何を吐かす

テーマ:曳山・歌舞伎
先日文楽鑑賞に行ったと書きました。今回は人形と床(大夫と三味線)を両方見るのにちょうどバランスのいい中央辺りの席で、浄瑠璃の字幕もよ~く見える場所でした。大夫さんの語りを聞きながら字幕をチラチラ見るんですが、時々「えっ?こんな字を書くの」という漢字が出て来ます。

例えば浄瑠璃では激しく泣く時によく「せきあげ」という言葉が出てきますが、これ「咳き上げ」と書くんですね。咳き込むくらい激しく泣くっちゅうことですかね。

それから「労しい」。これ何と読むかわかりますか?労り(いたわり)たくなるほど気の毒で不憫だから「いたわしい」だそうです。あれ?「痛わしい」って書くんじゃなかったっけ、と思ったんですけど、そっちは「痛ましい」でしたね。

我が身が痛むほどに可哀想なのが「いたましい」だそうな。皆さん、「いたわしい」と「いたましい」、ちゃんと区別できまっか?

それから~、これはどうだ?「果敢無く」。「かかんなく」としか読めませんよね。思い切りが良いとか決断力が強いという意味で「果敢」ってよく使いますが、果敢が無いのは「はかない」んだそうな。今はもっぱら「儚い」の方を使いますよね。

最後にもう一丁。タイトルの「吐かす」。これを「はかす」と読まなかったあなた、あなたは「はかせ(博士)」やわ。なんて言うてる場合じゃありませんで、これで「ぬかす」と読むそうな。

全く何を吐かしとんじゃ~、と言いたくなるような難読漢字。字幕見ながら漢字のお勉強。文楽を2倍楽しむ方法かもしれません。

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