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G&D

テーマ:よもやま話
4/14の朝日新聞「天声人語」欄は、「ことばの響きが与える印象を音相(おんそう)と呼ぶそうだ。その道を究めた木通隆行さんの著書によると、濁音はうっとおしくて暗い反面、豪華で重厚な趣を醸す」という文章で始まっておりました。

以前、「怪獣の名前はガギグゲゴ」というタイトルで書きましたように、私も音相には少なからず興味を持っております。天声人語はさらにこう続きます。「たとえばGとDの濁音がまじる『ぎゅうどん』には不動の安定感があるという。同じ音を含む『ゴールド』も信頼では牛丼に劣らない」。(牛丼と金をまじ比べるか?)

ニューヨークの金相場が空前の高値になっており、リビア内戦、日本の原発事故などにも動じない、いわゆる「有事の金(きん)」を話題とした内容でしたが、筆者はその枕として、金(ゴールド)は音相からも安定性があるという話をしたのでしょう。

GとDの濁音が混じるもの、何があるでしょう?。確かに政治家の「ドゴール」などは安定感あるなぁ。花見の季節ですけど、花より「団子(DANGO)」の方が安定的な人気?

さらに今年の曳山祭の総当番委員長は「神戸(GOUDO)町」からでしたな。未曾有の大震災で決行が危ぶまれた曳山祭を「粛々と決行」への決断に導いた。これもG&Dの安定感のなせるワザか。

それにしても原発事故はレベル7まで行ってしまった。日本の電源(DENGEN)は音相面では安定感があるが、実態は実に不安だ。

天声人語は、「民主党内の菅おろしには呆れるが、頼りなく国難を持て余す首相にも問いたい。市場の侮りを覆す意気はありや。ここで転べば『コールド負け』である。」と結んでいる。

うまい!と言ってる場合ではない。だれがやっても「どんぐり(DONGURI)」の背比べじゃないのか。待てよ、どんぐりに安定感はあるのか?何だか、G&Dの安定説すら危うくなってまいりました。

それにしても、牛丼15670円は高いな。

日本人と英語

テーマ:よもやま話
昨日、曳山祭で山曳きのお手伝いをしたと書きましたが、途中から西中学校のALTであるニケール先生が、その一員として加わってくれました。

休憩所でしばらくお話ししていたのですが、米国カリフォルニア州から来た24歳の青年です。日本語がとても上手なので、滞日期間が長いのか、事前にある程度日本語を学んでいたのかと思ったのですが、何と来日したのは8ヶ月前で、その時は「ありがとう」と「こんにちわ」しか話せなかったそうです。

漢字はそうはいかないそうですが、ひらがなとカタカナはマスターし、日本酒も飲むし、たくあんだって食べちゃうからびっくりです。みんな、何で日本人は英語が身につかないのに、と不思議がるばかり。「なぜ、日本人は英語がしゃべれないのだろうか?」と聞きますと「日本人、恥ずかしがりだから」とニケール君。

さて、長浜市は他に先駆けて小学校英語教育に取り組んでおり、市の教育基本計画にも英語教育の重視が記されておりますが、私自身はそもそも日本人に英語が身につくことに対して極めて懐疑的であります。もちろん、日本語を捨てて英語だけというなら可能でしょうが、いわゆるバイリンガルという意味で。

学者でありませんので、理論的なことは全く言えません。が、しかし言語体系が全く異なる2つの言語をあたかもスイッチを左右させて自由自在に操るようなことは、一部の特殊能力を持ち合わせる人を除いては甚だ困難で、1億総国民が英語をペラペラ話すような状況は夢物語のような気がしてなりません。

さて、日本は冷静に考えてみますと、いや冷静に考えなくても、現在置かれている状況を見れば一目瞭然、地震をはじめ、世界で最も自然災害に見舞われやすい大層危険な国です。ここ100年を振り返っただけでも、太平洋戦争は別としても、関東大震災、伊勢湾台風、阪神大震災、そして今回の東日本大震災などなど。

もちろん、災害の多さはここ100年のことに限らず、もっと昔まで遡っても大地震、大噴火などの大災害に見舞われてきました。そして、それらの苦難にも関わらず何度も不死鳥のように蘇ってまいりました。どこへも逃げずに。

もし、日本人が英語を自由に操れたら?そして、自らの職場や家や車がすべて奪われる事態に陥ったら?ひょっとして、「もうこんな国いやだ!オレは海外に移住する」なんていう人が出てこないでしょうか?外国へ行っても言葉の不自由なく暮らせるのなら、それも選択肢として考えるのではないでしょうか?

「いやいや、そんな愛国心のない奴は日本人ではない」と?。そうかもしれません。「だから日本人が逃げないように英語教育は推進すべきではない」ということ?いやいや、そんなことは申しません。

と言うより、むしろ、どんなに災害に見舞われても、この故郷日本から逃れることができないように、外国では言葉が不便で生活しづらくするために、日本人には「外国語を習得できないような遺伝子」が刷り込まれているのではないでしょうか。8ヶ月で日本語をマスターしてしまう外国人を見るとそう考えたくなるでしょ?

自営隊出動

テーマ:曳山・歌舞伎
昨日は、曳山祭の本日(ほんび)。大震災の影響で開催が危ぶまれましたが、これこの通り、長浜八幡宮は多くの見物客で賑わいました。

さて、曳山祭は華麗な山車と子ども歌舞伎ばかりに目が行きがちですが、山が動かなければ祭は始まることも終わることもできないわけで、山の曳き手がいてはじめて成り立つものでもあります。

かつては近在の方々の力をお借りしていたようですが、近年では滋賀大学、自衛隊、連合などの支援に加えて、山組相互協力(月宮殿、萬歳楼、猩々丸)などで、これを賄って参りました。

今年は総当番さんのご意向で、震災前から山曳ボランティアを募集し、さらにバイオ大学の学生さんにもお声掛けをするなど、この縁の下の力持ちの裾野を広げる努力を重ねて来られました。

しかし、3月11日の大災害発生により、強力な助っ人である自衛隊さんの支援は今年は仰げなくなってしまいました。被災者救助・復興活動が第一ですから当然のことです。

そこで、暇番山(出番でない山組)への協力依頼がございまして、もちろん各町とも快諾。我が翁山組は鳳凰山さんとともに、諫鼓山さんの応援に。ボランティアに応募された一般市民やバイオ大学の学生さんと合わせて、総勢40名以上が集まりました。

山組からの応援者は、会社を休んで駆けつけてくれた勤め人の方々もいらっしゃいますが、やはり自営業の方が中心。「自衛隊」に代る「自営隊」出動ですね。

諌皷山は4番山だったのですが、芝居の途中から生憎雨が降り出しまして、雨中の山曳き。夕刻、雨はあがりましたが、山はご覧のようにカッパ姿で戻り山

途中休憩はあるものの朝から晩までの山曳きでやはりかなり疲れました。毎年支援していただいている皆さんに改めて強い感謝の念が湧き起って参ります。それでも出番時の緊迫感や重圧も無く、祭らしい祭を楽しませていただくことができました。諌皷山、鳳凰山、翁山の3山相互支援は来年以降も続けられる予定です。

午後11時過ぎ、無事諌皷山山蔵搬入終了。

皆様おつかれさまでした。


いま恋してますか?

テーマ:よもやま話
って、いきなり聞かれてもねえ。そんなアンケートを2081人もの男性から取って、朝日新聞が4/9のbeに掲載しておりました。回答者の27%が50代で40~60代が3/4を占めていると書いてありますから他人事ではありませんな、これは。

で、結果は「はい」が42%で「いいえ」が58%。「生活に追われて心に余力がないことを考えると、そんなものだろうと思える。」と講釈が入っておりましたが、「いいえ」の理由としては「余裕がない」よりも「もう愛や恋だのと言ってる年ではない」「恋心を抱ける相手がいない」「結婚しているから自制心が働く」などが上位。

ふんふん、なるほど。解答者は年齢層からしても88%が「結婚している」という既婚者なのですが、では「はい」と答えた男たち、一体誰に恋してるのか?

何と!「配偶者・パートナー」と答えた人がほぼ半分で圧倒的。まあ、カピパラさんに「ほんなの当り前だのクラッカーやん」と言われそうですが、愛ならともかく恋かよ?。で、数はその1/3以下にはなりますが、「職場の同僚」「趣味や遊びの仲間」「他人の配偶者・パートナー」「同級生・学友」と続きます。

「50代になってから、ますます妻がいとおしくなった。先立たれたら、おかしくなりそうだ」「還暦を迎えて、日に日に妻が恋しい。いつまでも若々しくいてほしい」などと「ますます」「日に日に」系妻帯者の愛情告白がやたら目につく、とも書かれております。

この結果を見て、「もてない男」(ちくま新書)の著者である小谷野淳さん曰く、「中高年の男が妻に恋心を抱くなんて本心とは思えない。街角で呼び止められ、絶対に素性を突き止められない状況で問われたとしたら、妻に恋してるとは言わないはず。ましてや、命がけの恋なんて答えるわけがないでしょう」と懐疑的。

さらに「性欲が衰えてくると恋愛欲も湧かなくなるもんなんです。だから、40過ぎて片思いに何年も悶々としているなんてことはあまりない。結局、ただの妄想に止まっているか、単に浮気しているかのどちらか。中間はないのです」と断じる。

妻への愛情告白は「置き去りにされまいと、こっそり哀願しているような うら悲しさが透けて見えそうなおのろけだ」という記者の感想もなかなか鋭いのか。さて、今日は曳山祭本日(ほんび)。一目惚れして恋しくなりそうな可愛い女形役者がいるかもよ~。是非お出かけ下さいませ。


裸参りの出で立ち

テーマ:曳山・歌舞伎
昨日、曳山祭の裸参りについて書きましたが、裸参りと申しましても、残念ながら、いや残念でもないか、素っ裸で走るわけではありません。ストリーキングとは違いますからね。

基本的な出で立ちというと、さらしに木股(短パン)、地下足袋、ハチマキを巻いて弓張提灯を掲げて。ということになりましょうか。現在、この基本形で裸参りを行なっている町は8町。今年の出番山で言いますと、諌皷山、春日山、青海山がこのスタイルです。
諌皷山
春日山
青海山
え!違うところもあるの?と思われますよね。そうなんです。まず、これら基本形の町は上半身は裸なのですが、シャツを着用するところがあります。いわゆる「シャツ組」。
月宮殿
今年の出番山でいうと「月宮殿」。さらには昨年出番の「常磐山」、来年出番の「猩々丸」が「シャツ組」ですね。シャツはシャツでも半袖と長袖に分かれまして、月宮殿と常磐山が半袖なのに対し、猩々丸は長袖なんですねえ。
猩々丸
それからね、細かいこと言いますと、月宮殿さんは唯一ハチマキの結び目の位置が他町とは異なるんです。他町はすべてハチマキを後ろで結びますが、月宮殿は前で結んでますねえ。何ででしょうね?面白いですね。

さらに、最も風変わりなのは、萬歳楼です。他町が木股もしくは短パンなのに対し、ここだけは「フンドシ組」なんです。まあ、ある意味風格があるかもしれませんね。確かにすれ違う時、この格好してるだけで威圧感はあります。だれがフンドシ締めてくれるんでしょうか?みんな自分で締められるんでしょうかね?
萬歳楼
これらのスタイルが大昔から継続されて来たのか、と言いますと、これまた違うんです。昔のパンフレットの写真を見ておりますと、半袖、長袖の違いはありますが、少なくとも昭和50年代前半までは、すべての山組が「シャツ組」だったことがわかります。(萬歳楼のフンドシも平成に入ってからかも)

ちなみに、わが翁山は平成40年は長袖シャツでしたし、昭和49年から平成元年までは「ランニングシャツ」を着ていたことがわかります。つまり、現在異端のように見える「シャツ組」こそが伝統を守り続けている保守派と言ってもいいかもしれません。

多くの町がシャツを脱ぎ捨てた理由ですか?シャツ姿で水に濡れますと異常に寒いからだと思いますよ。

最後にちょっとサービス7年前ですな
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