雁字搦め

テーマ:言葉・漢字
「がんじがらめ」って「雁字搦め」って書くんですね。この間、くまさんからのコメントで初めて知りました。辞書で引きますと「ひも・縄などを縦横にいく重にも巻きつけて、厳重に縛ること」と書いてあります。そうそう、もうぐるぐる巻きのイメージよね。

ではでは、その「雁字」ってのは一体どういうことなのか?つまり、雁字に搦めるとはどういうことなのか?改めて問われますと、ちょっと考え込んでしまいます。

そうか、「雁」という漢字のように、縄目が込み入って隙間が見えないくらいに複雑に縛るという感じか?いや、それなら、何でわざわざ「雁」という字にしたのか?込み入っている字ならば、「鬱」だとか「鸚」とかでもええじゃないか。

そもそも「雁字」ってどういう意味?と思い立ち、辞書を引きますと、「雁(がん)が1列に並んで飛ぶさまを文字に見立てていう語」とあるではないですか。その飛ぶさまとやらをGoogle画像で検索すると、こんな感じです
月に雁(かり)
何かイメージちゃいますやろ。とっても爽やかというか整然とし過ぎていて、全然がんじがらめの雰囲気ちゃいますやん。

この際もう一歩進んで、「雁」という字の成り立ちを調べてみましょう。すると「隹」はご存知の通り「鳥」のことなんですが、「厂(がんだれ)」は雁が直角に列をつくって飛ぶ性質を表してるんだそうですわ。

てことは、ひもや縄で何回も何回も直角を作りながら交差させて縛っていった結果が「雁字搦め」ってことなんでしょうか。「雁字搦め」はまた「束縛が多くて自由な行動が全くとれないこと」をも意味いたします。なるほど、あの整然とした雁行群を成立させるためには確かに自由な行動は許されないのかもしれませんね。

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