兎角亀毛
テーマ:言葉・漢字
2011/01/03 09:15
言うまでもなく、今年は「卯年」、つまり「うさぎ年」ですね。年賀状のコマーシャルで「卯」を「卵」と書き間違えるというのがありましたが、うさぎは哺乳類で卵は産まないから、「卵」じゃなくて「卯」なんでしょうか。
とかくそのように思いがちですが、この二つの文字は全く無関係で、「卵」の方は魚やカエルの卵を描いた象形文字なのに対し、「卯」は門を無理に押し開けて中に入り込むさまを示す指事文字なのだとか。
とにかく、「卯」は十二支の四番目にあてられただけであって、うさぎとは直接関係はありません。普通にうさぎの漢字として思い浮かぶ「兎(正確には兔)」の方が、その姿を描いた象形文字。
さて、「とかく」とか「とにかく」とかよく使いますが、漢字で書くと「兎角」に「兎に角」。ともに「うさぎの角」と書きます。それはそうと、「とかく」と「とにかく」はよく考えるとちょっと意味が違いますよね。
「とかく」は「あれやこれや」、「ややもすると」
「とにかく」は「いずれにしても」、「それはさておき」
とやかく言ってないで、先を急ぎましょう。あ、「とやかく」も「兎や角」なんですが、そもそも「兔」に「角」ってあったっけ?
えっ!あるのかよ?
いやいや。元々仏教用語に「兎角亀毛(とかくきもう)」というものがありまして、「うさぎの角と亀の毛」つまり、この世にあり得ない物のたとえとして使われる言葉があったのですが、「とかく」や「とにかく」は、ここから漢字だけ拝借したんだそうです。
兎角亀毛
そんなことあり得な~い?そうそう、そういう時は「とかくきも~い」って大きな声で言いましょうね。
とかくそのように思いがちですが、この二つの文字は全く無関係で、「卵」の方は魚やカエルの卵を描いた象形文字なのに対し、「卯」は門を無理に押し開けて中に入り込むさまを示す指事文字なのだとか。
とにかく、「卯」は十二支の四番目にあてられただけであって、うさぎとは直接関係はありません。普通にうさぎの漢字として思い浮かぶ「兎(正確には兔)」の方が、その姿を描いた象形文字。
さて、「とかく」とか「とにかく」とかよく使いますが、漢字で書くと「兎角」に「兎に角」。ともに「うさぎの角」と書きます。それはそうと、「とかく」と「とにかく」はよく考えるとちょっと意味が違いますよね。
「とかく」は「あれやこれや」、「ややもすると」
「とにかく」は「いずれにしても」、「それはさておき」
とやかく言ってないで、先を急ぎましょう。あ、「とやかく」も「兎や角」なんですが、そもそも「兔」に「角」ってあったっけ?
えっ!あるのかよ?
いやいや。元々仏教用語に「兎角亀毛(とかくきもう)」というものがありまして、「うさぎの角と亀の毛」つまり、この世にあり得ない物のたとえとして使われる言葉があったのですが、「とかく」や「とにかく」は、ここから漢字だけ拝借したんだそうです。
兎角亀毛
そんなことあり得な~い?そうそう、そういう時は「とかくきも~い」って大きな声で言いましょうね。