時を守り場を清め礼を正す

テーマ:まちづくり
教育委員をしておりますと、学校や園、その他教育文化関連施設の起工式や竣工式への出席案内が参ります。今月は30日に高月中の竣工式と南郷里公民館の起工式が行なわれるのですが、生憎都合が悪く出席出来ません。

その代わり、というわけではもちろんないのですが、昨日行なわれた長浜東保育園の閉園式に出席してまいりました。そうなんです、3月末をもって昭和25年開園以来63年の歴史に幕が閉じられるわけです。

「閉園式に行く」と申しましたら、妻が「それは卒園式と一緒なん?」と聞きます。「さ~、それがどういうものかわからんのよぉ。神主さんに来てもらってお祓いとかしゃあるんやろか」。とにかく、行ってみないことにはわかりません。

実は昨年の11月に同園を訪問したんです、私。今年度限りで閉園とのことで年長組は32人いるものの、その下のクラスは数名ずつ。モラール(士気)の維持が大変ではないかという先入観があったのですが、さにあらず。

いきなり、5歳児(年長)クラスの元気の良い歌声に度肝を抜かれ、さらに枕草子の一節を暗証。一つのあそびが終わると各自が整然と椅子を所定の場所に片付ける。園舎は老朽化していますが、とにかく各部屋の整頓が行き届いていました。

通常、保育園というとまさに預かり保育をイメージし、実際子どもの自由度が高いところが多いように思うのですが、ここでは幼稚園顔負けの目的意識を持った教育がなされているように感じました。教員室には「時を守り場を清め礼を正す」という言葉が掲示されており、まさにそれを保育士一丸となって実践されていました。

さて閉園式は、園長先生や市長、議長などご来賓の挨拶の後、子ども達の歌や、園生活の1年を紹介するスライドなどが行なわれ、最後保護者会長さんのお話で終わりました。途中、プロジェクターがうまく機能せず、若干のトラブルもありましたが、その間ゲームなどで上手に繋いで子ども達を退屈させないのは流石ですね。
年長組さんの元気な歌声
園旗にも別れを告げます
帰り際に園長先生が「いやぁ、最後にとんだハプニングがありご迷惑をおかけいたしました」と仰るので、「いえいえ、ご愛嬌ですがな」と言うと、「いや~、愛嬌というには待たせ過ぎですぅ~」と。きっと、プロジェクターも名残惜しかったのでしょう。

園長先生を始めとする諸先生方、保護者の皆さん、地域の関係者の皆さん、ほんとうにご苦労様でした。願わくば、「時を守り場を清め礼を正す」という同園の精神は他所でも引き継いで行って頂ければと思います。
東保育園さん、お疲れ様でした

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