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シャツいろいろ

テーマ:よもやま話
昨日、思いがけなく娘から小包(この響き懐かしい)が届きまして、中を見ましたら緑色のラコステのポロシャツ。父の日のプレゼントのようです。母が「初給料での贈り物か?涙がポロリと出るやろ」と。「いや、出んし。それにもう勤めて2年目や」。何と素っ気ない息子でしょう。

サイズを見ましたら、Sとありますがこりゃ何かの間違いやろ?私、下半身は貧弱なのですが上半身工業地帯で普段ポロシャツはLを買います。大丈夫かな?と恐る恐る試着してみますと、何とか許容範囲です。ま、最近はぴっちり着るのが流行っているようですし。妻は「あかん。◯首が目立つ」と余計なことを。

さて、ポロシャツというのは馬に乗ってやるホッケーみたいな競技である「ポロ」をする時に着るシャツから命名されたようですが、日本で「ポロ」やってる人って居るんでしょうか?ということもあり、最近ではテニスシャツとかゴルフシャツとかいう呼ばれ方もするようです。

ワイシャツは英語のwhite shirt からというのは皆さんご存知だと思いますが、中高生用のワイシャツを特に「カッターシャツ」などと呼びますよね。あれってミズノの創業者が第一次世界大戦で「勝った」ことにかけて名付けた商品名らしいですよ。

最近、クールビズとやらでノーネクタイ用のシャツが色々と出ております。私は昔からボタンダウンのシャツを愛用しているのですが、TVとかを見ているとやたら黒いボタンのシャツを着ている人が目立ちますが、あれも流行りなんでしょうか?個人的にはなんかいやらしい感じがするのですが。

ま、しかし、よく見ると、縦に並んだ黒いボタンがアクセントになり、ノーネクタイで上着を着ても以前よりは様になるような気もいたします。そうか、前ボタンの部分が「I」型のラインになるので、こういうのをIシャツ(アイシャツ)というのか、と思いましたら、アイシャツというのはH社のアイロン不要のワイシャツのことだとか。

あ、そうそう、娘にはすぐにお礼のメールを打っておきました。素っ気なくともあいしゃつくらいはしますよ、私も。

テーマ:言葉・漢字
先日来、銀婚式のことを書いているうちにふと思った「銀」という字の旁の「艮」、これどういう意味なんでしょうね。漢字の成り立ちからして、「艮」という性質を持った金属が「銀」ということなんでしょうけど...。

この「艮」という字、他の字にも含まれますよね。「根」、「限」、「恨」、「痕」。何かあんまり良さげな意味じゃないような顔ぶれ。「根深い」「限界」「遺恨」「痕跡」など繋ぎあわせると、むしろ離婚寸前夫婦の様子が完成しちゃいそうじゃん。

調べてみましょう、漢和大字典で。ふむふむ、なるほどなるほど。

「艮」は「目+匕(小刀、ナイフ)」の会意文字で、「小刀で目のまわりにいつまでもとれない入れ墨をすること」などと書いてあります。あきませんやん、そんなことしたら。大阪市役所入れませんやん。

あるいは「視線を小刀で突き刺すようにひと所にとめることをあらわす」とあります。小刀で突き刺すような視線。これも怖いですねえ。

で、これらから「一定の所にとまっていつまでもとれない」の意を含むことになるわけですね、すなわち、「根」はひと所にねをおろして動かない木のね。「限」は動かない境界。「恨」は心中にねをもっていつまでもうらむこと。そして「痕」はいつまでもとれない傷あと。

じゃあ、「銀」はどうなのか。「金+艮」の会意兼形声文字で「はめこみ、くまどりなどに用いて、いつまでもあとをとどめる、腐食しにくい金属をあらわす」、とあります。そうか、つまり銀婚は腐らないほどの関係か。いや25年も経ったら、むしろ腐れ縁やろ。


(追記)
ちなみに「腐れ縁」は「腐った縁」ではなく、「鎖」から来ているらしい。切っても切れない「鎖縁」なんですと。誰や鎖につながれてる人は?

桜井の訣別

テーマ:よもやま話
先日、晩ご飯の時、どういうわけか涙の話になって、妻が私の涙腺が枯れているとか言うので、いや最近そうでもない、とか何とか言い返しておりましたら、母が「健康得々広場」という西部福祉ステーションの催しの話をし始めました。

今年の4月に「お花見うたごえ広場」というのがあって、春や桜の歌を歌ったそうです。いろいろな歌を歌ったようですが、そのうち「桜井の訣別」という歌を歌っていたら、自然と大粒の涙がぼろぼろ落ちてきたというのです。じわ~っとまぶたが熱くなったのではなく、まさにボロボロと。

「ほ~、そりゃ何の歌ですかい?」と聞きますと、「おまんら、知らんのか楠木正成公」。「あ、知ってる、知ってる。戦前は忠臣として崇められた人やろ?」「私はほとんど知らんわ」と妻。そうそう、我々が受けた戦後教育ではあの時代の主役は足利尊氏ですもんね。

「ちょっと歌ってみて」と言いますと「♪青葉茂れる桜井の~」と歌い始めましたが、そのうち「あかん泣けてくる」と。戦場に向かう楠木正成について行こうとする息子正行に対して「お前は天皇を守るために生きのびよ。故郷に老いたる母も待っている」と諭す忠孝の歌だとか。

後でその時の歌集を見せてもらったところ、15曲くらいあって古い歌が中心だったのですが、聞いたことがないものが、この歌を含めて数曲ありました。。

戦前の忠君愛国教育の中ではヒーローであった楠木正成は戦後教育の中ではほとんど軽視され、逆賊とされた尊氏の方が大きく取り上げられます。ちなみに、私の高校時代の日本史の教科書(山川出版)を見返してみると、楠木正成に関する記述は、挙兵と戦死の事実を語るたった2行のみ。

1991年の大河ドラマ「太平記」で初めて尊氏が主人公となりましたが、南北朝時代というのは日本の歴史上の禁忌というか、灰色のベールでくるまれたような扱い。事実これ以降この時代を扱ったドラマは無いようです。

現在教科書ではこの二人はどう扱われているのでしょうか?楠木正成の歌で無意識の内に涙が流れる世代と名前すらもほとんど覚えていない世代。教育の与える影響の大きさも実感いたします。

小山ロールの如く

テーマ:旅日記
さて、有馬温泉に泊まった翌日。メインイベントが終了したのが午後4時頃。長浜に帰る前に近くに住む息子をピックアップして夕飯を一緒に食べる予定でしたが、それまでにまだ少し時間がある。

てことで、お土産も買ってないし、ガイドブックに載っていた「エスコヤマ」とやらに行ってみるかと提案。どれくらいかかるんやろかとナビで行き先入力したら何と20分の距離。「念の為に電話してみ」と妻を促します。

「あのぉ~、今から20分くらいでそちらに伺いたいんですが、小山ロール残ってますでしょうか?」という質問の答えは、「今のところまだ売り切れておりませんが、残っているかどうか保証はできません」と。まあ、万が一売り切れていても他に何かあるでしょ、ってことでナビ開始。

六甲北有料道路とかに乗って、降りた後はマッチ箱のように同じような家が止めどもなく立ち並ぶ三田のニュータウンの中をずんずんと走っていきます。普段、都会の人たちがタイムスリップしたみたいと思うような所に住んでいる我々にとっては逆タイムスリップ現象ですがな。

ナビでは20分の予定でしたが、30分ほど走ったでしょうか、ついに目的地に着。何でこんな所にこんな店がのロケーションですが、店の前には人が並んでますやん。とりあえず、妻を降ろして私はガードマンが誘導する先の大駐車場へ。

車を置いて、入口のところに参りますと

「うっそぉ~、まじかよ」と思いながら、列に並ぶ妻を発見。すると「小山ロールは私の後ろの人でおしまい。ぎりぎりセーフ!」。おお、何という幸運。あそこで妻を先に降ろしていなかったらぎりぎりアウトの憂き目に遭ったこと必至。

小山ロール以外にもスイーツは所狭しと並んでおりましたので、ここでお土産をまとめ買い。それにしてもすごい人気。ここを見てますと「うちは場所が悪いからね」なんてのは商売が上手くいかない理由にはできませんな。
いや~、絶品ですな、これ
ただの市販ケーキ(四半世紀)に非ず。お後もよろしゅうに。

晩参観

テーマ:旅日記
ホタルの季節となりまして、旧山東町はゲンジボタルの里として大々的に宣伝しておられますし、長浜の街なかでも各所でホタルが見られるという話を聞くのですが、慌しい日々を送る中ではわざわざ蛍狩りに出かける気持ちの余裕がなかなか生まれません。

さて、有馬に参りますと宿のフロントに「ホタルマップ」が置いてありまして、8時台から太閤橋の下手で見られますよ、とのことなので、夕食を済ませて浴衣がけで出かけてみることにしました。ちなみに「蛍狩り」って、てっきり虫カゴと網持って行くのかと思ってましたら、「紅葉狩り」と同様鑑賞の意味だったんですね。

坂を下って、裏道を抜けながら表通りに出ますと、チラホラと人影が現れて、さらに太閤橋の下手に来ると、有馬川の川沿いにずらりと人の列ができておりました。川下へずんずんと進んでいくと草叢のようなところに居るわ居るわホタルの乱舞。

ホタルの語源は、「ホ(火)」が「タル(垂る)」と見た目をそのまま表現したものとのことですが、実に幻想的でしばらく魅入ってしまいました。ふと左手から若いカップルの喚声が聞こえましたのでそちらの方に目を向けますと、何と男性の方の手のひらの上にホタルが止まっているではありませんか。ナイスキャッチやん。

よ~し、おいらも挑戦、とばかりに川面に飛び交うホタルに向かって、「おいでおいで」とばかりに手のひらを振り続けます。すると不思議不思議、次第次第に上方にふわふわと飛んで参ります。あともう少しというところで、ひらりと逃げられてしまいました。

「やっぱり、若い男性のフェロモンでないとあかんわ。中年のノネナールではホタルも逃げよるわ」と、妻に誂われながらも再挑戦。すると、またまた私の手技に釣られるようにふわふわと上昇してくる一匹のホタル。ゆるやかな磁力に引きつけられるように近づいて来たと思うと、ふわりと私のたなごころの上に。

「やったぁ~」「あら、ほんまに来たやん」と若い男女のようにはしゃいでしまいましたが、やっぱりこれこそが蛍狩りですな。さてさて、「ほたるこい」の歌に例えますと、「あまい水 誘われ来れど 苦い水」の25年だったかもしれませんけど、先の人生「あまい水 苦い水も あまい水」でいきたいもんです。
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