テーマ:言葉・漢字
先日来、銀婚式のことを書いているうちにふと思った「銀」という字の旁の「艮」、これどういう意味なんでしょうね。漢字の成り立ちからして、「艮」という性質を持った金属が「銀」ということなんでしょうけど...。

この「艮」という字、他の字にも含まれますよね。「根」、「限」、「恨」、「痕」。何かあんまり良さげな意味じゃないような顔ぶれ。「根深い」「限界」「遺恨」「痕跡」など繋ぎあわせると、むしろ離婚寸前夫婦の様子が完成しちゃいそうじゃん。

調べてみましょう、漢和大字典で。ふむふむ、なるほどなるほど。

「艮」は「目+匕(小刀、ナイフ)」の会意文字で、「小刀で目のまわりにいつまでもとれない入れ墨をすること」などと書いてあります。あきませんやん、そんなことしたら。大阪市役所入れませんやん。

あるいは「視線を小刀で突き刺すようにひと所にとめることをあらわす」とあります。小刀で突き刺すような視線。これも怖いですねえ。

で、これらから「一定の所にとまっていつまでもとれない」の意を含むことになるわけですね、すなわち、「根」はひと所にねをおろして動かない木のね。「限」は動かない境界。「恨」は心中にねをもっていつまでもうらむこと。そして「痕」はいつまでもとれない傷あと。

じゃあ、「銀」はどうなのか。「金+艮」の会意兼形声文字で「はめこみ、くまどりなどに用いて、いつまでもあとをとどめる、腐食しにくい金属をあらわす」、とあります。そうか、つまり銀婚は腐らないほどの関係か。いや25年も経ったら、むしろ腐れ縁やろ。


(追記)
ちなみに「腐れ縁」は「腐った縁」ではなく、「鎖」から来ているらしい。切っても切れない「鎖縁」なんですと。誰や鎖につながれてる人は?

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