よりをかける

テーマ:まちづくり
1月16日の早朝、「遠くへ行きたい」という番組で長浜が取り上げられました。旅人は宮崎美子さんで、ブロガーであるおおの履物店さんドラゴン・スリーさんも登場されました。

と言っても、この日は子どものセンター試験に加えて朝から大雪で見ている余裕もなかったのですが、昨日曳山博物館に参りまして「見られんかったわ~」と言いましたら、ドラゴン・スリーさん「あ、DVDありますよ」ってことで借りてきて見せていただきました。

お笑いタレントが出てきて「すご~い、こんなの初めてぇ!」とか「めっちゃ、うま!」とか言って終わる旅番組が多い中、さすが宮崎美子さん、て言うかこの番組、ストーリーもあって学術的で高尚です。ビロード、三味線糸、そして湖魚の入口(生産)と出口(製品)にスポットを当てた見事な構成。

私自身とりわけ興味深かったのが「丸三ハシモト」さんでの三味線糸の製造過程。絹糸を両側から引っ張っておもりのようなものを二人がへらでこすって回転させてやあります。そこで画面に出てきた解説文字が「よりをかける」。はは~ん、よりをかけるってここから来てるんや~、と思わず感動。

この言い回し、「腕によりをかけた料理」などという様に何気なく使っていますが、漢字で書くと「撚り(縒り)をかける」、つまり糸を強くする為に何本かの糸をねじり合わせる撚糸が語源なんですね。そして、映像を見ていると撚りをかける作業が実に「よりをかけている」なあと感心してしまうのです。

で、男女関係などの「よりを戻す」などという言葉もありますが、これもここから来ているそうです。でも、よりを1本ずつの糸に戻すんじゃなくて、緩んだ撚りをもう一度元通りにする、ってことなんでしょうね。

さて、おおのさんは、ビロードの歴史について宮崎さんを唸らせる名解説、ドラゴン・スリーさんは三味線の腕前を披露と大活躍でしたね。まさに「よりをかけた」お二人の名場面、曳山博物館の伝承スタジオで映写会の価値有りかもしれません。

え?「撚りにも撚って」そんなところで、って?おっと、そちらは「選りにも選って」よと、漢字女王の宮崎美子さん。今度はうちにも寄って。

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