Omen

テーマ:よもやま話
まず、何はともあれ下の黄色い部分をクリックしてご覧になって下さい。昨日の日経新聞の「写真は語る」という特集記事を読んでたまげたのですが、今月は日経電子版が誰でも無料で読めるので、皆さんもご覧になれると思います。

3Dが描き出す医術革命

最近、3Dプリンターなるものが急速に普及していることを耳にされたことがあると思います。つまり2次元ではなく、3次元の物が印刷できるというわけですが、工業製品だけではなく医療の現場でも使われ始めているとは。

びっくりしたのは、超精巧なお面「ザ・リアルフェイス」。これを見た途端、妻が「え!何これ?まさか、毛穴とかは無いんでしょ?」。でも文面を読むと「肌の質感や目の血管、虹彩に至るまで緻密に再現されている」と。これはむしろ「Omen(オーメン)」でしょ。

しかもですよ。「このお面をつけて街中を歩いても気が付く人はいなかった。」って、おい、平然と言うなよ。これは大津のREAL-fという会社が開発したものらしいですが、さらに富山大学では生きた細胞をインクの代わりに使い、血管状のチューブを印刷することに成功。

「プリンターが打ち出すインクのドットと細胞の大きさがほぼ同じ」であることに着目し、細胞を一つ一つ正確に積み上げて配列できる「3Dバイオプリンター」を開発したと。何かインクと細胞を同次元で語るところが異次元。

思わず妻が、「あほやな~、どこまでいくつもりなんよ、人間は!」。確かにクローンしかり、自分自身の再生に血道をあげているような気がする。「子孫を生むことこそが再生なんやんか!」とさらに妻。そうだそうだ、子どもは作らないで何してるんだ!

まだまだ治まらない妻。「だいたい医学革命かなんか知らないけど、ほんとに人を助けたいんじゃなくて、自分の興味の追求してるだけなんじゃないの、この人たちは!」

「人間の知的探究心(科学)は制御できない業(ごう)で、やがて制御可能なキャパシティを超えてしまう」。原発然り、クローン然り。「文明の未来は暗黒である」と警告した梅棹忠夫さんの言葉を思い出した。

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