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おとといとあさって

テーマ:言葉・漢字
このあたりではあまり使いませんが、江戸っ子などは「おととい来やがれ!」とよく言いますね。「おととい」とは一昨日のことですが、これは「をとつひ(遠つ日)」が転じたもの、つまり「遠く過ぎ去った日」から来ているようです。

「おとといおいで」とは「二度と来るな」という意味なんですが、これは「遠い日まで来るな」というニュアンスと、「一昨日に来ることは不可能=もう来なくていい」という意味をこめているという説があるようです。

「おととい」とは逆に明日の翌日を指す言葉が「あさって(明後日)」。で、またその翌日は「しあさって(明々後日)」と言いますが、この「し」については何を指すのか次のように諸説紛々のようです。

1.「過ぎし」の「し」とする説
2.「ひ(隔)」の転訛とする説
3.「再(さい)」の意味で「再あさって」が縮まった説
4.明日の重なりであることから「しき(重・敷)」とする説

ほんじゃあ、「しあさって」の翌日は何と言うのか?関東では「やのあさって」と言うようで「やの」は「弥(いや)」と同じで物事がたくさん重なることとか、程度がよりはなはなだしいことを指すようです。

関西ではそんなことは言いませんよね。「し(四)あさって」の次の日は「ご(五)あさって」、またその次の日は「ろく(六)あさって」....と延々と続けることができます。もっとも、「ひゃく(百)あさって」とか言ったって、いつのことかさっぱりわかりませんね。

辞書にも掲載されておらず由来のはっきりしない「あさっての方向」なんて慣用句がありますが、このいい加減な関西の「〇あさって」表現から来ているのかもしれませんね。

ジュークボックス

テーマ:よもやま話
今朝ついに里やが燃えてしまった朝ドラ「純と愛」。展開があまりにドラマチック。ドラマなんだからドラマチックでいいんじゃないかと言われるかもしれんけど、あまりにも落ち着きが無い。

さて先週の話だったか、ホテル里やの再建のために皆が知恵を出す中で、一人「私だけは何も取柄が無い」と嘆いていた若い女の子が、どんな歌でも歌えることがわかり、「あなた人間ジュークボックスよぉ~」なんて言われておりました。
ジュークボックス
現在はカラオケが全盛ですが、昔はバーや喫茶店に写真のような「ジュークボックス」が置かれていて、客のリクエストに応じて様々な曲を流していたんですね。この場面を見ながら、

母: 「歌が流れ出てくるもんをジュースボックスっちゅうんか?」

私: 「ジュースは自動販売機!ジュークボックスや」

なんて偉そうに言うてましたけど、ジュークボックスも自動販売機の一種なんですってね。ところで、「ジューク」ってのは一体ナニモンなんでしょうね?

wikipediaによりますと、jukeboxなる用語は1940年頃からアメリカで使われるようになったそうで、西部劇によく出てくるような飲食やギャンブルを楽しむ店を「juke joint(ジュークジョイント)」と呼ばれていたのが語源らしいです。

で、このjukeというのが、ガラ語で「無法、騒々しい、悪い」という意味だと書いてあるんですが、「ガラ語」って何や?どうも、サウスカロライナやジョージアに住んでいた黒人奴隷由来の言葉のようです。

それはともかく、ジュークボックスってレコードが内蔵されていたみたいですけど、何枚くらい入っていたんでしょうね?19枚ちゃうよ。2000枚だそうです。カラオケは何曲入ってるんですか?





英語でじゃんけん

テーマ:よもやま話
昨日は雪の中、私自身今年最後の学校訪問。4日行ったうち、2日が雪、1日が雨と完全に雨男、いや雪男でございます。昨日の訪問校は母校長浜西中と、長小および湯田小の3校。

今回はどの学校でも英語の授業を拝見させていただくことができましたが、小学校ではまず英語に親しむことが主眼に置かれているせいか遊びの要素が強い印象を受け、中学校ではさぞ達者になっているのかと思いきや、ゆっくり話すネイティブの質問を理解できていない子も相当数いる印象を受けました。

さて、どこかの英語の授業でネイティブの先生が英語でジャンケンをされていたので、何て言ってるんかなと耳を澄ましますと、どうやら「Rock Paper Scissors 1,2,3」と掛け声をかけておられるようでした。

なるほど、日本語では「じゃんけんぽん」と言いますが、英語ではそんな風に言うんですね。Rockは石(岩)、Paperは紙、Scissorsはハサミですから、日本と一緒なんやぁ、とその時は思ったのですが、帰って調べますと、どうやら日本のじゃんけんがそのまま欧米に伝わったらしいですね。

日本のじゃんけんは、元々あった「虫拳」(蛇は蛙に勝ち、蛙はなめくじに勝ち、なめくじは蛇に勝つ)などの「三すくみ拳」に中国から伝わった「数拳」が合わさってできたもので、江戸末期から明治にかけて生まれたものだそうです。意外と歴史が新しいんですね。

数拳ってのは、0本、1本、2本、...5本と出した指の数で競うものみたいですけど、このうち0本(グー)、2本(チョキ)、5本(パー)が残ったんですね。

wikipediaを読んでおりますと色々と面白いことが書いてあるんですが、例えば日本ではパーは指を開いて出しますけど、外国では閉じて出すみたいです。指を閉じてないと紙の雰囲気が出ないからだそうですが、日本ではむしろ「パー」という響きが開放的なので指が開いていないと違和感を感じます。

また、皆さんチョキはどうやって出します?私は「親指と人差指」を出すんですが、これを「男チョキ」というそうで、「人差し指と中指」を出すのを「女チョキ」と呼ぶそうな。しかし、最近の男の子たちは皆「女チョキ」してる気がするなぁ。「写真のピースサイン」のせいかな?平和なんですかね。

俳優と役者

テーマ:言葉・漢字
2/15のNHKあさいち・プレミアムトークのゲストとして出場していた西田敏行さんが、自分は「俳優」というイメージか「役者」というイメージか、どちらが合うのでしょう?と視聴者のみなさんに聞いてみたい、とおっしゃっていました。

ご本人は、改まって職業欄に書くときは「俳優」と書くが、普段は「役者です」と自己紹介をするんですけど、ということでしたけど、「俳優」と「役者」って明確な使い分けって難しいですよね。

個人的には、「俳優」の方がやっぱりかしこまった感じでプロにしか適用できない、一方「役者」の方はもっと一般的で、それこそ子ども歌舞伎を演ずる子にも「役者」と言ったりして、適用範囲も広いように思います。

こういう時に便利な「ことばの語感辞典」を紐解いてみますと、「正式な職業としては『俳優』と名乗ることが多く、事実、『歌舞伎俳優』とも言うように『役者』という語には古風な演劇の連想が強く、昔なつかしさを感じさせるぬくもりがまとわりついている」と書かれていました。

人によっては「俳優」の「俳」は「人に非ず」と書くので、それを避けて「役者」と言うようになった、と考えている人がいるみたいですが、実際のところ「俳」ってどういう意味なんでしょうね?

例によって漢和大字典で調べてみますと、「俳」は「人+非」。「非」は「羽が右と左に逆に開いたさま」を表すので、「俳」は「右と左にわかれてかけあいの芸を演じる人」。つまりおもしろい姿をしてみせる道化役、という意味なんだそうですよ。漫才師みたいな感じでしょうか。

一方の「優」はというと、「人+憂」ですから、こちらは「しなやかにゆるゆるとふるまう俳優の姿」を指すようですから、「俳」と「優」が組み合わさると、くだけた役もシリアスな役も両方できるってことになりますね。

冒頭の西田敏行さんはまさにこの「俳優」の名にふさわしい役者であり、釣りバカ日誌では「俳」の浜ちゃんを演じ、今年の大河ドラマ「八重の桜」では西郷頼母を「優」に演じていると言っていいのではないでしょうか。

すもももももも

テーマ:よもやま話
昨日も学校訪問に寄せていただいたのですが、とある小学校の1年生国語の時間。早口言葉を勉強されているところだったのですが、ちょうど我々が入室した時に板書を見ると

すもももももももものうち

が書かれておりまして、「さあ、この早口言葉の中には2つの果物が隠されてますけど、わかるかなあ?」と先生。すると、生徒たち、口々に「二つぅ~」。「おぉ~っ、ようわかったなぁ。何と何やぁ?」。すると、「すももともも~!」と元気よく。みんな、すもも知ってるんですねぇ。

で、今度は先生、「じゃあ、この早口言葉はどこで切れるかわかるかなあ?」と質問。しばらく、う~んと皆考え中でしたが、ある生徒が手を挙げまして、先生「はい、A君」。すると、A君、黒板のところへ進み出て、チョークを持つと、

すもももも/もももものうち

というように線を入れました。「う~ん、『すもも・もも』かぁ。すももとももを並べてくれたんやねぇ」みたいなことを仰って、「ちょっと違うんやけど、他にだれかわかるかなぁ?」と。

すると今度は女の子だったかな、前に進み出て行きます。おっ、この子もしかしてわかってやんすんやろか、と期待が高まります。で、

すもももももも/もものうち

と線を入れる。「おぉ~、『もものうち』かぁ。ようわかったなぁ。じゃあ『もものうち』」って何のこと?」と先生が尋ねると、「あのね、桃のお家のこと」。これには爆笑。いやぁ、1年生は可愛らしいですな。

先生、「う~ん、惜しかったなあ。でも桃のお家じゃないんやな。けど、◯◯ちゃん、いいところに気がついたよ~」とフォローされたところで制限時間となりまして、我々は名残を惜しみながら退室。この後、先生はどうやってこの授業を締めくくったのか、とても気になりました。

で、帰りまして、ふと「ほんまに、すもももももももものうちなんやろか?」と疑問が生じまして、調べますと、「すももは桃とは異なりサクラ属で、むしろ梅に近い」て書いたるやん。「もものうち」ちゃうやん。先生、どうします?








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