模造紙やろ~

テーマ:よもやま話
恒例になりつつある、日経プラス1の「学び今昔物語」ネタ。先週のテーマは「学級新聞」。小・中学校の時に、楽しい行事の様子などを伝えるのに作りましたね。

記事には、「従来は大きな模造紙に、色とりどりのサインペンや写真などを用意して、大勢で仕上げることも多かった」→「ガリ版印刷やその進化系ともいわれる謄写ファクス印刷なども使われてきた」が→「最近多くの学校で取り入れられているのが、パソコンによる新聞作りだ」と書かれています。

そうか、今はパソコンで作っちゃうんや~。編集も簡単やし写真も簡単に添付できるし、確かに便利ですわな。私らの時代は模造紙の大型のに加えて、ガリ版印刷のを小汚いわら半紙に刷りましたな。鉄筆でガリガリと書きながら。ガリガリやるからガリ版なんでしょうね。

小学校高学年から中学校にかけてでしたかね、「ボールペン原紙」なる緑色のやつがガリ版に取って代わりました。これによって、結構お手軽に書けるようになった感はありましたが、鉄筆に比べてボールペンの先が太いんで、仕上がりの満足感はやや薄れたように記憶しています。

閑話休題。最近すっかり出番の減った「模造紙」。これ何で「模造紙」って言うんでしょうね?模造って何かを真似して作るってことでしょ。何を真似たんよ?まさか、もぞもぞもぞと巻いて仕舞う様から転じたわけでもありますまい。

調べてみましらね、1878年に明治政府がパリ万国博覧会にお札などの印刷に使われる三椏(ミツマタ)紙を出品したところ大層評判が良かったそうじゃ。これを見たオーストリアの製紙会社が三椏ではなく亜硫酸パルプを原料にして、似たような紙を真似て作ったわけじゃな。

この紙「Simili Japanese vellum」は訳すると、「日本の局紙の模造品」。やがて、これが日本に輸出され、改良を加えたものを日本の製紙会社も大量生産するようになったが、「模造紙」という名前だけがそのまま残ったそうじゃ。日本の技術は大したもんだし、真似たことを堂々と名乗るのも潔いのぉ。

なお日本全国見渡すと、「模造紙」を「模造紙」と言わないところもあるらしい。例をあげると「B紙(岐阜)」「大洋紙(新潟)」「ガンピ(富山)」「広用紙(九州)」「鳥の子用紙(愛媛・香川)」「大判用紙(山形)」などなど。でも、それこそ模造紙の模造紙やろが~。

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