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味覚とグルメ

テーマ:よもやま話
先日、選択という雑誌の「続・不養生のすすめ」という連載を読んでおりましたら、「二十歳のグルメはいない」という題で柴田博という医学博士が興味深いことを書かれていました。

人間の味覚には、甘味、塩味、苦味、酸味、旨味の5つがありますが、このうち赤ん坊にも下等動物にも好まれるのは甘味だけなんだそうです。赤ん坊がアルコール飲料を飲んで死亡する事故が相次いだ時も、原因となったのはすべて日本酒で、不思議とビールやワインで死亡した例は無く、日本酒の甘さが災いしたんだろうと。

さて、上記のいずれの味覚に関しても、若者の方が中高年より敏感だそうで、総合的に言っても人間の味覚は加齢によって低下していくようです。このことは一見もっともなことだと感じるわけですが、では何故世のグルメはみな中高年で、味覚にもっとも敏感なはずの若者にグルメは少ないのか、という矛盾が生じますよね。

どうも、五味に対する感応と食べ物や酒を味わう能力は別物で、甘味や旨味以外の味に対する感能は経験と学習によって会得していくもののようです。

考えてみると、甘味や旨味以外の味は自然界にあって有害なもののサインですよね。酸味はものが腐った時の味で苦味は毒の味。命を守るために、子どもがこういう味を避けるのは当たり前。

ですから、子どもがピーマンなどを嫌うのはある意味当然のことで、栄養があるからと無理に食べさせるのも考えものかもしれませんね。味覚が後退してくれば自然に食するものを、幼児期のネガティブな記憶から全く受け付けなくなることもあるでしょうから。

子どもの時においしいと感じなかった苦味や酸味が歳をとるにつれ、だんだん味わい深いものになっていく。これって、味覚が鈍感になっていくからこそ感じることができるわけで、老化にむしろ感謝することだって世の中にはあるわけですね。



peninsula

テーマ:よもやま話
日経新聞にテルモ社が出している広告記事で、すい臓のランゲルハンス島はその発見者の名前がつけられたものだということが書かれていました。で、この島のような細胞からインスリンが分泌されるわけですが、これが不足すると糖尿病に。

さて、島はラテン語で「insula」といい、インスリンという名はここから来ているとも書かれておりました。島といえばisland(アイランド)しか知りませんでしたが、そう言えば、半島は英語で「peninsula(ペニンシュラ)」ということを思い出しました。

なるほど、pen+insulaなんでしょうね。penはペンや鉛筆(pencil)のように尖ったようなものを表す。よって尖った島がpeninsula→半島なんかぁ。と考えると、何だか謎解きのようで楽しくなって参ります。

そういえば、お◯ん◯んの英語penisもこれの仲間なんでしょうか?地理でスカンジナビア半島を習った時に、何かちょっと形が似てるなあ、と...。まあ、あれも尖っているといえば、尖ってますし。

と、得意気に書き始めたのはいいものの、やっぱり事の真偽を確認した方がええなと思い、調べてみますと、あ~らら、違いましたがな。

peninsulaのpenは、ラテン語のpeneから来ており、これは「ほとんど」、つまり英語でいうと「almost」の意味なんだそうです。「ほとんど・島」状のものが「半島」というわけです。なるほど感半分、がっかり感半分なんですけど、今日は、生物、地理、英語、保健体育とまさに総合学習的なブログでしたね。

週末の食卓(71)

テーマ:週末の食卓
(その1)
節分の日、妻が太巻きを何本か買ってきて

私: うゎ~っ、こりゃいくら何でも多すぎちゃうか

母: いや、ほんでも、足らん足らんと思て食べるのは悲しいで

息子: いや、余る余ると思って食べるのもかなんで

(とか何とか言ってるうちに、無くなりかけて)

妻: 何やかんや言うてるうちに無くなったやん

息子: ほら、僕結構無理して食ったもん

妻: お母さんも、思ったより召し上がりましたね

母: (お腹をたたいて)おん、もういっぽんぽんや

一同: いっぽんぽ~ん?

母: あれ、何でほんなこと言うたんやろ?


もう1本食べるつもりか



(その2)
世界一受けたい授業全国一斉ニッポン検定という番組で、「非常に待ち遠しいこと」という意味の四文字熟語「一◯千◯」を完成させよという問題が出て

私: これは、「一日千秋」やな

母: ほ~ん、今はほういう風に言うんか

私: 今って、昔からの言葉やんか

母: いや~、昔は違ごたでぇ~

私: 何て言うたんよ?

母: 「一攫千金」やろ

妻: 私もそう思ったぁ~


まあ、確かにそちらの方が待ち遠しいかも...

おかしくって

テーマ:よもやま話
またもや朝日新聞の夕刊ネタで恐縮なんですが、「ますます勝手に関西遺産」というコーナーで、パロディ駄菓子なるものが紹介されておりました。

「ココアシガレット」っていうタバコに似せたお菓子知ってるでしょ?あれって、私が生まれる前、1951年から売られていて3億個近く売り上げたそうですよ。これを作っているのは大阪・十三の「オリオン」という菓子メーカーだそうです。

でね、いわゆる「パロディ菓子」というのが今も作られ続けているんですが、これがまたオヤジギャグっぽくてそそられるんです、私。

ラッパのマークは無いけれど


♪る~る~るるる~なら知ってるけど


無いと~!一発じゃ無理


文字通り

人前で出してしまうとき、って


それでも出てしまったら


愛の無い夫婦にはこういうものも


でも意外と女の方はこうだったりする


そうでないあなたも











テーマ:言葉・漢字
盆梅展ももう満開だそうですね。咲き誇る梅の甘い香りが条件反射的に鼻腔内に漂って来る気がいたします。さて以前にTV番組の中で、「咲く」の「咲」っていうのは、本当は「笑う」っていう意味なんです。というのを聞いて、思わずへぇ~っ。

「笑」っていう字は、「竹+夭(ほそい)」で細い竹のこと。「口」偏がついたものが正字で「口を細くすぼめて、ほほとわらうこと」。この口+笑という字を誤って「咲」と書いてしまったのが始まり。後に本来の「わらう」という意味には口を略して「笑」という字を用いるようになったようです。

わが国において「咲」が「花がさく」意味になったのは、「鳥啼き花笑う」という慣用句があったことから、そこから「咲う(わらう)」→「花がさく」という意味に転用されたということです。考えてみれば、鼻と口は関係があっても、花と口は関係ありませんもんね。

つまり中国では「花がさく」のに「咲」という字は用いないわけですが、では何と表現するのか?「開」もしくは「発」という字を使うようです。日本でも「開花」とか言いますので「開」の方はわかるのですが、「発花」とは言いませんよね。

発は「發」の略字体なのですが、「癶」は左足と右足とがひらいた形を描いた象形文字。これに「殳」を加え左右に開く動作をあらわし、さらに「弓」がくっつくことで、「弓をはじいて発射すること。ぱっと離れてひらくこと」という意味になったようです。

「開発」という言葉もありますが、開発に携わる当事者たちにとっては、まさに「花咲かじいさん」の気分なのかもしれませんね。アベノミクスもパッと咲いて、パッと散ることのないように祈りたいものです。



(追記)
ちなみに「発」という字の書き順わかりますかな?こたえはこちら
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