女性の立て膝

テーマ:よもやま話
先日、メイさんが「片膝立てたお地蔵さま」をご紹介なさっておられまして、できたら「女性であってはほしくない姿」と形容されておりました。

そうしましたら、後日今度は毎日新聞で「お江の肖像画はなぜ立て膝なの?」という記事を発見いたしました。お正月に長浜城歴史博物館で特別展示されていた、お江を書いた絵としたは現存唯一のものである崇源院像は言われてみると確かに立て膝。

解説によりますと、

・正座が普及したのは畳が普及した江戸時代からで、戦国時代は姫たちも武将たちと同様、座り方はあぐらか立て膝だったらしい

・江戸時代は畳の上で正座をしていたかもしれないが、いつ敵が襲ってくるかもしれない戦国の世を生き抜いたお江さんの気概を絵師が立て膝で表現したのかも

ということだそうです。なるほど「あぐらをかく」って言葉は、ちょっと気が緩んだというか緊張感のない様子にも使われますが、戦国時代は何もない時は「あぐら」、いざと言うときは「立て膝」だったのでしょうか。

そう言えば、韓国では女性があぐらをかいて食事をしても行儀が悪くないのだそうです。特に民族衣装であるチマチョゴリ着用の際は、立て膝が正式のスタイル。見た目が美しいことと、給仕のためにすぐ動きやすいからだと言われているようです。

メイさんの見つけたお地蔵さまの前掛けは元々はチマチョゴリだったのかもしれませんね。

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