布団袋電車に乗る

テーマ:よもやま話
最近、息子の進学、引越ネタで引っ張っておりますが、今の子はアパートというんかワンルームマンションというんか贅沢になって、まあとにかく風呂やトイレが共用なんてことはほとんどないみたいですね。

私が学生の時は東京の武蔵野市にあった「湖国寮」、いわゆる滋賀県人寮に入寮いたしました。とりあえず適当な下宿先を見つけるまで1年間ほど居る予定だったのですが、引越が面倒なため結局4年間おりました。

今年大学を卒業した娘も、最初女子大の寮に入れたのですが、先輩との相部屋生活と厳しい規則に耐えかねて、1年も経たずに退寮し、自らアパートを探して引っ越しました。

私が居た湖国寮は1~3年までが二人部屋。4年になって初めて一人部屋となります。部屋といっても机と、畳が埋め込まれたベッド、それに簡単な洋服掛けがあるだけ。トイレやお風呂はもちろん共用で掃除当番も回って参ります。

いろいろな逸話があるのですが、今回は引越編。息子の引越はそれこそ電化製品やらベッドやら色々と送ったり、細かな物は車で運んだわけですが、私の時はダンボール数箱と布団袋だけ。

しかし、いざ寮に着いてみると、私の布団が見当たりません。家に電話いたしましたら間違いなく送ったとのこと。ちなみに携帯もない時代ですので、寮に一台だけある赤電話ですよ。途方に暮れて部屋に向かいましたら、相部屋は高校の同級生N君。

「おぉ!」とか言って再会を懐かしみつつ、「俺の布団がないんや」と話しているうちに、そいつの布団の柄に見覚えが...。「同じ布団ちゃうん?」と言って布団袋を見せてもらったら、私の名前が書いてある。間違えたのは相部屋のやつでした。

1年後に、M大に入学しそれまで下北沢で3畳一間の生活をしていた同級生のO君(現長浜市〇〇課長)が、湖国寮へ移って来る事になり、その年新たにR大に合格し入寮していたニルモン君と二人でO君の引越の手伝いに。と言ってもトラックや車ではなく電車で。

何せ三畳一間の生活。彼の生活物資は布団袋一つに納まり、我々3人はそれを下北沢から井の頭線と中央線で運び、三鷹駅からえっちらこっちら歩いて運んだわけです。布団袋が電車で運ばれる姿を見た東京都民は目を丸くしておりましたが、ようやりましたな、我々も。今となれば本当にいい思い出です。

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