お美しい

テーマ:言葉・漢字
三浦しをんさんの「舟を編む」っていう本読まれたことあります?新しい辞書「大渡海」を編むという設定の小説で、言葉に興味のある私としては是非読んでみたいのでありますが、市内図書館の蔵書は15冊あっても常に貸出中もしくは予約確保中。

買って読めよ、ってことなんですけど、何と読む前に映画になり4/13に公開されるらしい。で、その公開記念イベントとして、三浦しをんさんと発酵学者の小泉武夫さんのトークショーが行われたそうで、その様子が朝日新聞に掲載されておりました。

「食と言葉を編む」という題で、「食」や「味」をどのように表現するか、ということが語られていたわけですが、そのためトークショーでは「おいしい」という表現は禁止されていたようです。そう言えば、よく料理のバラエティ番組で「おいしい~」としかよう言えんタレントが出てきますね。

で、三浦さんが最初に、「名残惜しむ意味で、あえて『おいしい』って辞書でひいてみませんか」と提案。私、以前に「うまいとまずい」という題で書いたことあるのですが、「おいしい」を辞書で引こうと思ったことはありませんでしたわ。

さて、辞書には何て書いてあったんでしょうか?何とねぇ、「おいしい」は元々、形容詞の「いしい(美しい)」に接頭語の「お」がついてできた言葉なんだそうです。「いしい」の意味は「よい、好ましい、見事だ」そして「味がよい」

さらに醤油などの「コク」。あれって漢字では「酷」と書くらしい。本来は、中国で穀物の熟したことをあらわしたことから、酒などの深みのある濃い味わい、という意味になったんだとか。しかし、これって「むごいこと。ひどいこと」も表す字ですよね。残酷の「酷」。酷が残るのが残酷なのか?

あ、「いしい」で思い出したけど、昔「イシイのビーフハンバーグ」ってありましたよね。♪もうできた、もうできた、朝からスタミナモリモリ、ってやつ。

あれは、しかし、今思えば決して「いしい(美しい)」じゃねえでしょ。

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