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大通寺裏話

テーマ:まちづくり
昨日は朝8時半から大通寺自警団による消防訓練及び消火栓の点検だったんですが、直前まで忘れておりまして、慌ててハッピとヘルメットを携えて大通寺までダッシュ!遠目に皆さんが建物内に入って行かれるのが見えます。

到着しますと事務局の方が、「ご苦労様です。今日は雨模様なんで、予定を変更して建物内の消火設備の点検をしてもらいます」と。ゲッティさんもお見えで私の姿を見て、「よ!随分重装備じゃん」。

確かに、これまで建物の中の消火設備について意識したことはありませんでして、なるほどここに消火栓があって、ふんふんそういう風に操作するのね、と。いたるところに消火器が備えられておりまして、さすが文化財。

「万が一火災が起こった場合、皆さん方には消火活動にあたっていただきますが、私たち職員はまず仏さんを外に持ち出すことになっておりますので」とのこと。う~ん、浄土真宗って偶像崇拝禁止と違ったっけ?いや、余計な詮索はすまい。

大通寺は先日から山門の修復(屋根葺替)工事が始まり、5年後くらいには本堂の屋根葺替もされるようですが、何せ国の重要文化財なので畳一枚取り替えるだけでも書類の作成等事務手続が大変なんだそうです。

まあ、畳はともかく立派な襖絵や衝立などが、それこそ何気なくそこにあるという状況で、これらもいちいち修復してたら途轍もないお金がかかるんでしょうね。かと言って何もしなければ朽ちる運命。難しいところですね。

文化財保護の敵は火災のみではございませんで、何と近年「ハクビシン」が生息しているらしく、排泄物が悪臭や病原菌の元になるのみならず、下手をすると文化財に傷をつけたりするそうです。

昔のネズミ捕りのような形の金網の大型捕獲器を仕掛けて、既に4,5匹捕らえられたそうな。最近、鳩が減っているような気がしないでもないですが、彼らのエサになってんじゃないでしょうね。

鳩といえば、山門下をうんこ場と間違えているのか、心置きなく汚してくれて、毎年々々我々自警団にお仕事を与えてくれているわけですが、既述のとおり山門の工事が来年の10月までの予定で、それまでは掃除はできないようです。

鳩ちゃん、この間にどこか別のところにおトイレを移動してくれんかな。いや、その前にハクビシンに食われるなよ。

カマス実験

テーマ:よもやま話
カマスの開きが無性に食べたくなる時があります。すだちとかかぼす絞ってね。

ところで、「カマスの実験」って聞いたことありますか?実は先日の野洲高校の山本監督が講演の中で教えて下さったんですけど、カマスって食欲旺盛と言いますか餌に獰猛に向かっていくようですね。

そんなカマスを何匹か水槽に入れ餌を与えないで空腹状態にします。そして水槽の真ん中に透明なガラス板を入れ、カマスを右側に集め、左側にはカマスの大好物の小魚を。カマスはここぞとばかり小魚に突進しますが、ガラス板に激突。

何度も何度も激突を繰り返しますが、やがて疲れて次第に小魚の方に近寄らなくなります。この状態を「学習的無力感」というそうです。さて、ではここで真ん中の仕切りガラスを取り除いてみましょう。どうなるか?

一気に餌に向かうか、と思いきや、一度無気力になったカマスたちはもう小魚に反応しなくなるそうです。人間も同じで失敗して怒られて、失敗して怒られてが繰り返されると、完全に無気力状態になるわけですね。

でね、この無気力状態を解決しカマスに餌を食べさせるにはどうしたら良いでしょうか?「正解は一発かます」、と言ってるほど世の中は悠長な時代では無くなっておりますので、直ちに申し上げましょう。

何と「新しいカマスを水槽に入れる」。そして餌を放り込むとこのカマスは餌にパクっと飛びつきます。これを見ていた無気力カマス君たち、「あれ、食べられるの?」と気がつき、また食欲旺盛な元の状態に戻るんだそうです。

だから「組織は常に環境を変えてモチベーションを保つ必要がある」と山本監督はおっしゃいます。コブログもニューカマーの一層の参加をお待ちいたしております。それを見て休眠ブロガーさんも復活してね。

Omen

テーマ:よもやま話
まず、何はともあれ下の黄色い部分をクリックしてご覧になって下さい。昨日の日経新聞の「写真は語る」という特集記事を読んでたまげたのですが、今月は日経電子版が誰でも無料で読めるので、皆さんもご覧になれると思います。

3Dが描き出す医術革命

最近、3Dプリンターなるものが急速に普及していることを耳にされたことがあると思います。つまり2次元ではなく、3次元の物が印刷できるというわけですが、工業製品だけではなく医療の現場でも使われ始めているとは。

びっくりしたのは、超精巧なお面「ザ・リアルフェイス」。これを見た途端、妻が「え!何これ?まさか、毛穴とかは無いんでしょ?」。でも文面を読むと「肌の質感や目の血管、虹彩に至るまで緻密に再現されている」と。これはむしろ「Omen(オーメン)」でしょ。

しかもですよ。「このお面をつけて街中を歩いても気が付く人はいなかった。」って、おい、平然と言うなよ。これは大津のREAL-fという会社が開発したものらしいですが、さらに富山大学では生きた細胞をインクの代わりに使い、血管状のチューブを印刷することに成功。

「プリンターが打ち出すインクのドットと細胞の大きさがほぼ同じ」であることに着目し、細胞を一つ一つ正確に積み上げて配列できる「3Dバイオプリンター」を開発したと。何かインクと細胞を同次元で語るところが異次元。

思わず妻が、「あほやな~、どこまでいくつもりなんよ、人間は!」。確かにクローンしかり、自分自身の再生に血道をあげているような気がする。「子孫を生むことこそが再生なんやんか!」とさらに妻。そうだそうだ、子どもは作らないで何してるんだ!

まだまだ治まらない妻。「だいたい医学革命かなんか知らないけど、ほんとに人を助けたいんじゃなくて、自分の興味の追求してるだけなんじゃないの、この人たちは!」

「人間の知的探究心(科学)は制御できない業(ごう)で、やがて制御可能なキャパシティを超えてしまう」。原発然り、クローン然り。「文明の未来は暗黒である」と警告した梅棹忠夫さんの言葉を思い出した。

後の祭り協賛広告

テーマ:曳山・歌舞伎
昨日店番をしておりましたら、本年出番の某山組の若衆さんがお越しになりまして、「詫び状」なるものを手渡されました。いや、私は別にお詫びしてもらうようなことは何も....。

ということではなく、どうやら曳山祭のパンフレット広告協賛企業さんの中の一社分が、人為的ミスで掲載漏れになっていたようでございます。で、何でうちに?と思いましたら、詫び状を他の協賛企業さんに配布してくれという同社のご意向だとか。

詫び状中央には、掲載が漏れた当の広告が大きく表示されております。「わ、なるほど!」。せっかく協賛したのに載ってなくては話になりませんわね。転んでもただでは起きぬ、いやちょっと違うか。

実は私も山組ですので、パンフレットに関しては同様の経験がございます。掲載漏れではなく、重要な記載ミスだったように思いますが、訂正シールを作って全員で貼り付け作業をした苦い思い出もあります。

こんなことを言っちゃあ何ですが、祭のパンフレット広告、広告とは言いながらそれをしげしげと眺める方はそうはいらっしゃいませんで、しかも昨今の流れだと記事欄と広告欄は別になっている町が大勢で、こうなると広告は相当大きなものでない限り、目に入る機会はほとんど無いと言ってもいいかもしれません。

もちろん、それを承知で曳山祭のためとご協賛いただいているわけで、これはこれで感謝しても感謝しきれないほど有り難いことでございます。

軽微なミスがあっても気がつけば、お酒の一升瓶を持って謝りに行ったこともあるのですが、「え、そんな、いいですよ~」と逆に恐縮がられることも。

ミスは無いに越したことことはありませんが、広告価値の無いものなら、せめて電話番号や住所表示のミスで、お詫びの酒一升でももらった方が得、そんな風に達観しても不思議ではないかもしれません。

いずれにしても、これこそ後の祭り。詫び状を手分けして配布されておられます某山組の皆さん、お疲れ様でっす。

大新聞と小新聞

テーマ:よもやま話
皆さん、新聞は読まれますか?最近は電子版なるものが登場してまいりまして、うちの息子も日経の電子版を購読し始めたようですが、あれは新聞紙が溜まらないという利点がありますね。読みにくいけど。

さて、「大新聞と小新聞」と聞くと何を想像されます。現在ですと、購読部数の多い読売や朝日などが大新聞で、地方紙やスポーツ新聞などが小新聞というイメージが湧きますが、時は明治時代の話。

先日「上方芸能の魅惑」という本を読んでいたら、「明治初期の新聞には、当時言うところの『大新聞』と『小新聞』があった」という記述。元々は紙型の違いから生まれた呼称、つまり文字通り大きさが違ったんですね。ですからこれ読み方も「だい」「しょう」ではなく、「おおしんぶん」「こしんぶん」と読むらしい。

で、扱う記事の内容に差があり、「大新聞」は政治に対する言論を主に掲載し、読者は士族や政治活動家。一方の「小新聞」は娯楽記事中心で、庶民大衆が好んで読んだ、と。やっぱりスポーツ新聞や夕刊フジみたいな存在ですね、小新聞は。

「大新聞」は記事の内容から常に政府の干渉にさらされ、内容変更を迫られたり廃刊に追い込まれたりして、明治20年代になると衰退。やがて政治、経済、社会、文化すべての記事がバランスよく配された「中新聞」とでも呼ぶべきものに変わっていったそうです。

で、現在の読売、朝日、毎日などは当然元は「大新聞」からの流れだと思いますわな。ところが、発行部数最大の読売も日本のクオリティペーパーを自称する朝日もともに「小新聞」の流れを汲んでいるそうで、今日まで続いている新聞のうち大新聞の流れを汲むのは「毎日新聞」のようであります。

スタンドに毎日新聞の配達をされている方がバイクで給油に来られてお話をしていた時に、「毎日新聞は各紙の中でも紙の厚さが最も厚いんだ」とおっしゃっていたことを思い出しました。その人は「そんなことにこだわってるから、毎日は部数が伸びんのや」と文句をおっしゃっていたのですが。

しかし、そうかやっぱり毎日には「大新聞」としてのプライドが残っているんだな、と感じる次第です。うちはスタンドで毎日新聞を引いており、こちらにも回してもらって時々読んでいますが、バランスが取れていて読みやすいと思います。それと確かに紙質が良いので油詰め作業の下敷きにも使わせていただいております。頑張れ毎日。
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