あいさつと同朋感

テーマ:よもやま話
日専連の隔月誌「専門店」の最新号の中に「あいさつの苦手な日本人」というタイトルのエッセイが掲載されていました。ビジネスのために来日したフランス人の友人をゴルフに連れて行ったら、至れり尽くせりのサービスに感激されたという話。

しかし帰りの車の中で友人は怪訝そうにこう言ったとか。「日本のゴルフ場での経験は、私にとって夢のような時間だったよ。ただ一つだけ気が付いたことがあるんだ。日本人のプレイヤーは、ほかのプレイヤーに出会ったとき、なぜあいさつをしないんだろう」

筆者は「シャイだから」とか「あまり他人と親しげに話さない国民だから」と言いたかったのだが、それもあまり答えにならないと思い、仕方なく「日本人は知らない人に対して、あいさつが不得手なんだよ」と答えたそうです。

筆者は「ヨーロッパでゴルフをすると、皆、同じ趣味を持つ同朋感のようなムードがあり、必ず親しげにあいさつをする。」とも書いていましたが、確かに欧米人は目が合うと他人でも親しげに「ハイ!」と声を掛けてきますね。

実は今年度長浜市では「長浜子どものちかい」及び「長浜子育て憲章」を策定しました。それぞれ5項目あるのですが、「子どものちかい」の第一番目が「元気にあいさつをします」で、「子育て憲章」は「子どもに誠実に生きる姿を見せます」が第一項目。

あいさつの苦手な日本人の大人が誠実に「あいさつをしない」姿を見せたら、子どもはやっぱりあいさつの苦手な日本人にしか育たないのでは?とふと思ったわけです。子どものちかいも「誰にでも」とは書いてないし、やはりいわゆる「その子の世間の範囲内で」という日本らしい想定なんでしょうね。

さて、昨日は彼岸の入りの前日ということで、というか暖かい陽気となったので、お墓掃除に行ってまいりました。草むしりをしてたら、通りがかりの方に「こんにちは」とあいさつをされまして、思わず「あ、こんにちは」と。

さらに、しばらくして通りかかられた方も「こんにちは」と。あれあれ、日本人はあいさつが苦手じゃなかったのか?と思いながらも気持ちがいいので、今度は別の方にこちらから声を掛けてみました。すると「あれは、伊吹山ですか?」と聞かれ、「そうですよ」と言うと「きれいですね~」と。どうやら、他府県からお見えの様子。
梨の木墓地から望む伊吹
もう一組のご夫婦連れにも「こんにちは」とご挨拶をいたしますと、気持よく返事が返ってまいりました。お墓もヨーロッパのゴルフ場と同じく、同じ趣味いや志を持つ同朋感が湧いてくる場所なんでしょうか。

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