健康と養生

テーマ:よもやま話
私は現在51歳なのですが、徳川十五代の将軍の平均寿命はおよそこの51歳だったそうです。三河の大樹寺という徳川家の菩提所には、何と歴代将軍の遺体と等身大の位牌が安置されているのだとか。

この中で5代将軍綱吉だけは124cmと異常に小さく、どうやら内分泌異常で低身長症であったようです。また大河ドラマでも放映されたように、九代家重と十三代家定は障害者でありました。

「徳川将軍家十五代のカルテ」(篠田達明/新潮新書)という本にこれらのことが記載されていたわけですが、将軍の息子という特殊な条件下にあったとはいえ、障害者を差別することなく受け入れたのは日本史上特筆すべき出来事であったと筆者は記しています。

さて、初代将軍家康がいろいろな健康法を追求し食事や運動にも気をつかって長生きしたというのは有名な話ですが、普段我々が頻繁に使用し、おそらく最高の価値としてもてはやす「健康」。しかし意外にも15代将軍慶喜の時代までは、まだ「健康」ということばはなく、すべて「養生」といったそうです。

「健康」は緒方洪庵もしくは福沢諭吉の造語と言われているようで、出典は11世紀の中国文献「筋骸粗康健」からとのこと。これね、「からだはおおむね丈夫です」という意味なんだそうです。

からだの養生と心の養生を結合させて具体的に説かれた貝原益軒の「養生訓」は有名ですが、「人は長生きするのではなく、人生を味わい自分のしたいことをするために、元気でいなくてはならないということ」がその骨子のようです。

長らく世界一の平均寿命を誇ってきた日本人ですが、確かに大切なのは平均寿命より健康寿命。先ごろ女性の健康寿命が一番短いのは滋賀県だと報道されておりました。働き過ぎかストレスか。養生せんと往生しまっせ~。

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