風邪を引く

テーマ:言葉・漢字
いや、実際に風邪を引いたわけではございませんのやけど、昨日のブログで、ゆうこりんさんが「ガムテープが風邪を引かないように」なんて書いておられました。思わず
そんなガムテープおらんやろ

と、突っ込みたくなりかけたんですが、いやいや風邪引く、引くわ、と思い直しました。確かに言いますよね。「お茶が風邪を引く」とか「ねりがらしが風邪を引く」とか。

要するに「空気に触れることで、湿ったり乾燥したりして品質が落ちる」ということを「風邪を引く」と表現いたします。「風邪薬が風邪を引いてしまった」なんて、ホンマに笑い話ですわな。

ところで、病気の話に戻りますが、何で風邪は「ひく」んでしょうね?他の病気はどちらかというと「かかる」ですもんね。NHKアナウンサールームのブログ「気になる日本語ことば-トクする日本語」によれば、

どうやら、物がかぜをひくのと同じように、人間のかぜも「空気に触れること」が原因と考えられていたようです。物や人間に影響を与える「悪い風」を体の中に「引き込む」ことで体を壊すと考えたので「ひく」という言い方するんですね。

現在、病名として一般流布している「風邪(かぜ)」は「フウジャ」つまり邪(よこしま)な風という意味で、病気の原因を指したんですね。悪い風は広く病気全般の原因と考えられていたようで、だから「風疹」「痛風」「中風」など風が病名についているんだとか。

言われてみると、風に長時間当たっていると風邪を引く感ありますし、昔の人がそういう風に考えたのも頷けますわ。「風邪を押して出勤する」なんていう言い方もしますが、引いたり押したり大変ですね。いやいや、押したり引いたりしなくていいようにお互いに気をつけましょう。


(追記)
そうはいうものの、おたふく風邪を「引く」と言わないのは不思議ではある

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