それがエチケット

テーマ:よもやま話
昨日、ゆうこりんさんが「レッテル」は「ラベル」の俗語であるという話を書いておられましたが、フランス語ではワインのラベルのことを「エチケット(étiquette)」というそうですわ。日本ではもっぱらマナー、礼儀作法という意味で使われますよね。

「チケット」と似ていることから察しがつくのですが、フランス語でエチケットは(立て)札も意味するようで、これがいわゆる「マナー」という意味でエチケットが使われる由来になっているそうです。ところが、これが単なる立て札ではなかったようです。

17Cのフランスは街中う◯こだらけだったという話をお聞きになったことがあろうかと思います。ヴェルサイユ宮殿も例外ではなく、放っておくと庭が排便によってどんどん荒らされていったそうです。

そこで勝手に庭に入ってう◯こしないように、「通路はこちらですよ」と指示する立て札が立てられて、これが「守るべき作法」という言葉に転化していったようです。

ちなみに同時代のフランスの「社交作法読本」には「排尿をこらえてはいけない。体に悪い影響を及ぼす」と書かれており、18Cになると今度は「下痢美容法」なるものが提唱され、浣腸が大流行したようです。そもそも、ハイヒールって汚物のぬかるみでドレスの裾を汚さないために考案されたんですと。

ところで、日本では昔は男はふんどし、女は腰巻きということでパンツは履きませんでしたが、西洋でも最初からパンツがあったわけではないそうな。Yシャツってなぜか裾の前後が長くなってますよね。そうそう、あれはパンツを履かなかった時代にズボンに汚れが付着するのを防ぐためのものだった名残なんですね。

日本人の清潔好きは有名でパンツは毎日取り替えるし、お風呂も大好き、トイレでお尻まで洗っちゃう。下記資料によれば、ヨーロッパ人ってパンツをあまり取り替えないみたいですね。そして驚いたことにロシア人は尻を拭かないそうな。道理で北方領土問題が解決しないはずだわい。


<参考図書>
「パンツの面目 ふんどしの沽券」 米原万里  筑摩書房
「やんごとなき姫たちのトイレ」  桐生操  角川文庫



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