。「新妻」→「新夫」:言わんな。「恋女房」→「恋旦那」:気色悪っ。「思い妻」→「思い夫」:重い夫なら。「人妻」→「人夫」:お、これは言うぞ。てか意味が違うがな。

ちなみに「人夫」とは「土木工事や荷物の運搬などの力仕事に従事する労働者を指す」わけですが、語感の辞典には「職業差別の意識が感じられるとして今では使用を控えている。女性を連想しにくい」とも。

ところで「思い妻」って何か新鮮な響きでしたので改めて辞書を引きますと「深く愛する妻、または夫」とありまして、漢字では「思い妻」と「思い夫」の両方が記されています。

考えてみると、昔は夫婦や恋人がお互いを呼ぶ呼び方は男でも女でも「つま」だったんですもんね。そうか、いっそのこと最近使用が控えられている「人夫」も「ひとづま」と呼ぶことにするか。

何を吐かす

テーマ:曳山・歌舞伎
先日文楽鑑賞に行ったと書きました。今回は人形と床(大夫と三味線)を両方見るのにちょうどバランスのいい中央辺りの席で、浄瑠璃の字幕もよ~く見える場所でした。大夫さんの語りを聞きながら字幕をチラチラ見るんですが、時々「えっ?こんな字を書くの」という漢字が出て来ます。

例えば浄瑠璃では激しく泣く時によく「せきあげ」という言葉が出てきますが、これ「咳き上げ」と書くんですね。咳き込むくらい激しく泣くっちゅうことですかね。

それから「労しい」。これ何と読むかわかりますか?労り(いたわり)たくなるほど気の毒で不憫だから「いたわしい」だそうです。あれ?「痛わしい」って書くんじゃなかったっけ、と思ったんですけど、そっちは「痛ましい」でしたね。

我が身が痛むほどに可哀想なのが「いたましい」だそうな。皆さん、「いたわしい」と「いたましい」、ちゃんと区別できまっか?

それから~、これはどうだ?「果敢無く」。「かかんなく」としか読めませんよね。思い切りが良いとか決断力が強いという意味で「果敢」ってよく使いますが、果敢が無いのは「はかない」んだそうな。今はもっぱら「儚い」の方を使いますよね。

最後にもう一丁。タイトルの「吐かす」。これを「はかす」と読まなかったあなた、あなたは「はかせ(博士)」やわ。なんて言うてる場合じゃありませんで、これで「ぬかす」と読むそうな。

全く何を吐かしとんじゃ~、と言いたくなるような難読漢字。字幕見ながら漢字のお勉強。文楽を2倍楽しむ方法かもしれません。

何号まで

テーマ:よもやま話
先日の仕入先の新年会で、若社長のご挨拶。「昨年、平和堂の番頭さんだった人の話を聞く機会がございまして、100年企業の共通要素というのは4つある、と。すなわち、感謝、質素、謙虚、改革....」

あれ?これどこかで聞いたことがあるなと思いましたら、昨年滋賀県商工会議所青年部連合会の20周年の記念講演で秋野正誠氏が語った内容。若社長もYEGのメンバーですからね。

若社長、「それから、経営者は『ニ』のつくものは持ってはいけないそうです。つまり、セカンドハウス、セカンドカー、そして二号さん。幸い、私はいずれも持ちあわせておりません」と続けます。

二号さんといえば、都知事選出馬の舛添要一さんが「離婚3,愛人2,隠し子2」なんて週刊誌ネタにされていましたが、事の真偽はイザ知らず「舛添は女性を気に入ると、『結婚しよう』を連発して口説きまくるんです。ところが、飽きたらすぐボロ雑巾のように捨てて知らんぷりを決め込む。」なんて書かれていました。

政治家といえば、昔、三木武吉という強者がいて、演説会場で聴衆の一人から、「あなたは妾を五人もおもちだそうですが、指導的地位にあるものとしてそれでいいのですか」という質問をうけた。これに対して彼は、

「五人というのはまちがいで、実は六人です。いずれも若気の誤りで仲よくなった女たちですが、私をはなれて生活できないので、今も私が面倒を見ているのです。この際、つきはなして路頭に迷わした方がいいか、それとも今後なお世話をして行った方がいいか、あなたのご指導を願いたい」

と答えたところ、場内は拍手で沸き立ったそうだ。(福田和也「総理の値打ち」より)

さて、話は新年会に戻りまして、若社長の後にお父さんである会長のご挨拶。「先ほど、社長が『ニのつくものは一切持ってません』て言うてましたが、そんなもん人生終わってみんことにはわかりません。昔から言いますやろ、

『酒と女は二合(号)まで』と。」

うまい!場内は拍手で沸き立ったのでした。






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