咲
テーマ:言葉・漢字
2013/02/09 09:13
盆梅展ももう満開だそうですね。咲き誇る梅の甘い香りが条件反射的に鼻腔内に漂って来る気がいたします。さて以前にTV番組の中で、「咲く」の「咲」っていうのは、本当は「笑う」っていう意味なんです。というのを聞いて、思わずへぇ~っ。
「笑」っていう字は、「竹+夭(ほそい)」で細い竹のこと。「口」偏がついたものが正字で「口を細くすぼめて、ほほとわらうこと」。この口+笑という字を誤って「咲」と書いてしまったのが始まり。後に本来の「わらう」という意味には口を略して「笑」という字を用いるようになったようです。
わが国において「咲」が「花がさく」意味になったのは、「鳥啼き花笑う」という慣用句があったことから、そこから「咲う(わらう)」→「花がさく」という意味に転用されたということです。考えてみれば、鼻と口は関係があっても、花と口は関係ありませんもんね。
つまり中国では「花がさく」のに「咲」という字は用いないわけですが、では何と表現するのか?「開」もしくは「発」という字を使うようです。日本でも「開花」とか言いますので「開」の方はわかるのですが、「発花」とは言いませんよね。
発は「發」の略字体なのですが、「癶」は左足と右足とがひらいた形を描いた象形文字。これに「殳」を加え左右に開く動作をあらわし、さらに「弓」がくっつくことで、「弓をはじいて発射すること。ぱっと離れてひらくこと」という意味になったようです。
「開発」という言葉もありますが、開発に携わる当事者たちにとっては、まさに「花咲かじいさん」の気分なのかもしれませんね。アベノミクスもパッと咲いて、パッと散ることのないように祈りたいものです。
(追記)
ちなみに「発」という字の書き順わかりますかな?こたえはこちら
「笑」っていう字は、「竹+夭(ほそい)」で細い竹のこと。「口」偏がついたものが正字で「口を細くすぼめて、ほほとわらうこと」。この口+笑という字を誤って「咲」と書いてしまったのが始まり。後に本来の「わらう」という意味には口を略して「笑」という字を用いるようになったようです。
わが国において「咲」が「花がさく」意味になったのは、「鳥啼き花笑う」という慣用句があったことから、そこから「咲う(わらう)」→「花がさく」という意味に転用されたということです。考えてみれば、鼻と口は関係があっても、花と口は関係ありませんもんね。
つまり中国では「花がさく」のに「咲」という字は用いないわけですが、では何と表現するのか?「開」もしくは「発」という字を使うようです。日本でも「開花」とか言いますので「開」の方はわかるのですが、「発花」とは言いませんよね。
発は「發」の略字体なのですが、「癶」は左足と右足とがひらいた形を描いた象形文字。これに「殳」を加え左右に開く動作をあらわし、さらに「弓」がくっつくことで、「弓をはじいて発射すること。ぱっと離れてひらくこと」という意味になったようです。
「開発」という言葉もありますが、開発に携わる当事者たちにとっては、まさに「花咲かじいさん」の気分なのかもしれませんね。アベノミクスもパッと咲いて、パッと散ることのないように祈りたいものです。
(追記)
ちなみに「発」という字の書き順わかりますかな?こたえはこちら