丁寧語と親しみ

テーマ:言葉・漢字
3/23の朝日新聞夕刊の「※食べられません」というコラムで西加奈子さんが「親しみ」という題で書いておられたのですが、よく返信ハガキなどで、名前を書くところは「ご芳名」、住所のところは「ご住所」、電話番号は「お電話番号」と丁寧な書き方をされていますよね。

で、これ礼儀として、「ご芳名」の「ご芳」、「ご住所」の「ご」、「お電話番号」の「お」を棒線で消して返事を出しますよね。ところが、「FAX番号」や「E-MAIL」については丁寧語はついておらず、消すところがない、と。

筆者は「お」とか「ご」がつけられるものと、そうでないものは他にもあり、「いも」や「まめ」は「お」のみならず「さん」までつけて、「おいもさん」「おまめさん」と言うのに、「ごま」や「かぼちゃ」は呼び捨て。この線引きは何なのか?と疑問を呈します。

丁寧に呼ばれるものは、土地になじみがあったり、皆に愛されているものだと聞く、とも。このあたりだと、「御坊さん」「八幡さん」「豊国さん」など。「黒壁さん」とかはまだ言わんわなぁ。

丁寧な呼び方が親しみの現れだとしたら、住所や電話はFAXやEーMAILよりも歴史が長いので、この使い方は正しいのかもと言いながら、それにしてももうFAXあたりはベテランだし、E-MAILがないと暮らしていけないのに、と筆者。

う~ん、どうなんでしょう。単に横文字だから「お」とか「ご」をつけにくいだけなんじゃないでしょうか。「おふぁっくす番号」とか「御イーメールアドレス」なんて言うと意味まで変わってしまいそうな。

ところで、「お」と「ご」の使い分けは、例外はあるものの「お」は和語に「ご」は漢語につけるということになっているそうな。あ、そうだ、FAXやE-MAILは「さん」づけするか。「御社のファックス番号さんを頂戴できますか?」とかね。

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