ねっから

テーマ:言葉・漢字
日常会話で何気なく使われている言葉に、ある瞬間「これは、何でこんな風に言うんだろう」とか「どんな漢字を書くんやろ」と考えてしまうことがあります。

この間そう感じたのが、「◯◯ちゃん、ねっから来ゃんせんなぁ」という言葉を聞いた時。「ちっとも現れる気配がない」という意味合いなんですが、「来ゃんせん」という湖北特有の方言との相性が良いせいか、「ねっから」も方言なんやろか?と一瞬思います。

いやいや、辞書を引きますと堂々と「根っから」と出てまいります。そう言えば「ねっからの田舎者」とかいうように「はじめから」「もとから」という意味で普通に使われますね。

で、これが否定語と結びつくと「少しも、全然、全く」という意味になるんですね。まあ、そうやって言われるとそうなんだけど、どうもぴんと来ない。

「根っから」は元々は「根から」だったわけなんでしょうが、そもそも「根(ね)」というのは一拍なので調子が悪いですね。会話などでも「根」だけだと意味が通じるか不安になって「根」という代わりに「根っこ」と言ったりします。

で、「根から」よりも「根っから」の方が言いやすいし、しかも根でも先の先から、という感じが出てますもんね。ちなみに、「いっこうに、全然」という意味で「根から葉から」という言い方もあるようで、強調すると「根っから葉っから」となるそうな。

いやあ、歳取ると「根っから歯っから」だめになって、ねっからあきませんわぁ。て言わんでええように気をつけたいと思います。

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