あがるとのぼる
テーマ:言葉・漢字
2014/01/24 09:16
この間minoriさんが「下してしまいました」というタイトルで、新しいムートンをおろしたという内容のことを書いておられましたが、私も含めて数名の方がminoriさんがお腹をこわされたのか?と勘違いをしたとコメント。
そうそう、同じ「下」という字を使っても、「下ろす(おろす)」「下す(くだす)」あるいは「下る(くだる)」「下がる(さがる)」と色々あって、先の例のように送り仮名を間違うと違う意味に捉えられかねないですね。
ところで、皆さん「あがる」と「のぼる」の違いってわかりますか?先日「舟を編む」という辞書の編纂をテーマにした小説を読んでいたら、その中で出て来たんですが、
「あがる」:上方へ移動した場所自体に重点
「のぼる」:上方へ移動する過程に重点
だそうで、例えば「山にのぼる」とは言うが「山にあがる」とは言わない。登山とは、両の足で頂上を目指す行為全体を指すのであり、頂上に立った瞬間のみを重視するものではないからだ。とありました。
なるほど確かに説得力のある説明なんですが、長浜では「山にあがる」と言うんですね。もっとも「山」とはいわゆるmountainではなく曳山祭の「曳山」のこと。
子供が歌舞伎を演ずる役者として祭に出ることを「山に上がる」と称しお祝いをいたします。この場合、曳山の舞台に立つことが重視され、小さい子供が階段をよいしょよいしょと踏みしめる行為が重視されるわけでないから、こうなるわけですね。
「のぼる」の対語は「くだる」か。うん、さすれば「腹がくだる」という場合も、食物が液状になって瞬時に腸を駆け巡り排出口よりまさに出んと欲す過程に重点が置かれており、出た結果の無残な様を言うわけではないんですな。
てことで、胃腸風邪が流行っているようでございます。くれぐれも下さぬようにお気をつけ下さい。あ、呪う居留守にもね。
そうそう、同じ「下」という字を使っても、「下ろす(おろす)」「下す(くだす)」あるいは「下る(くだる)」「下がる(さがる)」と色々あって、先の例のように送り仮名を間違うと違う意味に捉えられかねないですね。
ところで、皆さん「あがる」と「のぼる」の違いってわかりますか?先日「舟を編む」という辞書の編纂をテーマにした小説を読んでいたら、その中で出て来たんですが、
「あがる」:上方へ移動した場所自体に重点
「のぼる」:上方へ移動する過程に重点
だそうで、例えば「山にのぼる」とは言うが「山にあがる」とは言わない。登山とは、両の足で頂上を目指す行為全体を指すのであり、頂上に立った瞬間のみを重視するものではないからだ。とありました。
なるほど確かに説得力のある説明なんですが、長浜では「山にあがる」と言うんですね。もっとも「山」とはいわゆるmountainではなく曳山祭の「曳山」のこと。
子供が歌舞伎を演ずる役者として祭に出ることを「山に上がる」と称しお祝いをいたします。この場合、曳山の舞台に立つことが重視され、小さい子供が階段をよいしょよいしょと踏みしめる行為が重視されるわけでないから、こうなるわけですね。
「のぼる」の対語は「くだる」か。うん、さすれば「腹がくだる」という場合も、食物が液状になって瞬時に腸を駆け巡り排出口よりまさに出んと欲す過程に重点が置かれており、出た結果の無残な様を言うわけではないんですな。
てことで、胃腸風邪が流行っているようでございます。くれぐれも下さぬようにお気をつけ下さい。あ、呪う居留守にもね。