みずから駆けつける

テーマ:まちづくり
昨日は、わが伊部町自警団の総会、並びに夜警が実施されました。総会後、食事をしながら談笑。たまたま隣に水道企業団に勤務するN君が座っており、「3月の東日本大震災で東北に応援とか行ったん?」と聞いてみました。

広報で、長浜から被災地に支援物資を運んだとかいう記事は確か掲載されておりましたし、あと近畿各県から支援県を決めて、そこに消防や市の職員が派遣されているという話は聞いていましたので、あるいはその一員として派遣されたのかなと。

で、その水道のN君曰く、「我々は震災直後から厚労省→全国水道協会を通じて連絡が入り、出動可能な職員の照会があり、私自身手を挙げて翌日の午後から被災地に向けて出発しました」

彼らは結局宮城県の石巻で給水活動を行なうのですが、行き先は途中までは確定しておらず、とりあえず東名高速を東に向かい、派遣先が決まるまで海老名で滞在したそうです。当初は関東から東北へ応援が行くものと想定し、玉突き式に関東の空白地帯を埋めるように思っていたそうです。

しかし、実際は石巻へ。水道というのは市町村の直営方式と長浜のような企業団方式に分かれているようで、滋賀県でも市町村直轄のところは出発が遅れて、すべて福島県への支援だったそうです。

給水って滋賀県から水持って行くんじゃないんですね。先方での給水地が指定されて、そこで取水し、避難所へ届けるという活動を繰り返すようです。こうした情報は全国水道協会を通じてシェアされているようです。恥ずかしながら、こうした給水活動はもっぱら自衛隊がされているのだと思っておりました。

震災時の日本人のモラルの高さが賞賛されましたが、やはり命にかかわる水です。配給がうまくいかないと被災者からの不満が高じ、一触即発の状態だったようです。

旧来からの自治組織がしっかりしているところは、各家庭に行き渡っているか等の情報もスムーズで問題が起こらないのに対し、新興住宅地のように人間関係が確立していないようなところでは、我先にとエゴが先立ってトラブルが生じることが多かったとのこと。

普段、あまり多くを語らないN君ですが、自警団の総会後の懇親の席でまさに時宜を得た話題。水道企業団のブログに書いてますよ、と彼は言ってましたけど、水道企業団の諸君がかくも迅速に震災の救援活動にあたっていたことを知る市民は少ないと思います。

N君曰く、「もし長浜で事が起これば間違いなく石巻の人たちは駆けつけてくれますよ」。色々と批判の多い公共機関ですが、我々の知らないところで全国レベルのネットワークで我々の生活を守ってくれているのだということを思い知らされた次第です。

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