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やけどやけど

テーマ:よもやま話
先週の金曜日の夕方のこと。店に居りましたら、奥から「ちょっと来て」と母が私を呼ぶ声。悲鳴ではないのですが、老人特有の逼迫感で。こら行かなあかん、と思いまして座敷の戸を開けると、

うわっ!何と仏壇の中の香炉から火が上がっているではありませんか。おいおい、火事になるがなぁ!と言いながらも、瞬間どうしたらいいかわからなくなりまして、とりあえず左手で香炉をさわろうとしたら、母が「あかん、熱いで!」。しかし、時既に遅し。

「あっち!」と手を離したら、香炉が傾き、輪台に引火しそうに。しょうがないのでもう1回触って元に戻す。台所に居る妻に「仏壇が火事や!」と伝え、「タオルかなんかないか」と言いましたら、探し出してきてそのまま仏間に走り、香炉の上にかぶせ火を消し、流し台に。

幸い火事にはなりませんでしたが、私の左手の親指、人差し指、中指の先が白くなって感覚がありません。妻に言いますと「それ、やけどやん。すぐ冷やさな」と流水を流し、その後凍った保冷剤で冷やし続けます。

どうやら、母がろうそくの燃えカスのたまった香炉にまた燃えかけのろうそくを入れたらしい。しかも、しばらくしたら火が消えると思って暫く眺めていたみたい。したがって香炉はかなりの温度に達していたというわけです。

料理をされる方はこういう火傷を経験されたことあるのでしょうが、私は初めて。「おい、おれの指白くなって感覚ないわ」と言いますと、妻が「そらそうや。お刺身とかでも透明なのが熱を加えたら白くなるやろ。タンパク質やがな」

冷やしているうちは、痛みが治まるのですが、離してしばらくすると激痛が。母が申し訳なさそうに薬とバンドエイドを持って来てくれましたので、とりあえずそれで応急措置。
懐かしのパイロール

しかし、これ20年以上前のでしょ。てことで、薬局へ行って紫雲膏を買って参りました。翌日、案の定水ぶくれと化しておりました。これをつぶすと大変だぁ。

いや、むしろ水ぶくれは潰して皮も切り取って湿潤療法にした方が治りが早いという説もあり、目下思案中。それにしても、左手の指3本。ボタン留めもままならないし、尻拭いも大変だわい。

お美しい

テーマ:言葉・漢字
三浦しをんさんの「舟を編む」っていう本読まれたことあります?新しい辞書「大渡海」を編むという設定の小説で、言葉に興味のある私としては是非読んでみたいのでありますが、市内図書館の蔵書は15冊あっても常に貸出中もしくは予約確保中。

買って読めよ、ってことなんですけど、何と読む前に映画になり4/13に公開されるらしい。で、その公開記念イベントとして、三浦しをんさんと発酵学者の小泉武夫さんのトークショーが行われたそうで、その様子が朝日新聞に掲載されておりました。

「食と言葉を編む」という題で、「食」や「味」をどのように表現するか、ということが語られていたわけですが、そのためトークショーでは「おいしい」という表現は禁止されていたようです。そう言えば、よく料理のバラエティ番組で「おいしい~」としかよう言えんタレントが出てきますね。

で、三浦さんが最初に、「名残惜しむ意味で、あえて『おいしい』って辞書でひいてみませんか」と提案。私、以前に「うまいとまずい」という題で書いたことあるのですが、「おいしい」を辞書で引こうと思ったことはありませんでしたわ。

さて、辞書には何て書いてあったんでしょうか?何とねぇ、「おいしい」は元々、形容詞の「いしい(美しい)」に接頭語の「お」がついてできた言葉なんだそうです。「いしい」の意味は「よい、好ましい、見事だ」そして「味がよい」

さらに醤油などの「コク」。あれって漢字では「酷」と書くらしい。本来は、中国で穀物の熟したことをあらわしたことから、酒などの深みのある濃い味わい、という意味になったんだとか。しかし、これって「むごいこと。ひどいこと」も表す字ですよね。残酷の「酷」。酷が残るのが残酷なのか?

あ、「いしい」で思い出したけど、昔「イシイのビーフハンバーグ」ってありましたよね。♪もうできた、もうできた、朝からスタミナモリモリ、ってやつ。

あれは、しかし、今思えば決して「いしい(美しい)」じゃねえでしょ。

時を守り場を清め礼を正す

テーマ:まちづくり
教育委員をしておりますと、学校や園、その他教育文化関連施設の起工式や竣工式への出席案内が参ります。今月は30日に高月中の竣工式と南郷里公民館の起工式が行なわれるのですが、生憎都合が悪く出席出来ません。

その代わり、というわけではもちろんないのですが、昨日行なわれた長浜東保育園の閉園式に出席してまいりました。そうなんです、3月末をもって昭和25年開園以来63年の歴史に幕が閉じられるわけです。

「閉園式に行く」と申しましたら、妻が「それは卒園式と一緒なん?」と聞きます。「さ~、それがどういうものかわからんのよぉ。神主さんに来てもらってお祓いとかしゃあるんやろか」。とにかく、行ってみないことにはわかりません。

実は昨年の11月に同園を訪問したんです、私。今年度限りで閉園とのことで年長組は32人いるものの、その下のクラスは数名ずつ。モラール(士気)の維持が大変ではないかという先入観があったのですが、さにあらず。

いきなり、5歳児(年長)クラスの元気の良い歌声に度肝を抜かれ、さらに枕草子の一節を暗証。一つのあそびが終わると各自が整然と椅子を所定の場所に片付ける。園舎は老朽化していますが、とにかく各部屋の整頓が行き届いていました。

通常、保育園というとまさに預かり保育をイメージし、実際子どもの自由度が高いところが多いように思うのですが、ここでは幼稚園顔負けの目的意識を持った教育がなされているように感じました。教員室には「時を守り場を清め礼を正す」という言葉が掲示されており、まさにそれを保育士一丸となって実践されていました。

さて閉園式は、園長先生や市長、議長などご来賓の挨拶の後、子ども達の歌や、園生活の1年を紹介するスライドなどが行なわれ、最後保護者会長さんのお話で終わりました。途中、プロジェクターがうまく機能せず、若干のトラブルもありましたが、その間ゲームなどで上手に繋いで子ども達を退屈させないのは流石ですね。
年長組さんの元気な歌声
園旗にも別れを告げます
帰り際に園長先生が「いやぁ、最後にとんだハプニングがありご迷惑をおかけいたしました」と仰るので、「いえいえ、ご愛嬌ですがな」と言うと、「いや~、愛嬌というには待たせ過ぎですぅ~」と。きっと、プロジェクターも名残惜しかったのでしょう。

園長先生を始めとする諸先生方、保護者の皆さん、地域の関係者の皆さん、ほんとうにご苦労様でした。願わくば、「時を守り場を清め礼を正す」という同園の精神は他所でも引き継いで行って頂ければと思います。
東保育園さん、お疲れ様でした

犬好きと犬嫌い

テーマ:よもやま話
先日、長信さんへ行って待ち時間に眺めていた中日新聞の4コマ漫画「おーい栗之助」に、犬ぎらいは「体とアゴが引け」、犬好きは「目でもあいさつ」と書かれていました。

う~ん、なるほど。私は完璧に前者ですな。腰が引けるってのはいつも感じることなんですが、「アゴが引ける」というのはなかなか思いつきませんでした。確かにアゴを引いて上目遣いに「おい、噛み付くなよ」と構えている自分が想像できます。

一方の犬好きさんは、ホンマ目と目で挨拶しますね。そして、おいおいそこまでやるか、っちゅうくらい抱擁したり、舐められても全然平気な顔してやあります。

うちの妻や子ども達は、どうやら後者に近いようで、出来たら犬を飼いたいくらいに思っているのがよくわかります。が、そんなことは我が家で許されようはずはありません。

いや、しかし、私が生まれる前にこの家でも犬を飼っていたことがあるようです。チロだかシロだか、そんな名前だったそうです。てことはうちの父親や祖父母も犬嫌いではなかったわけですね。

いや一人いました、いました、犬ぎらい、というか動物嫌いが。そう、うちの母です。確かに、母が動物を手なづけているような姿は想像できませんわ。

私も請求書配りや集金で、数えきれないほど犬には吠えられたり睨まれたりして参りましたが、その中で一匹だけ信用できる犬がおりました。その犬は割と大型だったのですが、全く吠えませんし、顔がどうみても善人、いや善犬。

彼(多分オス)だけは、いくら近づかれてズボンの匂いを嗅がれても平気、いや平気ではないんだけれど、噛まれはすまい、という信頼感がありました。気がつけば、そんな彼もいつからか見かけなくなりました。犬好きか犬嫌いかも判断できないくらい老いぼれていたんでしょうか。でも彼が居なくなったのは正直寂しいな。

いればお祓いを

テーマ:よもやま話
以前にえべっさんも書いておられましたが、私どものところにも毎年、伊勢大神楽講社の山本源太夫さんからハガキが届きます。
そう、いわゆる獅子舞の案内です

で、いつも書いてある偽物に対する嘆き節

「尚昨今悪らつな獅子舞が幾度となく横行し、私共と同じ様な守礼を配って皆様方に御迷惑を御掛して居り、彼等の不当行為は社会人心を害し、国指定重要無形民俗文化財伊勢大神楽の向上保存上支障となって居りますので十分御注意の上御間違い御被害のない様御願い致します」

悪辣な獅子舞、不当行為、人心を害し、等々の文言から察するに相当お怒りのご様子ですね。この「伊勢大神楽講社」のHPを見ますと、ここ以外にも伊勢大神楽を名乗って活動する集団があるが、国から重要無形民俗文化財の指定を受けてるのはうちだけだ!と赤字で主張されております。

ほんでね、ややこしいのは、山本源太夫さんは代表者で、他に森本忠太夫 山本勘太夫 加藤菊太夫 加藤源太夫 石川源太夫の5組があるらしいですわ。思わずこの方たちは偽物なんかと思ってしまいましたが、この人たちも本物なんですね。

じゃあ、どれがニセモンなの?あ、こんなHPもありますわ。これが悪辣な獅子舞なんでしょうか?そう言えば、竹本甚太夫なんてのも十分に偽獅子舞っぽい名前だなぁ。

ところで、最近母がやたら入れ歯の調子が悪いと嘆いているのですが、ちょうどこのハガキが届いて見ていた時に、「私も、いればお祓いしてもらうわ」と母が言います。

「何?入れ歯てお祓いしてくれやあるん?」と聞きますわな。そしたら、「何ぃ?入れ歯ちゃうがな。私がその時居れば、っちゅうことやがな」と。ま、あの獅子の丈夫そうな歯で噛んでもろたら入れ歯の調子も良くなりそうな気もしますが。
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