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カレーシュー

テーマ:よもやま話
昨夜のアジアカップ、日韓戦。素晴らしい戦いでしたね。本田→長友→前田と流れるような展開からの得点。華麗なシュート!という話ではござんせん。

この間、母に「お風呂どうぞ」と言いましたら、「私ゃ昨日入ったでええわぁ」。あれ、昨日は入ってないはずやけどと思いながら妻に伝えますと、「老人になると新陳代謝が少なくなって、一日や二日お風呂に入らなくてもあまり臭わないからいいんじゃない、冬だし」

てな話をしておりましたら、加齢臭の話になりまして、「う~ん、加齢臭かぁ~」と言った途端に、いやですね~、このダジャレ脳というかオヤジ脳、「カレーシュー」、つまり「カレーが中に入ったシュークリーム」を思い浮かべてしまいまして、

「カレーシューってええんちゃう?」と言いますと、息子も同意して「おお、カレー味のシュークリーム、ええかもぉ」「ぱんやさんに作ってもらおか、あそこカレーパンの種類もやたら多いし」とか何とか言って盛り上がっておりましたら、

「そんなもん誰が買うんやいな!」と冷や水を浴びせるような声が飛んでまいります。「いやいやわからんでぇ。甘いもんが苦手な人もカレーシューならいけるやろ」「だから、その名前では誰も買わないでしょ」「あ、ひょっとしたら、もう既にあるかもぉ」「誰がそんなもん、作ろかいな!」

と、さんざやりあった後、やはり気になりましてネットで調べてみることにいたしました。もし、無かったらホンマに作ったろ、と半ば期待しながら....。

そしたら、あるんですな、やっぱり。少なくとも2種類あるようで、まず3年前に発売したのが、三重県志摩市「エンゼル」

シュー生地にカレー粉を混ぜてスティック状にしたお菓子。父の日の贈り物として考えられたため、ネクタイをイメージして細長い形に仕上げられております。う~ん、しかし、これは思っていたのと違うなぁ、と他のをクリックしましたら、出ました、出ました、
福岡市「オペラ」の

これこれ、これだがね~。中身はキーマカレー。昨年10月の発売で1個158円だとか。妻よ!君のふるさと福岡県で売ってるらしいぞ。今度里帰りしたら買って来てくれたまえ。(でもこれチキンか?)






模造紙やろ~

テーマ:よもやま話
恒例になりつつある、日経プラス1の「学び今昔物語」ネタ。先週のテーマは「学級新聞」。小・中学校の時に、楽しい行事の様子などを伝えるのに作りましたね。

記事には、「従来は大きな模造紙に、色とりどりのサインペンや写真などを用意して、大勢で仕上げることも多かった」→「ガリ版印刷やその進化系ともいわれる謄写ファクス印刷なども使われてきた」が→「最近多くの学校で取り入れられているのが、パソコンによる新聞作りだ」と書かれています。

そうか、今はパソコンで作っちゃうんや~。編集も簡単やし写真も簡単に添付できるし、確かに便利ですわな。私らの時代は模造紙の大型のに加えて、ガリ版印刷のを小汚いわら半紙に刷りましたな。鉄筆でガリガリと書きながら。ガリガリやるからガリ版なんでしょうね。

小学校高学年から中学校にかけてでしたかね、「ボールペン原紙」なる緑色のやつがガリ版に取って代わりました。これによって、結構お手軽に書けるようになった感はありましたが、鉄筆に比べてボールペンの先が太いんで、仕上がりの満足感はやや薄れたように記憶しています。

閑話休題。最近すっかり出番の減った「模造紙」。これ何で「模造紙」って言うんでしょうね?模造って何かを真似して作るってことでしょ。何を真似たんよ?まさか、もぞもぞもぞと巻いて仕舞う様から転じたわけでもありますまい。

調べてみましらね、1878年に明治政府がパリ万国博覧会にお札などの印刷に使われる三椏(ミツマタ)紙を出品したところ大層評判が良かったそうじゃ。これを見たオーストリアの製紙会社が三椏ではなく亜硫酸パルプを原料にして、似たような紙を真似て作ったわけじゃな。

この紙「Simili Japanese vellum」は訳すると、「日本の局紙の模造品」。やがて、これが日本に輸出され、改良を加えたものを日本の製紙会社も大量生産するようになったが、「模造紙」という名前だけがそのまま残ったそうじゃ。日本の技術は大したもんだし、真似たことを堂々と名乗るのも潔いのぉ。

なお日本全国見渡すと、「模造紙」を「模造紙」と言わないところもあるらしい。例をあげると「B紙(岐阜)」「大洋紙(新潟)」「ガンピ(富山)」「広用紙(九州)」「鳥の子用紙(愛媛・香川)」「大判用紙(山形)」などなど。でも、それこそ模造紙の模造紙やろが~。

板につく

テーマ:言葉・漢字
先日、tossanが「すっかり雪化粧が板についてきた伊吹山」という表現をされておりました。そして何で「板につく」って言うのか、と私の方へいきなりパスを送って来られました。ネタ振りに寝た振りするわけにも参りませんので...。(納豆と豆腐は後日ね)

雪山そして板と来れば、最近スノボーに押され気味ですけど、やっぱりスキーですよね。「やっとこの板にもなじんできた」とか「抜群の板さばき」などと申しますが、私は成人してから始めたために恐怖感が勝り上達はしませんでした。そう言えば「ボード」も「板」そのものですな。

あ、スキーと「板につく」は関係ないみたいです、ちなみに。この言葉聞いて、パッと思い浮かぶのは、これ。

ねぇ、昔はごちそうでねぇ。競って取り合って食べたものです。今ではお節料理で最後まで残るのがこれ。「もう、半分でええがな」「だって、紅白1本ずつしか買ってないもん」「どっちか一色でええがな」「何言ってんのよ!紅白で縁起物なの」

しかし、これ漢字で書きますと「蒲鉾」。一体どこが板についているんでしょうか?実はこの「かまぼこ」、古くは細い竹を芯にして筒型に塗りつけ、その形がガマの穂に似るところからこの名がついた、と辞書に記されております。むしろ現在の竹輪みたいなもんだったんですね。で、それが「板についた」???
 → 
わけでもないようであります。前置きが長くなりましたが、どうやらこれは歌舞伎から来た言葉のようですね。「板」は舞台のことで、「板につく」とは「役者が経験を積んで、演技が舞台によく調和する」という意味だったんですね。

ここから派生して、「経験を積んで、動作や態度が地位・職業などにしっくり合う」という意味でも使われるようになりました。ところでtossanの用例では、「季節が深まって、雪化粧が伊吹山にはしっくり合う」という意味なのでしょうか。人以外に使うことはないのかもしれませんが、伊吹山を人に例えた立派な擬人法ですね。

ハイ

テーマ:よもやま話
ちょっと(いやかなり)前の朝日新聞beの「キミの名は」というコラムで「ハイサワー」という博水社の看板商品が取り上げられておりました。曰く、忘年会などで居酒屋で飛び交う「〇〇ハイ」や「××サワー」の語源とされるのが、この日本最初の焼酎割用炭酸飲料なのだそうです。

サワーとは元々「ウイスキーやジンなどの蒸留酒にレモンなどを加えたカクテル」のこと(広辞苑)をいうそうで、博水社の先代社長が苦節20年「ついに和風カクテルを俺が作り出した」と狂喜し、「俺サワー」と命名しようとしたが、社員に却下され、結局「わが輩のサワー」→「ハイ(輩)サワー」になったんだとか
商標登録も輩サワーが正解
じゃあ、近年小雪のCMで大流行となった「ハイボール」。あの「ハイ」もこの「ハイ(輩)」なのか?「わが輩のボール」じゃ違うもん想像してまうやろ。

「ハイボール」は「スピリッツを炭酸飲料やアルコールの含まれていない飲料で割ったもの」を指すようですが、どうやら、こっちは「highball」という正式な英語名称らしくて、語源は諸説あるものの、「ハイ」はいわゆる「高い」の意味であって、決して「わが輩」ではないようであります。

ところで「酎ハイ」というのは、「焼酎ハイボール」の略だそうですので、「酎ハイ」の「ハイ」は「high」であって「輩」ではない。では酒場で飛び交う「〇〇ハイ」のうち、「輩(はい)」の方は一体どれなのか?

まあ、そんなことは酒を飲んでいる時にゃあどうでもいいことであって、「てめえ、理屈っぽいんだよ、帰れ!」と一喝されてしまうでしょうな。そう言えば、小学校1年生のときの国語の教科書、「はるみさん、ハイ」だった人はどなたからどなたまでかな?

よりをかける

テーマ:まちづくり
1月16日の早朝、「遠くへ行きたい」という番組で長浜が取り上げられました。旅人は宮崎美子さんで、ブロガーであるおおの履物店さんドラゴン・スリーさんも登場されました。

と言っても、この日は子どものセンター試験に加えて朝から大雪で見ている余裕もなかったのですが、昨日曳山博物館に参りまして「見られんかったわ~」と言いましたら、ドラゴン・スリーさん「あ、DVDありますよ」ってことで借りてきて見せていただきました。

お笑いタレントが出てきて「すご~い、こんなの初めてぇ!」とか「めっちゃ、うま!」とか言って終わる旅番組が多い中、さすが宮崎美子さん、て言うかこの番組、ストーリーもあって学術的で高尚です。ビロード、三味線糸、そして湖魚の入口(生産)と出口(製品)にスポットを当てた見事な構成。

私自身とりわけ興味深かったのが「丸三ハシモト」さんでの三味線糸の製造過程。絹糸を両側から引っ張っておもりのようなものを二人がへらでこすって回転させてやあります。そこで画面に出てきた解説文字が「よりをかける」。はは~ん、よりをかけるってここから来てるんや~、と思わず感動。

この言い回し、「腕によりをかけた料理」などという様に何気なく使っていますが、漢字で書くと「撚り(縒り)をかける」、つまり糸を強くする為に何本かの糸をねじり合わせる撚糸が語源なんですね。そして、映像を見ていると撚りをかける作業が実に「よりをかけている」なあと感心してしまうのです。

で、男女関係などの「よりを戻す」などという言葉もありますが、これもここから来ているそうです。でも、よりを1本ずつの糸に戻すんじゃなくて、緩んだ撚りをもう一度元通りにする、ってことなんでしょうね。

さて、おおのさんは、ビロードの歴史について宮崎さんを唸らせる名解説、ドラゴン・スリーさんは三味線の腕前を披露と大活躍でしたね。まさに「よりをかけた」お二人の名場面、曳山博物館の伝承スタジオで映写会の価値有りかもしれません。

え?「撚りにも撚って」そんなところで、って?おっと、そちらは「選りにも選って」よと、漢字女王の宮崎美子さん。今度はうちにも寄って。
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