日本人と英語
テーマ:よもやま話
2011/04/17 09:26
昨日、曳山祭で山曳きのお手伝いをしたと書きましたが、途中から西中学校のALTであるニケール先生が、その一員として加わってくれました。
休憩所でしばらくお話ししていたのですが、米国カリフォルニア州から来た24歳の青年です。日本語がとても上手なので、滞日期間が長いのか、事前にある程度日本語を学んでいたのかと思ったのですが、何と来日したのは8ヶ月前で、その時は「ありがとう」と「こんにちわ」しか話せなかったそうです。
漢字はそうはいかないそうですが、ひらがなとカタカナはマスターし、日本酒も飲むし、たくあんだって食べちゃうからびっくりです。みんな、何で日本人は英語が身につかないのに、と不思議がるばかり。「なぜ、日本人は英語がしゃべれないのだろうか?」と聞きますと「日本人、恥ずかしがりだから」とニケール君。
さて、長浜市は他に先駆けて小学校英語教育に取り組んでおり、市の教育基本計画にも英語教育の重視が記されておりますが、私自身はそもそも日本人に英語が身につくことに対して極めて懐疑的であります。もちろん、日本語を捨てて英語だけというなら可能でしょうが、いわゆるバイリンガルという意味で。
学者でありませんので、理論的なことは全く言えません。が、しかし言語体系が全く異なる2つの言語をあたかもスイッチを左右させて自由自在に操るようなことは、一部の特殊能力を持ち合わせる人を除いては甚だ困難で、1億総国民が英語をペラペラ話すような状況は夢物語のような気がしてなりません。
さて、日本は冷静に考えてみますと、いや冷静に考えなくても、現在置かれている状況を見れば一目瞭然、地震をはじめ、世界で最も自然災害に見舞われやすい大層危険な国です。ここ100年を振り返っただけでも、太平洋戦争は別としても、関東大震災、伊勢湾台風、阪神大震災、そして今回の東日本大震災などなど。
もちろん、災害の多さはここ100年のことに限らず、もっと昔まで遡っても大地震、大噴火などの大災害に見舞われてきました。そして、それらの苦難にも関わらず何度も不死鳥のように蘇ってまいりました。どこへも逃げずに。
もし、日本人が英語を自由に操れたら?そして、自らの職場や家や車がすべて奪われる事態に陥ったら?ひょっとして、「もうこんな国いやだ!オレは海外に移住する」なんていう人が出てこないでしょうか?外国へ行っても言葉の不自由なく暮らせるのなら、それも選択肢として考えるのではないでしょうか?
「いやいや、そんな愛国心のない奴は日本人ではない」と?。そうかもしれません。「だから日本人が逃げないように英語教育は推進すべきではない」ということ?いやいや、そんなことは申しません。
と言うより、むしろ、どんなに災害に見舞われても、この故郷日本から逃れることができないように、外国では言葉が不便で生活しづらくするために、日本人には「外国語を習得できないような遺伝子」が刷り込まれているのではないでしょうか。8ヶ月で日本語をマスターしてしまう外国人を見るとそう考えたくなるでしょ?
休憩所でしばらくお話ししていたのですが、米国カリフォルニア州から来た24歳の青年です。日本語がとても上手なので、滞日期間が長いのか、事前にある程度日本語を学んでいたのかと思ったのですが、何と来日したのは8ヶ月前で、その時は「ありがとう」と「こんにちわ」しか話せなかったそうです。
漢字はそうはいかないそうですが、ひらがなとカタカナはマスターし、日本酒も飲むし、たくあんだって食べちゃうからびっくりです。みんな、何で日本人は英語が身につかないのに、と不思議がるばかり。「なぜ、日本人は英語がしゃべれないのだろうか?」と聞きますと「日本人、恥ずかしがりだから」とニケール君。
さて、長浜市は他に先駆けて小学校英語教育に取り組んでおり、市の教育基本計画にも英語教育の重視が記されておりますが、私自身はそもそも日本人に英語が身につくことに対して極めて懐疑的であります。もちろん、日本語を捨てて英語だけというなら可能でしょうが、いわゆるバイリンガルという意味で。
学者でありませんので、理論的なことは全く言えません。が、しかし言語体系が全く異なる2つの言語をあたかもスイッチを左右させて自由自在に操るようなことは、一部の特殊能力を持ち合わせる人を除いては甚だ困難で、1億総国民が英語をペラペラ話すような状況は夢物語のような気がしてなりません。
さて、日本は冷静に考えてみますと、いや冷静に考えなくても、現在置かれている状況を見れば一目瞭然、地震をはじめ、世界で最も自然災害に見舞われやすい大層危険な国です。ここ100年を振り返っただけでも、太平洋戦争は別としても、関東大震災、伊勢湾台風、阪神大震災、そして今回の東日本大震災などなど。
もちろん、災害の多さはここ100年のことに限らず、もっと昔まで遡っても大地震、大噴火などの大災害に見舞われてきました。そして、それらの苦難にも関わらず何度も不死鳥のように蘇ってまいりました。どこへも逃げずに。
もし、日本人が英語を自由に操れたら?そして、自らの職場や家や車がすべて奪われる事態に陥ったら?ひょっとして、「もうこんな国いやだ!オレは海外に移住する」なんていう人が出てこないでしょうか?外国へ行っても言葉の不自由なく暮らせるのなら、それも選択肢として考えるのではないでしょうか?
「いやいや、そんな愛国心のない奴は日本人ではない」と?。そうかもしれません。「だから日本人が逃げないように英語教育は推進すべきではない」ということ?いやいや、そんなことは申しません。
と言うより、むしろ、どんなに災害に見舞われても、この故郷日本から逃れることができないように、外国では言葉が不便で生活しづらくするために、日本人には「外国語を習得できないような遺伝子」が刷り込まれているのではないでしょうか。8ヶ月で日本語をマスターしてしまう外国人を見るとそう考えたくなるでしょ?